***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年11月12日(火)真夜中のデート。

今日。あたしは実習。そうるは大学サボり。
なんでサボったかと言うと。バイクの初心者講習のため(笑)。

いつも読んでくださってる方はご存知だと思いますが。
あたしの最愛の人。そうるは。バカがつくほどのバイク好き。
それだけならええけど。なんてゆーか。スピード狂で(涙)。
あたしを後ろに乗せてるときはそうでもないけど。
一人で乗ってるときは間違いなくぶっ飛ばしてるはず。
100キロは当然。120キロが気持ちいいとか言うし。
「あほちゃうかー!」って。そういう話を聞くたびに。あたしはキレてる(苦笑)。

そんな怖いもの知らずが。免停を喰らったのは1ヶ月ぐらい前かな。
(日記にありました。こちらの日記です。)
それ以来そうるは。あんまりあたしをバイクの後ろに乗せてくれんくなった(涙)。
もしかしたら。そうるなりにへこんで。遠慮してくれたんかもしれんけど。
いくら寒くなってきたとはいえ。あたしとしては寂しすぎるわけで。
(乗りたい乗りたい!)って内心でずっと思ってた。

そんなわけで。あたしはひそかにそうるに言ってた。
「初心者講習が終わったら1回走りに行こうやー。」って。
「寒いで。ええのん?」って。そうるはあたしに聞いたけど。
「大丈夫。アホほど厚着するし。」って。あたしは譲らんかった。
「分かった。ほな気長に待っとき。」って。そうるは言った。

だからあたしは。気長に待ってたさ。
待っとけって言われたから。確かに待ってたさ。
でもさ。普通思わんやろ。初心者講習が終わって。
その日は乗れんからって。夜中の1時から走るとか。
「お待たせー。さぁ乗るでー。」って言いながら来るとか。
「おいおい・・・今からかよ!」って思うやん(笑)。

あぁそうる。あんたはほんまに。どこまでもつかめんヤツやわ。
普段はあんなにもクールでかっちょいいくせに。
こうやって。時々ネジが1本取れたみたいに壊れる。
まぁ・・・そういうとこが好きなんやけどね(爆)。


実際そうるは。0時過ぎにメールをくれた。
「明日大学休みやろ?久しぶりに走ろうやー。」って。
あたしは。突然の提案に驚いて。「今日かよ!」って思ったけど。
すぐに嬉しさでいっぱいになって。速攻でOKの返事をする。
予想してなかった突然のデート。あたしは幸せ。

セーター。ダウンのコート。マフラー。手袋。
オシャレとは程遠い。思いつく限りの厚着をして。そうるを待つ。
そうるの家からあたしのマンションまで。バイクで約20分。
メールから15分たったくらいで。あたしは待ちきれんくなって部屋を出て。
駐輪場で。膝を抱えてそうるのことを待つ。
聞き覚えのある愛しいバイクの音が聞こえてくるのを待つ。

やってきたそうるは。駐輪場にいたあたしに驚く。
「部屋で待っときやー。冷えるやん。」って。バイクを止めてあたしに駆け寄って。
頬に手を当ててくれる。でもそのそうるの手の方がずっと冷たい。
「あんたのんで冷えてるやん。」って。あたしもそうるの頬に手を当てる。
2人して。頬に手を当てあって。至近距離。
「なんかラブラブみたいやな。」って。あたしは笑って言う。
「・・・なんでやねん。」って。そうるは苦笑いして。
あたしの両手をつかんで。自分の顔から離して。バイクの方に向かって。
「早く行くでー。」って。エンジンを噴かした。

そうるってば。かわいいやん。照れてやんの(苦笑)。
あたしはひとりでにんまりして。そうるの後ろに跨る。


久しぶりにバイクに乗る。そうそう。ここがあたしの居場所。
そうるの背中に体をくっつけて。そうるの腰に腕を回す。そうそう。この感じ。
忘れかけてた懐かしい感覚が戻ってきて。全身があったかくなる。
吹き付ける風は冷たくて。息も出来んくなるくらいやのに。
あたしの内側から確かに。あったかい何かが生まれてる。

いつもの高速を走るそうるは。寒さを気にしてるのかしてないのか。
めちゃめちゃ楽しそうで。あたしまで楽しくさせる。
目に映る夜景。車のテールランプ。キラキラしてて。キレイ。
真夜中の遊園地みたいな。なんかそんな感じ。

途中でバイクを停めて。そうるはあたしに話しかける。
「今日さー。初心者講習。めんどかったー。」って。愚痴り始める。
「おじさんとかヤンキー系とかは分かるけど。おばさんとかもおったし。」
「そんな中にうちも混ざってるわけやけどさ(涙)。」
そう言って嘆くそうるは。なんかかわいかった。

「まぁええ薬になったんちゃうか。もう懲りたやろ。」あたしは言う。
「当たり前。もう絶対イヤやわ。あんなとこ。」そうるはそう言って肩をすくめる。
「ほんならよかったやん。」あたしはそうるの頭をポンポンって叩く。
「おう。これからは警察には気をつける。」そうるはそう言って。にやっと笑う。

「なんでやねん!そうじゃないやろ!」あたしは呆れて言う。
「いやいや。これからはうまく振り切るから(笑)。」そうるは笑いっぱなし。
はぁ・・・。あたしは純粋に。そうるが飛ばしすぎることを心配してんのにさ。
捕まらんかったらええと思って。まったく。あほそうる。


ねぇそうる。あんたと一緒にいられる空間は。
どこでもあたしには幸せやなぁって。今日改めて思ったわ。あたし。
夜の高速道路は寒すぎて。凍えそうやったけど。
あんたがそばにいる事実が。あたしを暖めてくれた。
抱き締めるあんたの背中が。あたしを溶かしてくれた。

久しぶりのバイクは。あたしを満たしてくれた。
体に伝わる振動も。そうる。あんたの体温も。あたしを癒してくれた。
震えた心のせいだけじゃないやろうけど。寒さのせいなんやろうけど。
あんたの後ろで。あたしは涙と鼻水が止まらんかったんよ。

あんたの背中でこっそり拭いてもたけど。ごめんちゃい・・・そうる(苦笑)。





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written by さあや

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