***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月30日(水)1番深いところ。

月曜は。ナイターの後でそうるが泊まりにきて。
火曜は。午前中そうるがあたしの部屋にいて。
けっこうな時間を一緒に過ごしていた。それなのに。
どうしてなのか。昨日の昼間会えなかっただけで。
やっぱりあたしはそうるに会いたくて仕方なかった。

困ったもんや。ほんまに。そう思って自分で苦しくなる。
いつからこんなにも首ったけになったんやろう。
目が合うだけで。笑いかけられるだけで。
いつでもあたしは。心を締め付けられてしょーがない。
そしてそういうものを。いつだって求めてる。
甘くてせつない痛みの虜になってる。あぁ。なんてことやろうか。

そうるのどこにそんな魅力があるんやろうね(苦笑)。
優しいばっかりじゃないし。わがままも言われるし。
気分次第で冷たい態度もとられるし。
(それどうなんよ。)ってむかつくこともいっぱいあるし。
ほんま。なんでこんなにも夢中になってるんやろうって。

それでも。あたしは知ってる。
そうるの体も心も。やわらかくて。暖かくて。たまらない。
あたしには。絶対に失えない存在。だから。
あたしの魂が。こんなにも求める。こんなにも欲しがる。
だから頭が制御しようとしても。止められんのやろうと思う。
とりあえず。分かりやすく言うなら「お手上げ」ってことで(苦笑)。


ナイター前に。練習場に向かう道でそうると一緒になる。
信号待ちで。バイクのタイヤにあたしの原チャをコツンとぶつける。
振り返ったそうるは。片手を上げるけど。ミラーシールドのせいで目が見えん(笑)。
シールドをスライドさせて。隙間から大好きなそうるの目が見えて。
(あー。そうるやー。)って感じで。恐ろしいほど単純に。あたしは幸せになる。
「おっすー。」「おはよー。」って。交わした言葉はそれだけ。
でも。それだけでいい。そういう空気でさえ。あたしには優しい。

グランドで用意をしてるときに。そうるが騒ぎ始める。
「ぎゃー。スパイク忘れたー(涙)。」って。
そうるが履いてきたのは。おニューのスニーカー。
スパイクがないってことは。それを履いてやるしかないってことで・・・。
「いややー。買ったばっかりやのにー(涙)。」
「こんなん絶対底とか磨り減るやーん(涙)。」
そうるはほんまに泣き出しそうな勢いで。スニーカーを触ってた。
そんなそうるを見てたら。なんかいじめたくなってきたあたし(笑)。

「ご愁傷様。せいぜい汚さんようにー。」って。まひろがイジワルく隣で笑って。
「大丈夫やって。穴は開かんって(笑)。」って。あたしも慰めにならん慰めをする。
「もー。あんたら。絶対しばく(涙)。」って。珍しくいじめられっこモードになって。
ギャーギャー言ってるそうるは。ほんまにかわいかった(笑)。


練習前に。みんなで集まって。キャプテンそうるが一声かける。
これはいつものこと。今日その時に。そうるが言った。
「この前の試合のビデオで1回生の応援がすごかった。」って。
「声がいっぱい聞こえてほんまに感動した。ありがとう。」って。
あたしたち上回生も。そうるの言葉で思い出して。ありがとうって言った。
1回生は。みんな嬉しそうに笑ってた。

そういう気持ちを。素直に言葉に出来るそうるは。やっぱりすごい。
あたしは。思ってても恥ずかしくて言えないような気がする。
そうるが。後輩から人気があるのが分かる気がした。
そういう声かけを。すごく大事にしてるそうるやから。
後輩も。そうるに気にかけてもらってることが分かって。
そうるのことを好きになるんちゃうかなーって思った。


練習が始まると。そうるはいつも通りやった。
月曜に。ちょっと気まずくなってただけに心配やったけど。
そこはやっぱり。スポーツやってる人間はサッパリしてる。
お互い気持ちよくプレーするために。言うことは言う。でも引きずらない。
でも忘れたりしないで。二度としないように自分を戒める。
引くべきところにちゃんと線を引いてる感じで。気持ちいい。

イキイキと走り回るそうるに。ナイスプレーの後で笑顔を零すそうるに。
あたしは。やっぱり幸せをもらって。笑顔になる。
調子に乗って。おもしろいプレーをやるそうるに。
みんなが笑って。そうるも笑って。あたしも笑って。
なんてゆーか。あたしを包むすべてが暖かかった。


ナイター後に。紙がいっぱい入った封筒があたしに回ってくる。
それは。夏に個人個人が目標を立てて紙に書いて、
それにみんなが達成度とかを判断して書いてあげて本人に返す、
いわゆる「評価シート」というものやった。

家に帰ってから。それに記入する。
後輩。同回生。みんないろんな目標を立ててた。
一人一人のプレーを思い返しながら。書き込んでいく。
「よくなってきたやん。」とか。「もうちょいやな。」とか。
えらそうなこと書いてるよなーと思いながらも書いた。
人の評価をするとき。自分のことはとりあえず置いておく(苦笑)。
そうでもしなきゃ。誰も何も言えなくなってまうし。
何もかもを完璧にこなせるプレーヤーなんていないもんね。
そのかわり。書きながら自分のことも思い返してみる。
うんうん、うちもこれ出来てないよな。次からもっと気をつけよう。
そんなことを思いながら。評価シートを埋めていった。

そうるは。だいたい誰の評価シートに対しても。
びっくりするぐらい長い長い返事を書いてた。
その内容には。あたしと同じような感想もあったけど。
あたしがその人を見てても気づかなかったことも書いてあって。
改めて。そうるのキャプテンとしての器の大きさとか。
視野の広さとかを思い知らされて。あたしは胸が熱くなる。


あたしは。けっこう昔からそうやけど。
人を好きになるとき。そこに必ず「尊敬の念」が生まれる。
人間的に尊敬できる人。純粋にすごいなぁと思える人。
そういう人を。あたしはいつも愛するようになってた。
逆に。そういう人じゃないと。あたしは愛せない。

そうるに対しても。最初は外見とか雰囲気から好きになったけど(笑)。
たぶんそれだけやったら。ただの憧れで終わってたと思う。
こんなふうに。そうるの心に触れて。その深さを知って。愛した。
後輩に対して「ありがとう」ってみんなの前でも素直に言えることとか。
チームメイトのプレーをいつも気にして見ていられるとことか。
そういうひとつひとつのそうるの中身を。あたしは尊敬してる。
だからずっと一緒にいられるんやと思う。


ねぇそうる。あたしはあんたの中で大好きな部分がいっぱいある。
キレイな瞳。長いまつ毛。柔らかい唇。全部大好き。
力こぶのできる腕も。引き締まった脚も。全部大好きやで。
でも1番好きなんは。あんたの心・・・なーんて言ったらクサイかな(笑)。
「やめろー。かゆいー。」なんて。あんたは言うんやろうか。

でもな。それはほんまのことやねんで。
もうつかめたと思っても。まだ全然つかみきれへん。
底が全然見えへん。深海みたいなあんたの心。
その1番深いところにたどり着いたら。何が見えるやろう。
そんなことを思うから。あたしはあんたから離れられへん。

ねぇそうる。あたしはあんたの心のどの辺にいる?
まだ浅瀬でチャプチャプやってる程度なんかな?(苦笑)
息もできないくらいの。深い深い部分まで。あたしは潜ってみたい。

そして見たいねん。誰も見たことのない。あんたの1番深いところを。





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