***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年03月23日(日)泣かせんといて。

懲りもせずに。またまたお久しぶりです。
なんやかんやで。これまた更新が滞ってました(涙)。

合宿から戻って。疲れきってダウンしてたのね。
疲れって。知らんうちに蓄積するものやなーって改めて思った。
練習以外は。死んだように眠ってるだけの日もあったし。
自分でもよく分からんまま。だるくてしょーがなかったのね。
そんな中で試合とかもあったし。とりあえずいっぱいいっぱいで。
まぁでももう回復したから。たぶん大丈夫。


さて・・・何から書こうか。書きたいことはいっぱいあるけど。
全部書いてたら収まらんのね。あたしの場合(苦笑)。
そうるのことを思いながら過ごす毎日の中で。
いろんなことを見つけて。いろんなことを感じて。
そーゆうひとつひとつを忘れたくなくて。ずっと覚えていたくて。
ここに残したいんやけど。とてもじゃないけど全部なんて書ききれん。

とりあえずは。土曜の試合のことを書こうかな。
久しぶりに。そうるの前で泣いてしまったことを。


土曜の試合。あたしは出ることが出来んかった。
サークルに残るかどうかで迷ってたあたしは。
選手登録がまだ出来てなくて。ベンチにも入れんかった。
「先輩が出てくれたら・・・。」とか言ってくれる後輩もおって。
それは救われたけど。出られんもんは出られんくて。

サークルのメンバーではあるわけやから。
試合前のアップとかには全部ちゃんと参加してた。
でも試合開始前になると。ベンチとは反対の応援席に行かなあかんくて。
ベンチでみんなが円陣を組んでるのも。遠くから見てるだけ。
アップして暖めた体も冷めていって。あたしをいっそう寂しくさせた。

試合には。去年のチームのメンバーもいっぱい見に来てくれてた。
あたしの同級生。ずっと一緒にやってきた大好きな仲間。
みんなヒール靴とか履いて。ちょっとおしゃれさんやった。
「こんな格好でグランドに来るなんて変な感じやー。」なんて笑ってた。
あたしはそんなみんなの隣で。ひとりだけジャージ姿やった。

小さなこと。取るに足りんような。小さな小さなこと。
それでも。私服のみんなは外野の人間。ジャージのあたしとは違う。
それやのに。あたしはベンチには入れずに私服のみんなと一緒におる。
春休みもずっと一緒に練習してきたのに。部外者みたいになってる。
そーゆう中途半端な感じが。なんとも言えずイヤやった。


試合が始まると。それはいっそうキツかった。
みんなと一緒に走りたいのに。あたしは見てることしか出来ん。
そうるも。まひろも。はつねも。走り回って活躍してるのに。
あたしはそれを見て。外野から応援してゲキを飛ばすことしか出来ん。

くそぅ。走りたい。あたしもみんなと一緒にやりたい。
なんであたしはグランドのこっち側におるんやろう。
なんであたしはみんなと同じ場所におらんのやろう。

どうしようもないことやって分かってても。悔しかった。
でもそんなのをみんなに言うわけにもいかんし。
反省の時間とかには。気づいたことを後輩にいろいろアドバイスして。
どうにか自分の中で気持ちのバランスをとってた。


試合の後とかに。まひろはあたしのところにすぐ来て。
「ちょー。なんかアドバイスくれー。」って言った。
そんなふうに。さりげなくあたしを必要としてくれることが。
まひろの優しさやと思ったし。ありがたかった。
あーだこーだとまひろに言いながら。ちょっとだけ浮上した。

でもあたしの中では。くだらないフツフツとしたものがあった。
子どもみたいでイヤになるけど。完全には拭いきれん疎外感があった。
なんとなく。ただなんとなく寂しかった。

さすがにそうるも。分かってへんと思ってた。
試合に出る以外に。他の試合の審判もせなあかんかったそうるは。
自分のことで疲れてたし。あたしのことまで見えてへんと思ってた。

でも。やっぱり。そうるはさすがやった。
また忘れかけたけど。そうるはそういうヤツやった。


試合が全部終わって。みんな着替えてるときに。
疲れたなーと思ってしゃがんでたあたしの頭上から声がした。
「今日はイライラしたんちゃうん?」って。
振り返ると。そこにはそうるがおった。
そうるは。あたしとは目を合わせんままで。
あたしの隣にあった自分の荷物をとった。

「あー・・・うん。イライラとゆーか・・・疲れた。」
そう言って。あたしはちょっとだけ無理して笑った。
さすがに全部は分からんやろう。そう思いながら笑った。
あたしがベンチの反対側から。どんな思いで試合を見てたかなんて。
そうるはあたしじゃないし。体験してへんのやし。分からんくて当然。

でもそうるは。その後で言った。
「うちやったら見てるだけとか耐えられんわ。」
「イライラしまくりでちゃんと笑えへんと思うし。」
荷物をいじりながら。片手間のように。独り言のように言った。
でも言い終えた後に。ちょっとあたしを覗き込んで。
「お疲れさん。」って。あたしの頭をポンポンって叩いた。
その言葉は。全部分かってくれてる響きを含んでた。
少なくとも。あたしにはそう聞こえた。

・・・あかんって。今のあたしの精神状態で。それは反則。
やめて。そんな優しいこと言われたら泣いてまう。
我慢してたもんが溢れ出してまう。あかんって。

そう思いながらも。じわーっと涙が浮かんできた。
やばいと思ったときにはもう遅くて。最初の一滴がポタっと落ちて。
そうるのバッグの上に。小さな雫の玉を作った。


そこからのそうるの反応は早かった。
あたしの手をつかむと。すぐに立たせて連れ出して。
ベンチの裏の壁のとこに回り込んで。自分の背中であたしを隠した。

「・・・ごめん。」そう言うのが精一杯やった。
「・・・後輩に涙見せたらあかんって。」そうるは言った。
「ごめん。もう大丈夫やから。」って言うあたしに。
「大丈夫じゃないやろ。」って言った。

ちくしょう。また見抜いたようなこと言いやがって。
さりげなく。狙いもせずに優しいこと言いやがって。
泣くぞ。泣くからな。知らんからな。半分はあんたのせいやからな。
そう思って。あたしはそうるの肩に頭をうずめた。

あたしはそうるのユニフォームに。小さな涙の染みを2つ作った。
出たかってん。やりたかってん。寂しかってん。
そう繰り返すあたしの肩を。そうるは強く抱いてくれた。
「考えすぎんな。大丈夫や。」そんな男前なことを言いながら。
痛いくらいに何度もあたしの背中を叩いてくれた。


ねぇそうる。あんたは知らんやろうけど。
あたしが泣いてるのの半分は。嬉しさからやったんやで。
あたしはやっぱり。誰かに分かってほしかったんやと思うねん。
見てるだけしか出来ん悔しさ。輪の外におらなあかん疎外感。
そーゆうのに。ちょっとでええから気づいてほしかったんやと思うねん。

そしてあんたは。気づいて声をかけてくれた。
「お疲れさん。」ってちゃんとあたしにも言ってくれた。
それが嬉しくて泣いたあたしには。気づいてへんかったみたいやけど。
あんたはやっぱり。いろんなことが見えてるんやと思った。

そうる。いつだってあんたは優しいけど。
そんなあんたの優しさに慣れすぎんように。
思われることに慣れすぎんように。
いつだって。ありがとうって思える自分でいたい。

ありがとう。そうる。気づいてくれて。分かってくれて。
受け止めてくれて。ありがとうね。

あぁ・・・それにしても。そうる。あんたには泣かされっぱなしやわ。
あんまり泣かせんといてね。あたし水分不足になってまう(苦笑)。





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