今日のあたしの運勢。めざましランキングで11位。 あちゃー。なんかイヤやなぁ。そう思ってた朝やった。
あたしは。占いとかそこまで信じるタチじゃないけど。 朝はいつもテレビをつけてるから。そこでやってる占いは見てる。 その星座占いで1位やったら嬉しいし。12位やったらがっかりする。 でも1日中そんなことを覚えてるわけじゃないし。その程度。
しかーし。今日の11位は。あながちハズレでもなかった。 てゆーか。大正解やった。
1日はわりとうまく行ってた。実習も滞りなく進んでたし。 グループの友達ともうまくいってたし。問題なかった。 帰るときまで。あたしの1日は11位なんかじゃなくて。 1位までとはいかんくても。5位か6位ぐらいでよかった。 そんな感じの。決して悪くない。普通の日やった。
でもでも。帰り。最寄り駅まで戻ったところで。 あたしはイッキに11位まで転落した。 てゆーか。あの状況はむしろ12位やったと思う。
改札口を出て。いつも行くパン屋さんでお気に入りのパンを買って。 さて。これ以上寒くなる前に早く帰ろうって思って。 急ぎ足で原チャを置いてるところに行った。
あれ。あたしの原チャがない。・・・なんで? よく分からんまま。あたしは端から端までもう1度探す。 ない。どこにもない。見慣れたあの愛車がない。
今朝確かにここに置いたよな。うん。置いた。置いたはず。 なんでない?この先どうする?どうやって帰る? 頭の中を。いろんなことがグルグルと回り出して。 あたしは。ちょっと混乱してた。
そこは。ほんまは駐車禁止区域なんやけど。 時々おじさんとかがおって。置いたら怒られたりするんやけど。 これまでも置いててもなんとかなってたから。 いたずらされたんやろうかとか思ったりしてた。
そして。しばらく考えて。ようやく分かった。 あ。これは撤去ってことなんやって。(←遅すぎ。) そしてようやく。そこに貼ってある紙切れを見つけて。 あぁ。運悪すぎる。やられた。そう思った。
だって。あたしのイメージでは。自転車の撤去はありえるけど。 原チャとかバイクとかの撤去はありえんかったから。 あんな重いもの。わざわざ運ぶのなんて大変やろうし。 まさか撤去なんかせんやろう。大丈夫やろう。そう思ってたから。
・・・撤去関連の人が見てたら。ゴメンナサイ。(←見てるのか?)
そばにあるショッピングセンターの警備のおじさんが。 フラフラーっと近づいてきて。あたしに声をかけてくれる。 「どうしたん?持っていかれたんか?」って。あたしを覗き込む。 「・・・はいー。やられちゃいました。」そう言ってへこむあたしに。 「ここは持っていかれるって。あかんって。」って言ってくれた。
「だってこの近く全部有料駐輪場じゃないですかー。」って言うあたしに。 「んー。あそこらへんやったら撤去区域外やで。」なんて言って。 穴場をこっそり教えてくれちゃった(苦笑)。 あかんことなんやけど。そう言ってくれたおじさんはなかなか楽しい人で。 「ご愁傷様です☆」ってふざけて頭下げてくれたりもして。ちょっと癒された。
とりあえず。家までの足を失ったあたしは。仕方ないからバスで帰る。 いつも原チャやバイク(の後ろ)に乗ってるあたしとしては。 バスに乗るのって。すごく納得いかないこと。 てゆーか。バス代を払うのが許せんって感じで。 かーなりかーなりへこみまくった。 しかも。撤去された原チャの保管場所ってのが。これまた遠いとこで。 そこまでのバス代もまたかかると思ったら。またムカムカしてきた。
怒り心頭で。家に帰るとあたしはそうるに電話で愚痴る。 普段はあんまり電話せんのやけど。怒ってるもんやからそんなこと忘れてた。
「もしもし?」 「もしもし。あたし。」 「あー。どしたん?」 「ちょー。聞いてー。原チャ撤去されてもた。」 「はぁ?撤去?どこ置いてたん?禁止区域?」 「・・・そう。駅前のとこ。だからうちが悪いんやけど。ありえへん。」 「あれまー。あほやなー。撤去はさすがにうちも経験ないで。」 「・・・むー。てゆーかあんな重いもんでも撤去とかされるねんなぁ。」 「そりゃされるって。されんと思ってたん?あんた危険予測度甘いで。」 「・・・うー。確かに。反省してる。」
文句言いつつも。そうると話してると。 こうやって話せることがあってよかったーとか思うのはなんでやろう。 あほやなーって言われて。確かに悔しいしむかついてるのに。 同時に。ちょっと嬉しくなってたりするのはなんでやろう。 会話の合間合間にそう思いながら。あたしはしゃべり続けた。
「しかもさぁ。保管場所が○○とかやねん。」 「うわ。最悪。けっこう遠いやん。」 「やろ。バスとかありえへん。交通費がむかつく。」 「あー。バイク乗れるなら乗せてってあげるけど。無理やしなぁ。」 「・・・・・・。(←乙女モード入り中(笑)。)」
何の狙いもなく。普通に言ったであろうそうるのセリフに。 あたしは。懲りもせずにまたやられて。ちょっと締め付けられる。 じーんわり幸せを感じて。胸のあたりが熱くなる。 恋したての女の子でもあるまいし。何を今さらって感じやけど。 いつだってそうるに関しては。こうやってかなり敏感に反応する。 そしてそのたびに。あたしは思わずにはおられへん。
あぁ。なんて幸せなココロ。なんて幸せなカラダ。
ねぇそうる。あたしはこうやっていつも感動してるけど。 もちろん。感動しようと思って感動してるわけじゃないんやん。 意志と反するところで。ココロもカラダも勝手に反応してまうんやん。 いつの間にか。そんなあたしになってもたんやん。
あたしをこんなふうにした。あんたの責任は重いで。 こんなにもあんたのことで。浮いたり沈んだりするあたしにした。 泣いたり笑ったり。大忙しなあたしにした。 どうしてくれようか。ほんま。あんたのおかげで。 あたしの頭の中。他のことが入るスペースが激減してもた気がする。 この先あたしが能無しのあほったれになってもたら。あんたのせいやで。
でも悔しいことに。こんなことを言いつつも。 あたしは。そうやって夢中にさせられてることを喜んでたりする。 だから。そうる。ほんまはあんたのせいなんかじゃない。 表ではブーブー言いつつ。心の奥では嬉しがってるあたしのせい。
あー。困ったもんだね。ほんまに。
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