***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年04月28日(月)言葉と体と。

昨日の日記も一緒にアップしてます。こちらからどうぞ。

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今日。久しぶりにそうるが泊まりに来た。
研究室で。親睦目的とかのソフトボール大会があって。
その後に大学で飲み会があるとかで。バイクでは帰れんから泊めてーって。
日曜にみんなで遊んだときに。そうるはあたしに頼んできた。
あたしはもちろん。ふたつ返事でOKする。

わーい。久しぶりに2人きりになれる。
そう思うとあたしは嬉しくて。今日は夜までずっとそうるのことを考えてた。
やることなくてヒマやったのもあるけど。やたら部屋の掃除なんかをしてた。

部屋だけじゃない。キッチン。トイレ。お風呂。
思いつく場所を。とにかくキレイにしてみたりとか。
夜に来るから。カーテン引いてるし見ることもないかもやのに。
窓をピカピカに磨いてみたりとか。ベランダを掃除してみたりとか。

そうるが来るってだけで。途端に生活に張りが出るような感じ。
不思議。今さらやけど。そうるはあたしにこんなにも力をもたらす。
あっちこっち片付けながら。鼻歌なんかも自然と出てきて。
きっと誰が見ても分かるくらいに。あたしはご機嫌やった。


そうるは最初。あたしの家にバイクを置いてから大学に行くって言ってたけど。
結局。直接大学に行ってバイクを置いて。夜に歩いてあたしの家に来るって言った。
そんなメール報告の後で。あたしはそうるを心配してメールする。
「夜のひとり歩きは危ないから近くまで迎えに行くわ。」って送ったら。
「ええって。そんなかわいいキャラちゃうし(笑)。」って返事が来た。

違うっちゅーに。あんたのキャラどうこうの問題じゃないっちゅーに。
心配なのもあるけど。ただ単純に。夜道を一緒に歩きたいんやっちゅーに。
手とかつないで。体をくっつけて。あなたと歩きたいんやっちゅーに。
にぶちんそうる。長年の勘で分かれよ。それぐらい(苦笑)。

そんなふうに思って。迎えに行くのは譲るつもりなかったけど。
とりあえずその話は流して。話題をソフトボールに移す。
「がんばりやー。気合い入れて打ちまくりやー。」って送ったら。
「いや。どちらかと言うと控えめに行こうかと思うんやけど。」と弱気な発言。
初めての研究室での親睦。いきなりバキバキ打ちまくったら。
女の人が少ないそうるの研究室では。ちょっと引かれるんかもしれんし。
せっかくならかっちょいいそうるを発揮してほしかったけど。まぁしょーがない。
「まぁケガせんようにやりやー。んで飲みすぎんなやー。」って返事したら。
「ケガは注意するけど飲みは保証できん(笑)。」やと。

なーんかイヤな予感がしたけど。それは見事に的中した。


11時ぐらいに今から行くって電話があって。近くまで迎えに行った。
しゃべってる口調は普通やったから。まぁ大丈夫やと思ってたけど。
あたしをみつけて走ってきたそうるは。かーなり酒臭かった(涙)。

「・・・よーけ飲んだんか?」ってちょっと呆れて聞いたら。
「飲んだ。あんなうるさい飲み会は久しぶりやわ。」って笑ってた。
あたしたちのサークルは。もともと飲み会で大騒ぎするのが好きで。
試合の後とかの飲み会は。それはもうどんちゃん騒ぎをやったもんやけど。
最近では。みんなで集まってもまったり飲むだけになって。ちょっと寂しかったりもする。
酒好きのそうるにとっては。ワイワイ盛り上がる飲み会は久しぶりで嬉しかったんちゃうかな。

でも何を飲んだかと聞いてみれば。さすがそうるって感じやった。
「スピリッツって酒分かる?アルコール96%のヤツ。あれ飲んだ。」やって。
「はぁ?!96%?!」さすがにびっくりしすぎて。声が裏返った。
確かに。ウォッカもジンも原酒で飲めてまうそうるやけど。あれでも40%ぐらい。
96%って・・・ほぼ純アルコールやん。アルコールそのまま飲むとか・・・ありえへん。
「すごかったでー。舌つけただけでピリピリ。飲んだら食道が焼ける感じ。」
そんなふうに。初めて経験したお酒に興奮してるそうるは。子どもみたいやった。


部屋に着くと。「疲れたー。」ってそうるはすぐ横になった。
片手で頭を支えて横になってるその姿は。休日のおっさんスタイル(苦笑)。
そんなそうるの横で。ちょこっと三角座りをするのがあたし。
ほんま。どっちの家なんだか分かったもんじゃないわ(笑)。
でも。そんなふうにリラックス全開になられると。まぁ嬉しくもあるけどね。
ここはそうるにとって。それだけ安心してくつろげる空間なんやなって思うから。

「お風呂入る?」「えー。めんどくさい。」
「顔ぐらい洗えば?」「えー。めんどくさい。」
「ジャージ出すから着替えや。」「えー。めんどくさい。」
何を言ってもそうるは「めんどくさい」の一点張りで。動こうとせんかった。
しょーがないなぁと思いつつ。駄々っ子全開のそうるを無理やり座らせる。
「ほら。ジーパンで寝ててもくつろげんで。早く着替えなさい。」
ちょっとキツめに言ったら。そうるはしぶしぶジャージに着替えて。
そのまま這うようにして。ベッドに上がって丸くなった。
そして。あたしの方を見て。おいでおいでって手を動かした。

だーから。それはあたしのベッドやっちゅーねん(笑)。
ほんま。ここはあんたの家じゃないっちゅーねん(笑)。
でも。ちょっと甘えるような瞳も。尖らせたアヒルみたいな唇も。
じっと見てたら愛しくてしょーがなくて。あたしは結局その横にもぐりこんだ。


昼間はソフトボールやって。夜はいっぱいお酒を飲んで。
お疲れモードやったそうるは。あたしと戯れようとはせんかった。
あたしも今日は。なんとなくそんな気分じゃなかった。
聞きたい話もいっぱいあったし。戯れはいらんって思った。
だから。久しぶりにゆっくりといろんな話をした。

結局就活はやめたこと。やっぱり院に進むって決めたこと。
いつもは言葉足らずなそうるが。ちゃんとあたしに説明してくれた。
「まぁたぶんこうなるやろうって思ってたけどな。」ってあたしが言ったら。
「うん。それはうちもちょっと思ってた。」って。そうるは苦笑いやった。

そうるが進学。あたしが就職。
別々の道を行くことは。これで確実になった。
分かってたけど寂しかった。どうしようもないことやけど切なかった。
いつまでも同じ場所にはおられへん。すぐ会える距離にはおられへん。
そんな当たり前のことを。改めて思い知らされた感じで痛かった。


あたしは。そうるにくっついたままでずっと起きてた。
どうでもいいような話を。思いつくままに延々としてた。
小さい頃の習い事の話。昨日見た試合の話。もうすぐ始まる実習の話。
現在過去未来。話の内容はほんまにいろいろやった。

あたしは。なんとなくずっと話していたい気分やった。
そうるの隣で眠ってしまうのがもったいなかった。
今こうやってそばにいられる幸せ。言葉を交わせる幸せ。
それはすべて当たり前のようで。ちっとも当たり前なんかじゃないもの。
そう思ったから。一緒にいられる幸せを噛み締めるように。あたしはずっと話してた。

そうるは。夜にはめっきり弱いくせに。ずっとあたしに付き合ってくれた。
頭の後ろで両手を組んで。上半身だけちょっと起こして。
とりとめない話をしながらも。なかなか寝ようとはせんかった。
ちょっと眠そうに目をしばたかせながらも。ずっと起きててくれた。
そんなそうるに。無言の優しさを感じて。あたしは泣きそうになった。

もういいよ。疲れてるやろ。眠いやろ。寝てええよ。
明日もバイトやのに。遅くまで寂しがりなあたしに付き合ってくれてありがとう。
そう思ってしばらく黙ったら。そうるは静かに寝息を立て始めた。


聞き慣れたはずのその音に。あたしは耳を澄ませる。
こんなにもあたしを癒す優しい音が。他にあるんやろうか。
そう思えるくらいに。そうるの穏やかな寝息は優しかった。
呼吸するたびに動く胸とか。まつ毛の長いキレイな横顔とか。
そーゆうのを全部見ていたくて。あたしはなかなか目を閉じられんかった。

ちょっと寝ては。すぐに目が覚めて。隣におるそうるを確認して。
安心してまた寝て。でもすぐに眠りは途切れて。またそうるを探す。
そうるはちゃんとおる。だってぬくもりを感じる。
そのぬくもりに確かに癒されてるのに。片隅には不安が必ずあった。

愛しくて。愛しくて。どうしようもなくて泣けてきた。
ずっとそばにおりたいなぁ。ずっとずっと一緒におりたいなぁ。
そう思ったら。頬を涙が伝って止まらんくなった。
あかん。こんな至近距離で泣いてたらそうるにバレる。
そう思ってベッドを抜け出そうとしたら。腕をつかまれた。
眠ったと思ったそうるは。起きてたみたいやった。

「・・・なに泣いてるん。」
小さな声でそう言われて。返す言葉が見つからんくて。
「・・・分からん。なんか泣けてきた。」
照れ笑いで誤魔化して。そう答えるのが精一杯やった。
そうるは。ちょっと何かを考えるように黙って。ちっちゃな溜め息をついて。
そのままあたしを引き寄せて。抱き締めてくれた。
そして。「うさぎは寂しがりで手がかかるわー。」って笑った。

あたしは。それ以上何も言えんかった。
そうるも。それ以上何も聞いてこんかった。
もうそれでいいと思った。きっと通じてるんやと思えた。
好きすぎて不安になるこの心を。そうる自身が持ってなかったとしても。
きっと。あたしが抱えてることには気づいてくれてる。
そう思えたから。もう難しい言葉を探すのはやめようと思った。
今あたしを抱き締めてくれるこの腕に。すべてを委ねていいと思えた。

静かな沈黙の中で。あたしはそうるにずっと抱き締められてた。
あったかいぬくもりと。そうるだけの匂いに包まれて。幸せやった。


ねぇそうる。人間でよかったなって思ったことある?
こんなこと言うとあんたは。「はぁ?何をいきなり?」って言うんかもしれんけど。
あんたと一緒におるとさ。あたしはたまに思うんよね。
言葉と体の両方を持つ人間でよかったなって。

だってあたし。今日にしたってそうやったんよ。
最初は思ったもん。抱き合うよりもあんたといろいろ話す方がいいって。
快感だけに流されて。戯れてそのまま眠るのも幸せやと思ったけど。
それだけで誤魔化したらあかんと思ったし。ちゃんと話したいこともあったし。
実際そういう話だけじゃなくて。くだらない話をするだけでも。
気持ちを言葉で伝え合うことに。いっぱい幸せを感じたから。

それやのに。あんたへの気持ちを持て余して涙が溢れたとき。
あたしが自然と求めたものは。あんたのぬくもりやった。
難しい説明なんて。言葉なんてもう無意味やと思った。
ただあたしをすっぽりと包んでくれる腕があればそれでよかったし。
あんたの匂いとか体温とか。そーゆうのにどこまでも癒された。

言葉も体も。両方欲しがるなんて。あたしはわがままやね。
でもさ。そうる。それがあたしやねん。あんたを愛したあたしやねん。
まったりしゃべってる時間が好き。笑い合う空間が好き。
でもそれと同じくらい。抱き締めてくれる時間も。沈黙の空間も好きやねん。

言葉も体も。それぞれのよさをちゃんと持ってる。
でもたぶん。言葉だけやったらぶつかりあうこともあるんやろう。
体だけやったら。誤魔化されてなぁなぁになってまうこともあるんやろう。
言葉だけじゃ伝えられん部分を。体で伝え合う。
体だけで分かり合えん部分を。言葉で分かり合う。

理性的な言葉と。本能のままの体と。
その両方があるからきっとうまくいってるんやろうね。

ほらね。そうる。そう考えると人間でよかったなって思えてこーへん?(笑)





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*ひとりごと*
よくまぁこんなに長い日記になるもんだ。自分でもびっくり(苦笑)。





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