11月になった。気づけば。もう11月。 あたしは。11月になってほしくなかった。 引退が目前に迫ってくる。苦しい。苦しい。 あたしが1番あたしでいられる居場所が。もうすぐなくなる。
願わくば。ずっと今のままがいい。失いたくない。 みんなで1つの目標に向かって。走り続けていたい。 でも。時間は確実に流れてる。止められない。
今日。サークルのみんなで遊んだ。 そうるはまたバイトで。参加せんくて寂しかったけど。 そんなことはほとんど気にならんくらい。大充実の1日やった。 遊びの内容は。内輪でしょーもないことやけど。 楽しすぎて。おかしすぎて。笑いまくって。 こんなにも最高の仲間と一緒に。こんなにも最高の時間を過ごせて。 あたしはほんまに幸せやなぁって心から思った。
あたしは。遊んでる間も。家に帰ってからも。 完全に引退のことを忘れてた。 イヤなことを忘れようとするのは。人間の自然な防衛反応。 楽しい1日に夢中になって。あたしは忘れようとしたんかもしれん。 とりあえず。あたしは自分でもびっくりするぐらい忘れてた。 「引退」の文字が。頭からすっかり抜け落ちてた。
そんなときに。そうるから3回生への一斉送信がきた。
明日は1回生が学祭でおらんし。みんな早めに集まって準備しよな。 あと2週間なんやし。3回生全員が進んで動けたらって思うんで。
・・・忘れてた痛みが甦る。 あと2週間。そうるの言葉が胸に刺さる。 そうや。もう引退が間近なんや。そう思ったら。 またあの苦しい感覚が戻ってきて。泣きそうになって。 あたしはすぐに。そうるにメールを返した。
了解。早めに行くわ。でも2週間とか。そうやけど。 そんな泣かせること言いなや。悲しいし。
そしたら。そうるから返事が返ってきた。
なんやかんや言う前に。ちゃんと動こうやって言いたかってん。 だから敢えて2週間とかハッキリ言ってん。
・・・今度は。泣きそうなんて思う間もなく。涙が溢れた。
そうるは。やっぱりどこまでも冷静で。どこまでもキャプテンやった。 あたしの愛した人は。恐ろしいほどに。かっこよかった。 そんなそうるを思ったら。やっぱりあたしは泣いてしまった。
確かに最近のみんなは。ちょっと感情的になってた。 「あー。引退とかありえへんなー。」とか。 「どうしよう。寂しすぎるー。」とか。 そんなことばっかりいいがちになってた。 悲しいモードに流されて。センチメンタルになったりして。 「うちらいい学年やったよなー。」みたいな。 甘ったるいような。ぬるいような雰囲気になってたんかもしれん。
そんな状態で。ダラダラになった状態で。 終わりを迎えたくなんかない。有終の美を飾りたい。 きっとそうるは。そう思ったんとちゃうかな。 それは。別に自分のためなんかじゃなくて。 チームのために。そして。あたしたちのために。 敢えて。あと2週間やねんでって。キツイことを言ってくれたんとちゃうかな。 キャプテンとして。自ら憎まれ役をかって出てくれたんとちゃうかな。
あぁ。そうる。お願いやから。あんまりあたしを泣かせんといて。 なんであんたはそんなに。みんなのことが考えられるんよ。 なんであんたはそんなに。優しくて広い心を持ってるんよ。 あたしには。あんたが眩しすぎることがいっぱいある。 あたしにはきっと出来んことが。あんたはいっぱい出来る。 なんであんたは。なんであんたは。そんなにもすごいんよ。
やばい。泣いたら目が腫れてぶさいくになるのに。 あんたを思って。あたしはやっぱり涙が止まらへん。 どうしてくれようか。そうる。あんたのせいやで。 あんたが。眩しすぎるせいやで。
あぁ今夜も。アイスノンを当てて寝なあかんわ。
*追加* メールをいっぱいいただくのですが。返事が出来てません・・・(涙)。 ごめんなさいです。でも全部ちゃんと読ませていただいてます。 みなさんのメールはあたしの支えです。ほんまに。ありがとうございます。 何でもいいんで。思ったこととかあったら送ってくださいね。 あ、もちろんBBSへのカキコも大歓迎です☆ |