***☆For My Dearest☆***



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男でも女でも関係ない。1人の人間として。
そうるはあたしにとって。かけがえのない最愛の人。

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2002年10月18日(金)高ぶる気持ち。

夢を見てた。そこにはそうるとあたしがいて。
2人で。手をつないで空を飛んでた。
どこに行くんやろう。どこを目指してるんやろう。
分からないけど。この手について行けば。何も怖くない。
この手を離さなければ。あたしはずっと幸せ。
なんか。そんなことを思いながら。
ずっとそうるの手を握り締めてる夢だった。


目覚めたら。あたしの隣にはそうるがいた。
あたしが起きたのに気づいて。こっちを見る。
「おはよーさん。」って。その唇が動いた。
「んー・・・おはよ。」ただでさえ寝起きの悪いあたし。
夢のせいでまだ頭はうつろになってた。

今日はそうるもあたしも大学はお休み。
2人でのんびりできる朝は。最高に幸せ。
「おなかすいたー。」って言うそうるに。
「んー。なんか作るわ。」って。あたしは起き上がる。

あたしとそうる。一緒にいても。自然と役割分担ができてる。
夕方も。朝も。だいたいごはんを作るのはあたし。
これは下宿っ子の方が慣れてるんやし。あたしは全然平気。
今朝は。昨日の残りのハンバーグとサラダ。ちょっと手抜き(笑)。
そうるは。もちろん残さずに全部ペロリ。うん。気持ちいい。

もともとスポーツをやってるだけあって。
あたしもそうるも。けっこうな量を食べる。
ちょっと多すぎたかなーって量でも。2人なら。
必ずキレイに食べ尽くしてる。それが気持ちいい。
「もー。太ってまうやん。」とかブーブー言いながらも。
「まぁえっかー。運動してるしな。」って。楽観的になってる(苦笑)。
もりもり食べて。元気になって。ずっと笑ってたい。
だからいっぱい食べる。おなかすいてイライラしてたら笑えないしね。
それにそうると食べると何でもおいしいし(照)。

あたしが食事係なら。そうるの役割は。
うん。もちろんもっぱら移動係(苦笑)。
どこか遠出するときは。あたしが提案したとしても。
地図を読むのが苦手なあたしに代わって。だいたいそうるが連れて行ってくれる。
免停になったはずのバイクで(苦笑)。(まだ乗っててもいい期間らしい。)
今日は。今度の試合会場の下見に行くことにした。
前回迷ってギリギリ到着やったのが。そうる的には堪えてたみたい(苦笑)。

いつもみたいに。オフホワイトのメットのひとつをとる。
おや。いつもとちょっと違う。目を覆うとこが新しくなってる・・・?
「あぁ。それUVカットのシールドにしたで。」そうるが言う。
「そーなんや。ありがと。あんたのも?」あたしは聞く。
「うん。そもそもこれを黒いのにするのが目的。」そうるは言って。
自分用のメットをあたしに見せる。それは。
透明なはずの目を覆うとこが。黒いのになってた。

「えー。悪そう!かなりガラ悪そう!」あたしは言う。
だって。そんなとこ黒にしたら。そうるの目が見えへんやん(爆)。
一緒にバイクに乗ってて。信号待ちとかで。ちょっとあたしを振り返って。
その時に。メットの隙間から見えるそうるの目が。あたしは好きやのに。
「ええやん別に。何色でもさー。」そうるはそう言ってメットをかぶる。
「えー。なんで黒にしたんよー。」あたしはしつこく聞く。
「んー。道路走って車と勝負するため。」って。そうるは笑う。
「はぁ?何?勝負?」意味が分からなくてあたしは聞き返す。
「そう。四輪でむかつく運転する人とかおるやん。」そうるは言う。
「うちついついキレてめちゃめちゃにらんでまうんやん。」って。
「でも追いかけられたら怖いし。だから見えんように。黒。」って。

あほやー。そうる。それって勝負とゆーか。びびってるだけやん(笑)。
でもそれをそうるも自分で分かってたみたいで。
「そう。うちびびり。こんなんに1万も使ってもた。はい無駄遣い(笑)。」やとさ。
そう言ってそうるがかわいくて。あたしは笑顔になった。

久しぶりにそうるの後ろに乗る。天気はいいのに風は冷たい。
でもその分。抱き締めるそうるの背中は暖かくて。
きっとそうるの背中もあたしの熱で暖かいんやろうと思って。
そうやってぬくもりを与えあえることに。またあたしは幸せになる。


試合会場に着いた。所要時間は30分。意外と近くてひと安心。
誰もいないグランドに立って。あたりを見回す。
ここで。今週末に。あたしたちの試合があるんやね。
どんな試合になるんやろう。あたしたちのペースでやれるかな。
勝てるかな。・・・そんなことを考えてたら。あたしはドキドキしてきた。

隣にいるそうるをちらっと見る。そうるは黙ってる。
その目は。静かやけど。強い闘志を秘めてるようで。
心の中は。熱く熱く燃え盛っているようで。
青い炎。・・・なんかそんな感じがした。

鼓動が早くなる。気持ちが高ぶる。
試合のことを考えてドキドキしてるのか。
そうるのことを考えてドキドキしてるのか。
あたしはだんだん分からなくなってきた。

そうるはひとつ息をついて。一言だけ言う。
そこに。思いのすべてを込める。
「勝とうな。」って。静かに言い切る。

思いが込み上げて。泣きそうになって。あたしは笑った。


ねぇそうる。あんたの思いが痛いほどに伝わってきた。
勝ちたい。いい試合をしたい。完全燃焼したい。
そんな強い思いが。バシバシ伝わってきた。
あんたを思って。あたしが泣きそうになるのはよくあることで。
もういい加減慣れてもいい頃やのに。
胸が熱い。締め付けられて。どうしようもない。
あたしも関わってることやのに。あたしの試合でもあるのに。
あんたのことばっかり考えてしまう。あぁ。ほんまにどうかしてる。

ねぇそうる。きっと日曜の試合は。
どんな結果になっても。あたしは泣いてると思うな。
感動屋さんって笑ってええよ。呆れてもええよ。
でも。その涙が。最高の笑顔と一緒に流せるものであるように。
明日の練習も。ただがんばるだけ。
気持ちは高ぶって。抑えきれなくなるけど。冷静にならんとね。
うん。やるべきことはシンプル。大丈夫。分かってる。

そうる。あんたの思い。あたしの思い。みんなの思い。
ひとつにして。絶対勝とうね。





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