合宿のおまけ。それは毎回恒例のアンケート調査。 これは合宿係が作ってくれるんやけど。 サークルのメンバーひとりひとりについて。 「○○(さん)は△△な人」って感じで。票を集めていく。 これがなかなか当たってたりして。内輪ではおもろかったりするんよね。
去年の夏合宿では。あたしとそうるの評価は正反対やった。 分かってたけど。あまりにも真逆で。ちょっと笑えるくらいやった。
まずそうるにつけられたランクは。 「彼氏にしたい人」「抱かれたい人」「かっこいい人」などなど。 ナイスプレーをいっぱいやってて。かっちょいいキャプテンそうるやったから。 まぁこんなふうに評価されるのもしょーがない。 あたしの欲目から言うなら。まぁ当たり前ってところ。(←おい。)
そしてあたしにつけられたランクは。 「彼女にしたい人」「抱きたい人」「かわいい人」などなど。 とりあえず素直にありがとうって思うけど。それにしても。 こうも見事に反対になるもんかね(苦笑)。
でね。ここから先はあたしの勝手な考えかもしれんけど。 普通やったら。「彼氏にしたい人」と「彼女にしたい人」とは。 理想のカップルなんてことになったりするんとちゃうかなーなんて。 だったら。あたしとそうるがカップルってことになっても。 もしかしたら。それはそれで「おぉー!」ってなって終わらんかなって。 ありもせんようなことをちょっと考えてみたりした。
それと同時に。なんかどうしても言いたくなってもたりした。 大声で。ちょっと聞いてくれーって感じで。叫びたくなったりもした。
ねぇみなさーん。みなさんは。 自分の彼氏にしたいかっこいいそうるさんと。 自分の彼女にしたいかわいいさあやさんとが。 実は恋仲だって知ってますかね。
自分が抱かれたいと思うそうるさんが。さあやさんのことを想ってること。 自分が抱きたいと思うさあやさんが。そうるさんのことを想ってること。 みなさんはちょっとぐらいは知ってますかね。
もちろんこの言葉は。そのままあたしの胸の奥にしまわれたけど。 そんな評価をされたって勢いもあって。つい言いたくなってもた。 でもこの恋はヒミツの恋でナイショの恋。それでいいとあたしは思ってる。 ・・・ほんまはよくないけど。ヒミツでもナイショでも幸せやから。それでいい。
前置きが長くなったけど。あたしが言いたかったのは。 今回の合宿のアンケートのこと。 今回のアンケートは。形式がちょっと一新されてて。 一人に1項目だけを当てはめるようになってた。 そしてその中で1番多かったのを。その人のランクにしてた。 参考までに。まひろのランクは。「心優しい人」で。 はつねのランクは。「何をやってもおもろい人」やった。 ちなみにこれは。あたしが選んだとおりやった(笑)。
そうるのランクは。「孤独を愛する人」になってた。 あたしのランクは。「寂しがりな人」になってた。
・・・なるほど。今年もあたしたちはやっぱり正反対なのね(苦笑)。 ここまでくると。ちょっともう嬉しい気すらしてくるから不思議。
孤独を愛するそうるさんと。寂しがりなさあやさんが。実は恋仲・・・。 うーん。これはちょっと説得力に欠ける部分があるかも(涙)。 これやとあたしが寂しがってそうるを求めてるって図が出来上がる。 それって一方通行になってまうし。・・・それは困る(笑)。
でも実際。当たってるもんやなぁって思う。 そうるは。時々ほんまに孤独を愛してるように見えることがあるから。 そばにいても。ぼんやりと遠くを見てるその瞳とか。 つないでても。怖いくらいにひんやりしたその手とか。 そういうので。なんとなく寂しくなることもあるし。 一人でいるときとか。そうるは他を寄せつけんオーラを放ってることもあって。 そんな横顔とか後ろ姿とかを見つけたとき。あたしは泣きそうになる。
そして。溢れそうな涙をちょっと堪えて思う。 あたしはこの人をどこまで理解できてるんやろうって。 好きとか愛してるとか言ってみたところで。 たくさん分かったつもりになったところで。 あたしは所詮。この人の心の表面しかまだ触れてないんとちゃうかなって。 まだまだ見えてない部分が。とゆーより見せてもらえない部分が。 実はいっぱいあるんとちゃうかなって。そう思ったりする。
ねぇそうる。あたしはそこに踏み込んでもええかな。 あんたが誰にも踏み込ませんかった部分を。 新雪みたいな未知でキラキラした部分を。 あたしは踏みしめてみたい。そしてそこに足跡をつけてみたい。 あたしだけが知ったっていう印に。くっきりつけてみたい。
孤独を愛するあんたが。一緒にいる相手に。あたしを選んでくれた。 ううん。選んだとか選ばれたとかそうじゃない。結果的に今あたしと一緒にいる。 どうしてなんやろう。どうしてあたしなんやろう。
そうる。もしかしたらあんたもあたしと同じように。 不可抗力的に。あたしのことを思ってくれてるんやろうか。 「なんでか自分でも分からんけど。でも好き。」 そう思ってくれてるんやとしたら。こんなに嬉しいことはないよ。そうる。
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