今日は。あたしの家にでっかいものが届いた。 前から欲しかったもので。ちょっとがんばって買ったもの。 店にも何度も行って。店員さんともちょっと顔見知りになったりして。 「じゃあ安くしてあげます!」って言われて。ようやく決めたもの。
あたしが買ったのは。いわゆる電子ピアノ☆ とは言ってもデザインもなかなかかっちょいいヤツで。 ひと目見たときから。買うなら絶対コレがいいって思ってた。
ここの今の背景写真にも鍵盤があるけど。 あたしは。実はかなりかなり鍵盤楽器が好きなのね。 サークルで体とか動かしまくってることを書いてるから。 あたしってバリバリ体育会系のイメージかもしれんけど。 これでも意外と音楽を愛しまくってたりするロマンチストなのね(笑)。
あたしが初めてピアノを触ったのは3歳のとき。 親があたしを集団の中に入れようと思ったときに。 保育園に行かせるか習い事をさせるかで迷って。 音楽教室に入れたのが最初やったらしい。
あたしは歌が好きな子どもやったから。ピアノもすぐに好きになった。 自分で言うのもなんやけど。あたしはその頃から耳がかなりよくて。 グループの発表会とかでも。テレビのアニメソングとかを耳コピして弾くコやった。 先生も認めてくれてるってのは。子どものあたしでも分かった。 だって5歳ぐらいのときに。小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんに混ざって。 明らかに1番難しいパートを任せられたりしてたから。 音符がぎっしり詰まった真っ黒な楽譜を泣きながら読んだっけ(涙)。 それでもなんとかなってたから。当時から負けず嫌いやったっぽい(苦笑)。
小学校はピアノ中心の生活やったと思う。 週に2回のレッスン。ほとんど毎月のようにある発表会。 それでも苦痛やと思ったことはあんまりなかった。 鍵盤の上で指を躍らせるのは楽しかったし。 大人に誉められるのも気持ちよかった。 コンクールとかもいろいろ出たし。賞とかもけっこうもらってた。
中学高校と進むにつれて。部活とかに夢中になっていって。 あたしの中でピアノの意味はちょっとずつ変わっていったけど。 それでも。今でも。鍵盤を前にすると嬉しくなる。 たぶんほっとかれたら。飽きることなく弾き続ける気がする。
そんな大好きなピアノが。あたしの部屋に届いた。 これからは。いつでも好きなときに弾くことが出来る。 あー嬉しい☆これはかなり気分転換にもなるはず☆
20年近くピアノをやってきて。いろんな曲を弾いてきたけど。 1番好きな作曲家は。ベタにショパンやったりするけど。 あたしが1番好きな曲は。名前のない曲やったりする。 つまりそれは。即興演奏。オリジナルのメロディー。
頭に浮かぶままのメロディーを。そのまま弾いていく。 イメージはどんどん膨らんで。世界でひとつしかないフレーズを生み出す。 そうやって。自分が作り出す音楽の中にどっぷり浸かるのが好き。
イメージは何でもいい。具体的なものから抽象的なものまで。 例えば。春のやわらかい風の感じとか。秋の寂しげな落ち葉の様子とか。 空を飛んでる気分とか。海の底に潜る気分とか。思いつくままに心に描いて。 そしてサラサラと弾いていく。そーゆうのが最高に好き。
ふとあたしは思いついた。 そうるのことを想って弾いてみようかなって。 どんな曲が出来上がるやろう。優しい曲かな。かっちょいい曲かな。 そう思いながらあたしは。ゆっくりと弾いてみた。
そしたら。自分でもびっくりするくらいにキレイなフレーズが浮かんできた。 あぁ。これ好きやなぁって思いながら弾いてるうちに。どんどんふくらんで。 やばい。これそうるに聞かせたい。聞いてほしい。そう思った。
弾きながらそうるのいろんなことを思い浮かべた。
最初に思うのは。やっぱりあの笑顔。 口元をちょっとだけ動かす笑顔。思いっきり歯を見せる笑顔。 どんな笑顔も。ひとつひとつ違う魅力があって。どれもあたしは好き。
それから。あたしをドキドキさせる真剣な表情。 走ってるときの挑んでいく視線。あたしに本音を話すときの瞳の色。 マジな顔をしたそうるは。やっぱりあたしには。どう見たってかっちょいい。
そうると過ごした時間のことも次々に浮かんでくる。 出会った頃のこと。仲良くなっていった頃のこと。 ケンカしたこと。分かり合ったこと。どうしようもなく魅かれ始めたこと。 苦しんだこと。苦しめたこと。困ったこと。困らせたこと。 そーゆうのを全部含めて。愛していること。愛されていること。
あぁ。やっぱり好きなんや。こんなにもこんなにも好きなんや。 そう思ったら。自分の音楽に自分で感動しまくりやった。 調子ええなぁって思ったけど。込み上げてくる熱い思いは消えんかった。
ねぇそうる。あたしピアノを手に入れてよかったなーって思った。 かぎりないあんたへの思いは。抑えようもなくて。溢れ出して。 でもうまくカタチにも出来んから。音にしてあたしは奏でる。 こうすれば。あんたにも届くかもしれん。伝わるかもしれん。 言葉に尽くせん気持ち。「愛」という言葉を越えてまう気持ち。 もしかしたら。あんたに分かってもらえるかもしれん。
奏でられるメロディーは。優しくて。せつなくて。どこまでも続く。 あんたを思い続けるかぎり。この優しい音楽は生まれていく。
ねぇそうる。あたしは楽譜を書くのが好きじゃないから。 いつだって思い浮かんだメロディーは1度きりになってもて。 曲としてはなかなか完成させられへんのやけど。 いつか。あんたに1曲捧げられたらええなって思う。 あんたを思って作った曲を。あんたのためだけに奏でた曲を。贈れたらなぁって思う。
ちょっとクサイかもしれんけど。その曲につけるタイトルは決めてるんよ。 「For My Dearest」って。・・・ええよね。そうる。
|