***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月20日(日)心も体も熱くなる。

あたしたちは最善を尽くした。本気で燃えた。
でも。もっともっとやれたような気がして。
まだまだやり残したことがあるような気がして。
少しだけ。胸が痛い。


今日の試合は。結果だけ言うなら。惨敗やった。
いい試合やった。相手は強かったけど。競り合ってた。
前半は特に全然負けてる内容じゃなかった。
勝てると思った。波も何度も来た。
でもそれを。確実にものにできなくて。最終的に負けてしまった。
終わってみれば。相手の得点はこっちの倍以上で。かなりショックやった。

あたしたちは公式試合で負けを経験するのは初めてで。
終わった後も。どこか信じられないような気分やった。
なんで負けたんやろう。何があかんかったんやろう。
そんな感じで。ずっともやもやしてた。

相手チームは今日で4回生が引退やったみたいで。
みんな抱き合って涙を流して喜んでた。
その姿を見て。悔しかったけど。精一杯戦った後のすがすがしさを感じて。
「ナイスファイトでした。」って。お互いに笑顔で声を掛け合った。
こういうとこは。スポーツマンシップって感じがして。あたしは好き。


絶対に泣くかと思ったけど。不思議と涙は出なかった。
悔しかったけど。本気で悔しかったけど。心はなぜか落ち着いていて。
むしろ今日の敗北をこれからに生かそうと素直に思えた。

それは。精一杯笑ってたそうるを見たからかもしれん。
試合終了後に。グランドに整列した時。沈んでた空気をかき消すように。
「ナイスファイトー!!」って笑顔で言ったそうるを見たからかもしれん。


そうるは。やっぱり今日もかっちょよかった。
冷静に指示出しをしたり。自分から果敢にゴールを狙ったり。
しょーもないミスを連発したあたしを怒鳴り飛ばしたり。
試合終了後も。冷静に反省とかをして敗因とかを考えたり。
感情的なことはあんまり言わずに悔しさを隠してたり。
そんなそうるは。いつもと何も変わらなくて。あたしを安心させた。
昨日見せた不安な表情は。どこにもなかった。

そんなそうるの存在は。いつもあたしを安心させる。
愛しい人が胸を張っている姿は。見ていて心強い。
自信に満ちて。堂々としてるその姿に。
あたしはいつも。不思議な力をもらう。
負け試合の後でも。前向きな気持ちになれたのは。
きっとそうるのおかげなんやろうと思う。


試合の話はとりあえずこれくらいにして。
今日あたしは。そうるに何度かドキドキさせられたんやけど。
その話をちょっとしてみようかな。ちっちゃなことやけどね(苦笑)。


まず一つ目は。試合中の出来事。
試合中に。フィールドに出てるメンバーの中で1人は。
代表者として「キャプテンマーク」をつけなきゃいけない。
腕に巻きつける赤いテープ。それを。そうるはいつもつけてる。
でもそうるが休憩でベンチに入るときは。
代わりにそれをフィールド上の選手の誰かがつけなきゃいけない。

上手い選手として。相手チームから強烈にマークされてたそうるは。
思うようにプレーさせてもらえずに。かなり体力消耗してた。
試合中盤。いつもならまだ疲れるような時間帯じゃないのに。
そうるはフィールドからその時ベンチにいたあたしを呼ぶ。
「ごめん。しんどい。ちょっと休憩する。」そう言って。
自分の腕からキャプテンマークをとって。あたしの腕に巻きつける。
あたしとそうるの体が近づく。その瞬間に。
誰にもバレないように。そうるはあたしをちょっとだけ抱いて。
そして。フィールドに出て行くあたしの肩を。ポンって叩いた。

あたしは。そうるに肩を叩かれるのにめちゃめちゃ弱い。
「がんばれ。」とか。「見てるで。」とか。
そういうそうるの気持ちが。全部全部あたしには伝わってくるから。
満たされて。満たされて。泣きたくなるから。


それから二つ目。それは飲み会での出来事。
負け試合やったけど。みんな前向きに次がんばろうって雰囲気になってて。
泣き酒になるかと思ってたけど。それはなくて楽しかった。
でも別の話題でちょっとしんみりしてたりしたんやけど。

あたしたちはもうすぐ引退で。サークルでは新チームが結成される。
そういう話をしてたら。あたしはどうしようもなく悲しくなって。
「あー。いややー。あと多くても2試合とかー。」って。
膝に頭を埋めて。ちょっと泣きそうになってた。
その時たまたま隣にいたそうるは。あたしの頭をポンポンって叩いた。

あたしはまた泣きそうになって。泣くまいと思って。顔をあげて笑う。
そこには。そうるの笑顔があって。
何も言わないけど。すべてを分かってくれてるような。
あたしをまるごと包み込んでくれるような優しさがそこにはあって。
またあたしの心を。どうしようもなく締め付けた。


ねぇそうる。あたしは。ほんまにおかしいかもね。
たったひとつ肩を叩かれただけで。たったふたつ頭を叩かれただけで。
なんでこんなにも泣きたくなったりするんやろうか。
なんでこんなにも胸がいっぱいになってまうんやろうか。

あんたに気にかけてもらえる事実に。
あんたの心にも確かにあたしが存在する事実に。
あたしはこんなにも胸が熱くなる。

胸だけじゃない。体だって。熱く熱くなる。
叩かれた肩も。頭も。その幸せな感覚を記憶して。
今でもそれを欲しがって欲しがって仕方ない。

あぁ。あたしの心は。こんなにもあたし自身を締め付ける。
あんたを思って。こんなにもあたし自身を縛り付ける。
こんなにもあたしの体をうずうずさせるなんて。
あたしの心は。なんてイジワルなんやろう。
そして。なんて単純で。なんて素直なんやろう。

でも。こんなにも苦しいのに切なくなるのをやめられんとか。
あたしほんまにマゾヒストなんかもしれんね(苦笑)。
そして。そうる。こんなにもあたしを切なくさせるあんたは。
やっぱり最高のサディストなんやろうと思うわ(苦笑)。





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