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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2003年02月21日(金)あたしの告白。

最初にお礼など。
いろんな人があたしにメールをくれました。
いろんな人がBBSにカキコしてくれました。
ほんまにほんまに支えられました。ありがとうです。
「ありがとう」としか言えんのがもどかしいけど。
この「ありがとう」が。どうかちゃんとみんなに届きますように。

それでは。今日の日記です。
結果から言うなら。相当ドロドロしたものはあったけど。
まぁ最悪の事態にはならんかったので。
とりあえずは安心して読んでください(苦笑)。

あ。ちなみに過去最大級に長いですが(爆)。

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「大事な話がある」・・・そのことを伏せて。そうるを家に呼んだ。

そうるがあたしの家にやってきたのは。夕方6時過ぎやった。
免停中ってこともあって。いつもみたいにバイクで来れんそうるは。
わざわざ駅からバスに乗ってやってきた。
「あー。やっぱし足がないとこの近くは不便やわ。」とか言って。
「もうちょっと交通の便がええとこに住んでや(笑)。」とか言って。
玄関で出迎えたあたしを軽く小突いた。

いつもと何も変わらんそうるやった。
変わったところと言えば。髪がまたちょっと黒くなったところぐらい。
「髪。また染めたん?」ってあたしが聞いたら。
「あー。分かる?染めて初めて言われたかも。」って笑ってた。
火曜に染め直してから。誰に会っても言わな分かってくれんかったって。

・・・分かるに決まってるやん。あたしを誰やと思ってるんよ。
あんたのことなら。そんなちっちゃなことでもあたしには分かるんよ。
もっとも。分からん大きなことがあるから。こうして呼び出したわけやけど。
そこにある真意を聞きたいから。こんなに緊張してるわけやけど。


あぁ。あかんあかん。とりあえずは食べよう。
おいしいお肉で。すき焼きを作ろう。

あたしが野菜をザクザク切って。そうるが味付けをする。
電気調理鍋に。そうるが醤油と砂糖をドボドボ入れる。
「大丈夫かー。心配やなぁ。」って言うあたしに。
「余裕余裕。任せといて。」って。そうるが笑い返す。

出来上がったすき焼きは。かなりおいしかった。
2人とも一口食べてすぐ。「おいしー!」「うまーい!」って言ってた。
「みてみー。完璧な味付けやん☆」って言うそうるに。
「あほぅ。肉がええからやろ。」って。あたしが笑い返す。

いつもと何も変わらん感じやった。それでいいと思った。
こんな雰囲気の方が。きっとさりげなく切り出せる。
改まって話すより。ずっと話しやすいはずやから。

でも今思えば。そうるも何か感じてるとこがあったんやと思う。
いつもなら。食事が終わりに近づけばお酒を出してくるそうるが。
お酒のことは何も言い出さずに。食べ続けてたから。
飲んで酔ってもたらあかんってことを。分かってたんかもしれん。
あたしが何か話そうとしてるってことを。悟ってたんかもしれん。

あたしはキッチンに戻って。熱いお茶を入れた。
言い出そうかどうか。めちゃめちゃ迷った。めちゃめちゃ怯えた。
でも。自分の決断を貫こうと思って。一息ついて部屋に戻った。


そうるは。もう箸を置いてぼんやりとテレビを見てた。
あたしは。勇気を出して。ほんまにほんまに振り絞って。
その背中に向かって。言葉を吐き出した。

「あんなー。聞いてほしいことがあるねん。」

何が「さりげなく」やろう。あたしにはこんな言い出し方しか出来んかった。
もともとあたしの中で膨らみすぎてた思いやっただけに。
さりげなく切り出すことなんて。所詮は無理やったんやと思う。

そうるは振り返って。黙ったままでちょっとあたしを見て。
「・・・うん。」って言って。テレビを切って。あたしの方に向き直った。
何も言わんかったけど。分かってたって感じの目やった。

全身が震えそうやった。逃げ出したい気分やった。
そこに留まるのが。めちゃめちゃ辛かった。
今まで考えてきたいろんな不安が頭をよぎった。
最悪の結果も。頭の端をかすめた。

それを全部振り払うように。あたしは話し始めた。
「一方的にしゃべってまうかもしれんけど。遮ってくれてええから。」
最初にそう言って。うなづくそうるを確認して。話し始めた。



あんな。この前あんたが掲示板に書いてたやん。
明日で1年とか。そーゆうこと書いてたやん。
あたしな。あれを読んでめちゃめちゃ嫌やってん。
あんたがどういうつもりで書いたんか分からんけど。
たぶん書いたときはあたしのこととか忘れてたんやと思うけど。
本気で嫌やってん。むかつくというか悲しかってん。

今までもあんたとあの人が続いてることはなんとなく分かっててん。
分かってて文句のひとつも言えんかったあたしも情けないと思う。
でもな。あたしはそうやってあの人と続きたいあんたの気持ちを考えてた。
付き合ってるって公言できるのはきっと楽しいんやろうし。
あんたにとっては。男のあの人と女のあたしは違うんやろうし。
そういうのを考えたらしょーがないんかなって無理やり思ってた。
否定して嫌われるくらいなら我慢してでも一緒におりたかった。

だからせめて。それを許せんあたしの気持ちを分かってほしかった。
言い出せんあたしの気持ちを。ちょっとでもええから考えてほしかった。

あたしな。ほんまはあの人にめちゃめちゃ嫉妬してるねん。
見たことも会ったこともないけど。あたしはあの人が大キライやねん。
どんなにいい人やったとしても。あんたと関係があるってだけで。
あたしにはもう許せんくらい大キライな人になるねん。

こういうのも重い気がして全然言えんかってん。
何を伝えていいんか何を伝えたらあかんのか分からんくなって。
あんたに対して言いたいことの半分も言えてなかった気がする。
でもな。嘘ついて覆い隠して一緒にいても意味がないと思ったから。
とりあえずあたしの今の気持ちを知ってほしいと思ってん。
そんであんたの今の気持ちを教えてほしいと思ってん。



話した内容は。だいたいこんなことやったと思う。
話し始めるまでは長かったくせに。話し始めたら言葉は溢れてきた。
堰を切ったように出てくる言葉が。ちょっと怖かった。
あたしは。自分でも分かってなかったけど。こんなにも溜めてたんや。
いろんなドロドロした気持ちを自分の中に閉じ込めてたんや。そう思った。

むき出しで。もうほんまに裸のままでそうるに向き合ったあたしは。
そうるが吐き出すどんな小さな言葉でも。簡単に傷つく気がした。
もういい。ボロボロになってもいい。嘘のない言葉が聞きたい。
そうるにも。裸のままであたしに向き合ってもらいたい。
あたしは。祈るような思いでそうるの言葉を待った。


「遮ってくれてええよ。」あたしはそう言ったのに。
そうるは。何ひとつ言葉を挟まんかった。言い訳もせんかった。
「・・・うん。」って相づちを繰り返すだけで。何かを考えてるみたいやった。

そして。あたしが話すのをやめて。そうるの言葉を求めたとき。
初めて。長い溜め息をついて。頭を抱えてうつむいた。
「ごめんな。ちょっとだけ待って。」そう言って。黙り込んだ。
自分の中で。言うことの整理をつけてるみたいやった。

告げられる言葉に怯えながら。また矛盾するけど。あたしは安心してた。
そうるが。こういう話を適当に流す人じゃなくて。
真剣に言うべきことを考えてくれる人で。ほんまによかったと思ってた。

沈黙は短かったけど。たぶん1分もなかったけど。めちゃめちゃ長く感じた。
しばらくしてそうるは。心を決めたように顔を上げた。





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やっぱり長くなりすぎたんで。明日に続きます。





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