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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年03月03日(月)幸せ体質。

今日は。朝からスッキリせん天気やった。
これはどう考えても途中から雨降るやろうなぁと思いながら。
それでも次の日は練習があってサークルに行けんかったあたしは。
今日はちゃんと行っとこうって思って。原チャに乗って行った。

あたしが着く頃には。もうみんなも集まってきてて。
しばらくして。開始ギリギリになってそうるもやってきた。
雨はもうポツポツ降り始めてて。グランドに跡を残してた。
「これは最後まではやれんやろうなぁ。」ってそうるも言ったりしてた。
赤いジャージを履いて。寒いからって耳当てをしてるそうるは。
ひとりでのんびりストレッチなんかしてて。いつものそうるやった。


サークルを続けようと思うってことは。日曜に掲示板に書いておいた。
みんなからのそれなりのレスもあったし。そうるも読んでると思う。
でも。そうるはやっぱり何も言ってこんくて。それはまぁいつものことなんやけど。
あたしは。ちょっとだけやりにくいなぁって思ったりしてた。

いっそのこと。あっさりと言ってくれればええのに。
「決めたんや。そっか。」とか。「がんばりや。」とか。
何でもいいのに。一言くれるだけであたしは安心できるのに。
無言な背中を見てると。何を思ってるんか分からんかったりもするのに。
そーゆう言葉足らずなそうるは。あたしにはちょっと不満なとこでもある。


1時間ほど練習してたら。雨脚が強くなってきて。
もうこれ以上は無理やってことで。練習は中断になった。
みんなバラバラに解散していく中で。そうるは最後まで残ってた。
あたしは。別に残ろうと思ってたわけじゃなかったけど。気づけば2人になってた。

「あー。もうドロドロ。最悪。」そうるはジャージの泥を払いながら言って。
でっかいくしゃみを2回連続でやらかして。ブルっと大きく震えた。
「さみー。あかん。風邪ひきそう。」って言って。両手に息をかけてた。

あたしは思いついて。そうるにちょっと提案してみる。
「なぁなぁ。じゃあ今からうち来る?」って。
今日のグランドからあたしの家までは原チャで5分。
ほとんど交通量のない裏道もあるし。そこなら二人乗りしてもええかなぁって。

だって。そうるが風邪ひいちゃまずいやん。そうるの健康最優先。
そのためには違反もやらかしちゃいます。それが理由。

・・・あぁ警察さん。ごめんなさい。見逃してください(涙)。


「人には散々スピード違反すんなとか言うのに(笑)。」なんて。
あたしの予想外の提案を聞いて。そうるも苦笑いやったけど。
さすがに寒さ限界やったらしくて。すぐに原チャの後ろに乗ってきた。

いつもはそうるの背中を抱き締めるあたしが。そうるを後ろに乗せて。
背中にそうるのあったかさを感じながら走るのは。なんか不思議な気分やった。
あぁ。そうるはいつも背中にこんな感覚を感じながら走ってるんや。
そんなことを思って。体は冷えて寒かったけど。心はじんわり幸せになったりした。


家に着いて。あたしは一人でバタバタと走り回る。
そうるにタオルを渡して。お風呂にお湯を張って。やかんを火にかけて。
それでも横でガタガタ震えてるそうるに。洗面器にお湯を張って渡して。
「手足だけでもあっためとき。」って言って。半ば強引につけさせる(笑)。

そうるは。あたしに言われるままにしながら。
「あんたってほんま尽くすタイプやな。」って。ぼそっと言う。
自分の体を拭くのを後回しにして。濡れたままで走り回るあたしは。
そうるから見れば。ちょっとおかしかったんかもしれん。

しかし。尽くすタイプとか。なんかくすぐったい言葉やし。
そんなことをあっさり言うとか。しかも尽くされてんのは自分やのにさ。
どこまでもそうるはあたしに愛されてる自信があるってことか。ちくしょうめ。

「うっさい。素直に尽くされて幸せやと思っとき。」って。
悔しいから強気で言って。あたしはそうるに熱いコーヒーを渡して。
それからようやく。濡れた自分の体を拭いた。


しばらくして。お風呂にお湯が張れた合図が「ピピピ」って鳴る。
「先入ってええでー。」って。あたしは普通に言ったんやけど。
「あかん。あんたも風邪ひく。一緒に入ろ。」って。今度はそうるがあたしを気遣う。

えぇー。大丈夫かな。手とか足とかジョリジョリしてへんかな。(←おい。)
てゆーか。なんか久しぶりで。あほみたいにドキドキするんやけど。
変なの。なんでやろう。こんなの今さらなはずやのに。

そんなふうに思いながら。まぁいっかって感じで。服を脱いでお風呂に入る。


ふたり入ると。ワンルームマンションのお風呂なんてもうギリギリ。
それでも。くっつけるこの空間は。かなり幸せやったりする。
あったかい湯気の中で。ミルク色のお湯の中で。一緒にいると。
まさに裸の付き合いって感じで。何でも言えそうな気持ちになる。

サークルのこと。続けようって決めたこと。
あたしは。さりげなく切り出すことが出来た。
そうるは。ふんふんって言いながら話を聞いてくれて。
「今回は何も相談してこーへんなって思っててん。」って言った。

あたしが悩んでるふうなのは。そうるもなんとなく分かってたみたいで。
それやのに何も言ってこーへんあたしが。ちょっと意外やったみたいで。
おやおや。がんばってるんかなーって思ってたらしい。
いつものあたしなら。しんどくなるとすぐそうるに甘えがちやから。

「まぁもともとうちが口出しすることちゃうけど。」って。やっぱりそうるは言った。
「あんたが決めたんやったらそれでええやん。」って。あっさりと言った。
干渉しすぎへんそうるらしい言葉で。そっけない感じもしたけど。
それでもあたしを気にかけてくれてたってことが分かって。素直に嬉しかった。
そうるはそうるなりの優しさで。あたしを見てくれてたんやから。
言葉足らずやとか不満に感じたりして。ごめんちゃいって思った。


ねぇそうる。こんなふうにお風呂で語るのって。悪くないよね。
あったかいお湯につかったら気持ちもくつろぐし。ほんわかするし。
そんな中で。あんたの優しさなんかに気づかされたら。
内側からもあったかくなってきて。のぼせそうになりもするけど。

肩と肩が触れ合うだけで。あたしは十分に満たされるから。
ちっちゃい湯船にも。感謝したくなる感じやったりして。
あんたのピンク色の頬とかを見るだけで。あたしはキスしたくなるから。
今日降った冷たい雨にさえも。ありがとうって思ってみたりして。

あぁ。ほんまに。つくづく幸せ体質。あたしって(苦笑)。

それにしても。また前みたいに触れられたりするかなーとか思って。
お肌がツルツルか確認したりしてたあたしがあほみたい(照)。
自意識過剰かと思って。かーなり赤面しそうやったわ。
あんたは。そんな素振りなんかさっぱり見せんかったし。

あぁほんまに。あたしばっかりドキドキさせられて。悔しいったらありゃしない。





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やっぱり長くなってもたんで。続きはまた明日☆





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