***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年11月20日(水)怖いくらいの幸せ。

今日もナイターに行って。帰りにみんなでうどんを食べに行った。
そうるとあたしを含めて5人。いつものメンバー。
原チャもバイクも寒すぎて。ガタガタ震えながら店に入った。
店の中はあったかくて。目の前にはそうるの笑顔もあって。あたしは幸せになる。
ホカホカうどんを食べて。相変わらずしょーもないことを話したりして。
時間はあっという間に過ぎていって。気づけば0時を回ってた。

店を出て。「じゃーねー。」って言って。みんな家に帰って行く。
あたしは。そうると別れるのが名残惜しくて。ダラダラと残ってた。
でもそうるは。あたしのそんな気持ちなんて全然気づいてない感じで。
「さみー。」とか言いながら。荷物をバイクに括り付けて。帰る支度をしてて。
「じゃーねー。」って言い残して。あっさりと帰って行った。

・・・ちょっとだけ期待してた。家に来てくれるかなーって。
以前ナイター後に。みんなでラーメン食べた後で。
そうるはあたしの家に来てくれたから。・・・正しくは待ち伏せやけど。

そういうこと期待してるのって。なんか恥ずかしいやんね。
そんなにいつもいつも気にかけてもらえるとか。望んでる自分に。
後から気づいて。あーあ・・・またかよ・・・な-んて。情けなくなる。


マンションに着いて。駐輪場に入るときに。またあたしは意識してる。
気になんかしてへん。そう思ってるけど。こっそりあのバイクを探してる。
でも。いつもそうるが停めるところに。愛しいバイクはなくて。
それからぐるっと見回してみるけど。やっぱりそうるのバイクはなくて。

(あーあ。やっぱりおらんかぁ。)って。がっかりしたあたしを。
(なに期待してんねん。ばーか。ばーか。)って。もう一人のあたしが笑う。
あたしの中で。2人のあたしが会話してる感じで。なんだかなぁと思いながら。
あたしは。マンションの入り口に回って。エントランスのドアに手をかける。

そのとき。あたしの背後でクラクションが鳴る。
振り返ったあたしは。眩しいライトに照らされて。思わず目を細める。
信じられんかった。その光の中には。そうるがいた。

「はっはー。隠れててやった。」そうるは笑いながら。バイクを停める。
「探してたやろ。はっはー。アホやコイツ。」って。さらにあたしを笑う。
いつものあたしなら。間違いなく言い返してるところやった。
「きぃー。探してへんわ。誰が探すか。調子のんなよ。」って。
ひとつふたつバシっと叩いてやるところやった。

でも。今日のあたしはおかしかった。
込み上げてきた愛しさは。生意気なあたしを消してしまった。
だって。こうして2人きりになりたかったから。
ここ最近。ゆっくり2人きりにはなれんかったから。
変わりに。甘えんぼのあたしが現れるかと思えば。それも違った。
あたしは。甘えたくて仕方ないくせに。動けなくなってた。
自分でもどうしてなのか分からないけど。

黙り込んだあたしに。そうるは近づいてくる。
「どした?」って。うつむいたあたしを覗き込む。
あたしは。なんて言っていいか分からんくて。上目遣いでそうるを見る。
ちくしょう。2人になれて嬉しいのに。言葉が出てこーへん。
だって。あまりにも予想外やってんもん。本気でびっくりしてんもん。
1回がっかりさせといて。実は隠れてるとか。ちくしょう。ずるい。
あたしが会いたいと思ってたこと。そうるがいるかもってちょっと期待したこと。
またバレバレやし。なんやねん。なんであたしばっかり。ちくしょう。

「なーんやねん。」そうるは笑って。またあたしの頭を叩く。
あたしがそれに弱いことを。そうるはもうちゃんと知ってて。わざとやってくる。
甘えることに。ちょっとだけ抵抗を感じて。困ってるあたしを。
自分の方に引き寄せて。ぎゅーって。抱き締めてくれる。

瞬間。凍ってた気持ちが溶かされて。涙になった。


正直な話をすると。サークルを引退するってことになって。
あたしはめちゃめちゃ情緒不安定やった。
練習は行ってるけど。それもたぶん今年いっぱい。
そうるの愛は信じてるけど。サークルの存在が消えても。
今までと同じようなあたしたちでいられる自信が。今のあたしにはなかった。
あたしは。これからもきっと。今までと変わらずそうるを愛していくけど。
そうるが。この先あたしをどう思うのかが分からなくて。
失うかもしれないと思ったら。怖くて怖くて。たまらなかった。
そして。そんなふうに疑ってる自分が。大キライやった。
そうるの顔色とかを。こっそり見てる自分が。大キライやった。

そんなときに。学部の方も忙しくなって。
あたしは。しんどくてたまらんかった。
支えになってたものがなくなって。宙ぶらりんになって。
先のこととか考えて。どうしようもない不安でいっぱいやった。

そんなあたしに。気づいてたのかどうなのか分からんけど。
そうるは。こうやってあたしに会いに来てくれる。
どうしようもないあたしを。こうやって抱き締めてくれる。
そのたびに。あたしは幸せになって。同時に怖くなって。泣きたくなる。


ねぇそうる。あたし。ちっともかわいくないね。
怖がりやし。泣き虫やし。そのくせ。ちっとも素直じゃないし。
強がって。平気なフリして。実はビクビクしてたりして。
でもあたしは。そんなあたしを。抱き締めてくれるあんたが大好き。
大好きやから。怖くなるねん。泣きたくなるねん。

こんな情けないあたしが。ぐちゃぐちゃのあたしが。
あんたみたいな優しい人に愛されてええんかな。
あたしは自己嫌悪に陥ってるときに。よくそう思うねん。

ねぇそうる。そういうあんたの優しさに。
ちゃんとつりあえるあたしになりたい。
見守ってくれるあんたの期待にちゃんと応えられるように。
いつでもがんばれるあたしでいたい。

そうる。あんたの存在に。あたしまた救われたわ。
大丈夫。おかげでちょっとがんばれる気がしてきたし。
ありがとう。ありがとうね。そうる。





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長くなっちゃったので。続きはまた明日。





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