懲りもせずに。またまたお久しぶりです。 なんやかんやで。これまた更新が滞ってました(涙)。
合宿から戻って。疲れきってダウンしてたのね。 疲れって。知らんうちに蓄積するものやなーって改めて思った。 練習以外は。死んだように眠ってるだけの日もあったし。 自分でもよく分からんまま。だるくてしょーがなかったのね。 そんな中で試合とかもあったし。とりあえずいっぱいいっぱいで。 まぁでももう回復したから。たぶん大丈夫。
さて・・・何から書こうか。書きたいことはいっぱいあるけど。 全部書いてたら収まらんのね。あたしの場合(苦笑)。 そうるのことを思いながら過ごす毎日の中で。 いろんなことを見つけて。いろんなことを感じて。 そーゆうひとつひとつを忘れたくなくて。ずっと覚えていたくて。 ここに残したいんやけど。とてもじゃないけど全部なんて書ききれん。
とりあえずは。土曜の試合のことを書こうかな。 久しぶりに。そうるの前で泣いてしまったことを。
土曜の試合。あたしは出ることが出来んかった。 サークルに残るかどうかで迷ってたあたしは。 選手登録がまだ出来てなくて。ベンチにも入れんかった。 「先輩が出てくれたら・・・。」とか言ってくれる後輩もおって。 それは救われたけど。出られんもんは出られんくて。
サークルのメンバーではあるわけやから。 試合前のアップとかには全部ちゃんと参加してた。 でも試合開始前になると。ベンチとは反対の応援席に行かなあかんくて。 ベンチでみんなが円陣を組んでるのも。遠くから見てるだけ。 アップして暖めた体も冷めていって。あたしをいっそう寂しくさせた。
試合には。去年のチームのメンバーもいっぱい見に来てくれてた。 あたしの同級生。ずっと一緒にやってきた大好きな仲間。 みんなヒール靴とか履いて。ちょっとおしゃれさんやった。 「こんな格好でグランドに来るなんて変な感じやー。」なんて笑ってた。 あたしはそんなみんなの隣で。ひとりだけジャージ姿やった。
小さなこと。取るに足りんような。小さな小さなこと。 それでも。私服のみんなは外野の人間。ジャージのあたしとは違う。 それやのに。あたしはベンチには入れずに私服のみんなと一緒におる。 春休みもずっと一緒に練習してきたのに。部外者みたいになってる。 そーゆう中途半端な感じが。なんとも言えずイヤやった。
試合が始まると。それはいっそうキツかった。 みんなと一緒に走りたいのに。あたしは見てることしか出来ん。 そうるも。まひろも。はつねも。走り回って活躍してるのに。 あたしはそれを見て。外野から応援してゲキを飛ばすことしか出来ん。
くそぅ。走りたい。あたしもみんなと一緒にやりたい。 なんであたしはグランドのこっち側におるんやろう。 なんであたしはみんなと同じ場所におらんのやろう。
どうしようもないことやって分かってても。悔しかった。 でもそんなのをみんなに言うわけにもいかんし。 反省の時間とかには。気づいたことを後輩にいろいろアドバイスして。 どうにか自分の中で気持ちのバランスをとってた。
試合の後とかに。まひろはあたしのところにすぐ来て。 「ちょー。なんかアドバイスくれー。」って言った。 そんなふうに。さりげなくあたしを必要としてくれることが。 まひろの優しさやと思ったし。ありがたかった。 あーだこーだとまひろに言いながら。ちょっとだけ浮上した。
でもあたしの中では。くだらないフツフツとしたものがあった。 子どもみたいでイヤになるけど。完全には拭いきれん疎外感があった。 なんとなく。ただなんとなく寂しかった。
さすがにそうるも。分かってへんと思ってた。 試合に出る以外に。他の試合の審判もせなあかんかったそうるは。 自分のことで疲れてたし。あたしのことまで見えてへんと思ってた。
でも。やっぱり。そうるはさすがやった。 また忘れかけたけど。そうるはそういうヤツやった。
試合が全部終わって。みんな着替えてるときに。 疲れたなーと思ってしゃがんでたあたしの頭上から声がした。 「今日はイライラしたんちゃうん?」って。 振り返ると。そこにはそうるがおった。 そうるは。あたしとは目を合わせんままで。 あたしの隣にあった自分の荷物をとった。
「あー・・・うん。イライラとゆーか・・・疲れた。」 そう言って。あたしはちょっとだけ無理して笑った。 さすがに全部は分からんやろう。そう思いながら笑った。 あたしがベンチの反対側から。どんな思いで試合を見てたかなんて。 そうるはあたしじゃないし。体験してへんのやし。分からんくて当然。
でもそうるは。その後で言った。 「うちやったら見てるだけとか耐えられんわ。」 「イライラしまくりでちゃんと笑えへんと思うし。」 荷物をいじりながら。片手間のように。独り言のように言った。 でも言い終えた後に。ちょっとあたしを覗き込んで。 「お疲れさん。」って。あたしの頭をポンポンって叩いた。 その言葉は。全部分かってくれてる響きを含んでた。 少なくとも。あたしにはそう聞こえた。
・・・あかんって。今のあたしの精神状態で。それは反則。 やめて。そんな優しいこと言われたら泣いてまう。 我慢してたもんが溢れ出してまう。あかんって。
そう思いながらも。じわーっと涙が浮かんできた。 やばいと思ったときにはもう遅くて。最初の一滴がポタっと落ちて。 そうるのバッグの上に。小さな雫の玉を作った。
そこからのそうるの反応は早かった。 あたしの手をつかむと。すぐに立たせて連れ出して。 ベンチの裏の壁のとこに回り込んで。自分の背中であたしを隠した。
「・・・ごめん。」そう言うのが精一杯やった。 「・・・後輩に涙見せたらあかんって。」そうるは言った。 「ごめん。もう大丈夫やから。」って言うあたしに。 「大丈夫じゃないやろ。」って言った。
ちくしょう。また見抜いたようなこと言いやがって。 さりげなく。狙いもせずに優しいこと言いやがって。 泣くぞ。泣くからな。知らんからな。半分はあんたのせいやからな。 そう思って。あたしはそうるの肩に頭をうずめた。
あたしはそうるのユニフォームに。小さな涙の染みを2つ作った。 出たかってん。やりたかってん。寂しかってん。 そう繰り返すあたしの肩を。そうるは強く抱いてくれた。 「考えすぎんな。大丈夫や。」そんな男前なことを言いながら。 痛いくらいに何度もあたしの背中を叩いてくれた。
ねぇそうる。あんたは知らんやろうけど。 あたしが泣いてるのの半分は。嬉しさからやったんやで。 あたしはやっぱり。誰かに分かってほしかったんやと思うねん。 見てるだけしか出来ん悔しさ。輪の外におらなあかん疎外感。 そーゆうのに。ちょっとでええから気づいてほしかったんやと思うねん。
そしてあんたは。気づいて声をかけてくれた。 「お疲れさん。」ってちゃんとあたしにも言ってくれた。 それが嬉しくて泣いたあたしには。気づいてへんかったみたいやけど。 あんたはやっぱり。いろんなことが見えてるんやと思った。
そうる。いつだってあんたは優しいけど。 そんなあんたの優しさに慣れすぎんように。 思われることに慣れすぎんように。 いつだって。ありがとうって思える自分でいたい。
ありがとう。そうる。気づいてくれて。分かってくれて。 受け止めてくれて。ありがとうね。
あぁ・・・それにしても。そうる。あんたには泣かされっぱなしやわ。 あんまり泣かせんといてね。あたし水分不足になってまう(苦笑)。 |