***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月28日(月)あたしは君の味方。

昨日あたしは。おかしいくらいにそうるに会いたくなってて。
そして今日。会えてやっぱり幸せやった。

先週の金曜に。ずいぶんとキツイことを言われて。
あたしなりにずいぶんとへこんだり考えたりしたけど。
そういう難しい感情も。やっぱり愛しい感情の前では消される。
その時どんなにそうるを憎らしく思っても。もう大キライと思っても。
最終的には。「愛しい」って気持ちが1番になれる。
そんな自分って。ちょっと都合よすぎな気もするけど(涙)。
でも。幸せなココロやなぁって思う。

今日のそうるは。ずいぶんと早くにグランドに来てたみたいやった。
最近めっきり寒くなったから。バイク用の黒い大きなコートを着てて。
「寒いー。脱ぎたくないー。うぅー。」ってジタバタしてた(笑)。
いい季節になったわ。そうるに1番似合う「黒」が。
いっぱいそうるに着てもらえるんやもん(笑)。

そしていつもみたいにみんなで集まって。練習が始まる。
いつもみたいに。楽しい練習になるはずやった。何の心配もしてなかった。
でも。結果的に。ちょっと気まずくなった練習やった。


あたしはここで何度も書いてるけど。そうるのプレーはめちゃめちゃうまい。
あたしたちのやってるスポーツには。アタックとディフェンスがあって。
あたしもそうるも主にディフェンスをやってる。
そうるは真剣になればなるほど。プレーが荒くなる傾向がある。
それはそうるに限ったことじゃなくて。あたしもよくやるから分かる。
相手との距離を詰めた積極的なプレーと、相手にぶつかる危険なプレー。
その境界線なんて本当に微妙なライン。だからこそ難しい。
特にそうるの場合。ギリギリまで距離を詰めようとするからこそ余計に。
相手にぶつかったとき。与える衝撃も大きい。

今日もその荒いプレーが出て。そうるがアタックのコの腕を叩いてしまった。
そのコは軽くキレた程度でどうにか納まった。(それもたいがい怖かった。)
でも他のアタックのコが。決して悪いコじゃないし大好きなコやねんけど。
普段からけっこう熱くなりやすくて。そうると意見がぶつかるコで。
「なんでそんな荒いプレーやるねん!ファールやろ!」って。そうるを責めた。
そうるはそうるで。もちろんわざとやったわけじゃないんやから。
「ギリギリのとこやねん!あれぐらい当たるのはしょーがない!」ってキレた。
そのコもそうるも譲らなくて。キツイことを言い合って。イヤな空気が流れる。

あたしは。そういう争う空気がめちゃめちゃ苦手。胃が痛くなる。
どっちかというと。すべてを穏便に済ませたいタイプやから。
ずるいかもしれん。でも。自分の大好きな人たちが言い争うのは見たくない。
今お互いに対してむかついても。普段は仲良くやってるんやし。
真剣にやってるからこそ熱くなる。楽しくやるばっかりじゃあかんことも分かる。
それでもやっぱり。物には言い方があると思うし。こういう空気はキライ。

そのプレーの後で。アタックとディフェンスで分かれて反省する。
これは各プレーの後でいつもやってるんやけど。
今回は集まるとすぐに。ディフェンスリーダーが口を開く。
「なにやってんの。うちら同じチームやねんで。」
「あんなにアタックさんキレさせるとか。絶対やったらあかんやん。」
口調は冷静やったけど。明らかにそうるのプレーと態度を責めてた。
他のディフェンスのメンバーも。ちょっと殺気立ってて。
そのプレーに関してもキツイ発言がいろいろ出てきた。
そうるは。さすがに言い返せなくなって。ちょっと黙り込む。
「・・・うん。ごめん。次からは気をつけるわ。」って。切り替えて明るく言ってたけど。
あたしには。ちょっと元気なくしてるそうるがちゃんと見えた。


そんなそうるが気になって。あたしは練習後に。駐輪場で声をかける。
寒そうに風を受けながら。荷物をバイクに括りつけてる後ろ姿に。
「おーい。大丈夫かー。」って呼びかける。
そうるは振り返って。ちょっと笑って。
「おう。なんとか。気にしてへんし。」って言った。
でもその顔は。すぐに雲ってバイクの方を見てしまう。

あーあ。全然大丈夫じゃないし。強がりなんてバレバレやし。
あたしはひとつ息をついて。そうるに近づいていく。
そうるのプレーに関しては。なんせ圧倒的にうまいもんですから。
悲しいけど。あたしはどうこう言えたもんじゃない。
でも。あのときのそうるの態度は。ちょっとどうかなーと思ったから。
あたしはそういうことを。出来るだけ冷静に話した。

そうるはあんまりあたしの方を見ようとしなかった。
あんなに実力があるそうるのこと。
プレーのことで責められたのは相当悔しかったんやろう。
あたしの言うことを聞き入れられる余裕が。今のそうるにあるかな。
そんなことを思ったけど。でもちゃんと伝えたかったし。思ってることを全部言った。

「でもあんただけが悪いわけじゃない。最初にキツイこと言ったあのコも悪い。」
「それはみんなも分かってるって。あんま気にしすぎたらあかんで。」

あたしはいろいろ言ったけど。最後にそう言った。
平気そうにしてても。そういうことを意外と引きずるそうるを。
あたしは知ってるから。心配になって言った。

そうるは。手を止めて。何かを考えているみたいやった。
そして。あたしの方を見て言った。
「ありがとうな。」って。ちょっと掠れた声で。
「そう言ってくれるのはあんたぐらいや。」って言った。
そして。あたしの腕をつかむと。ぐいっと引き寄せた。

駐輪場には冷たい風が吹いていた。
寒くて我慢の限界が来てた友達は。みんな帰ってしまった。
もう誰もいない。人目は気にしなくていい。

あたしを抱き締めるそうる。その腕は小刻みに震えていた。
「寒いなー。あー。あったかい。」そうるはあたしの肩に頭を乗せる。
震えんといて。大丈夫やから。そんなに震えんといて。
寒さのせいやんね。泣いてなんかないやんね。そうる。
そうるの黒いダウンのコートに。あたしは体を押し付ける。
伝わりますように。あたしの気持ち。
そう思いながら。回した腕に力をこめる。


ねぇそうる。あんたが沈んでるのは。自分のプレーのせいだけじゃないんやろ。
そうやって自分がキレたことで。一瞬でもチームの雰囲気を乱してしまった。
キレた当人たちに関係ないとこで。いろんなチームメイトが不快な思いをして。
おいおい、こんな状態で大丈夫なんやろうかって。絶対思ってたはず。
自分がチームをそういう状態にしてもたことが。キャプテンとして。
あんたには許せんことやったんちゃうかな。あたしはそう思ってんけど。

大丈夫やで。そうる。あんただけが抱え込むことない。
あたしはいつでも。あんたの味方やから。
悔しかった気持ち。しんどい気持ち。あたしにも分けて。
あたしに出来ることは少ないけど。きっとたいしたことは出来んけど。
こうやってあんたを。抱き締めてあげることぐらいは出来るから。
それでちょっとでもあんたが救われるんなら。
あんたのそばにあたしがいる意味はあるやんね。


そうるはあたしから体を離して。あたしの目を見て笑う。
「ありがと。もう大丈夫。」って。いつものそうるに戻る。
「そっか。ならよかった。」って。あたしも笑う。

多くは語らなくても伝わるときがある。
相手への溢れる愛情が。心にちゃんと届くときがある。
あたしは。そうるからのあたしへの愛情を確かに受け取ったし。
あたしのそうるへの愛情を、そうるが受け取ってくれたと信じられる。
だから。何も怖くなんかないって素直に思えて。ちゃんと笑えた。

「寒くなったし帰ろうか。」って言ったあたしに。
「今から家行っていい?」ってそうるは言った。
「ええけど。明日講義ないん?」ってあたしが言うと。
「昼からやもん。ええねん。」って。そうるは笑った。
「いきなりやねなぁ。ええけど。」ってあたしがイジワルく笑ってやったら。
「うん。今日はちょっと甘えたい気分やし。」って言って。
あたしの唇をプニっとつまんで。短いキスをくれた。
いつになく素直でかわいいそうるに。あたしはまたやられる(苦笑)。

帰り道。そうるはあたしの原チャの後ろをずっと走ってくれた。
いつも100キロ近く飛ばすそうるが。45キロに抑えてくれる。
まわりの車には相当迷惑なバイクやったやろうけど(苦笑)。
あたしはそうるに守られてるような気がして。嬉しかった。

・・・うーん。これ以上は長くなりそうなんで。(←十分長いし。)
夜のことはまた明日書きますね。





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