3連休真っ只中。あたしは今日はひとりでのんびり。 昨日は試合で。そうると一緒にいられた。 明日は後輩の試合の応援で。そうると一緒にいられる。 だからたった1日。一緒にいられないくらい。 なんてことない。・・・はずやのにね(涙)。
あぁ。なんてゆーか。寂しくなってしまうあたしは。 やっぱり。そうるの言うとおり。うさぎなんかな。 (「なんでうさぎ?」って方、分からない方はこちらの日記へ。)
しょーがないから。今日は1日家のことでもしようかな。 最近バタバタしてて。部屋の掃除とかもゆっくり出来んかったし。 そう思って。あたしは肩までの髪をキュッとまとめて気合いを入れる。
試合のユニフォームとか。溜まってる洗濯物を干して。 お布団と。枕も2つ。しっかり太陽の光に当てる。 部屋を片付けながら掃除機をかける。キッチンのシンクを拭きあげる。 ついでに。お風呂場。トイレ。洗面所。水周りをまとめて掃除。 うん。いろんなとこがスッキリして。なんか気持ちまでシャンとなる。
ちょっと休憩。BGMはそうるの好きなミスチル。 あたしは思いついて。溜まってた写真の整理を始める。 だいたいはサークルのイベント写真。 合宿。飲み会。キャンプ。花火大会。バーベキュー。 いろんな時間を重ねてきたなぁとか思いながら。 写真をめくるうちに。あたしは1枚の写真で手が止まる。
そこに写ってるのは。そうるとあたしの2ショット。 それは。某アーティストのライブに。(←常連さんにはバレバレかな(汗)。) そうると2人で行ったときの写真。
そう。2人で計画して。ちょっとだけコスプレしていったんよね(爆)。 そしたら。なんかファンの人たちにえらい好評で(苦笑)。 つかまって。写真とかもいっぱい取られたりして。 あんな経験は。きっともう一生ないような気がする(苦笑)。 ・・・あたしはまた。ぼんやりと思い出す。
そうるは高校のときから。地味にコスプレ好きやったらしい。 真っ黒くて長いつけ爪とか。派手な化粧とか。 そういうのをやってカラオケで遊ぶ程度やったらしいけど。 でもそのとき。ライブにあたしがそうるを誘って。 そうるが提案して。コスプレしようってことになった。
大体コスプレとか言われても。何をどうやればいいのか。 マジメな高校時代を送ったあたしには(←嘘。)さっぱり分からなかった。 でもそうるは。昔からけっこうビジュアル系アーティストが好きで。 少なくともあたしよりは全然詳しかったから。あたしはそうるに任せることにした。
どーゆう感じにしようかーって話してたときに。 「うちブーツ履こっと。背高くなりたいねん。」ってそうるは言った。 「ええやん。今でも十分高いのに。」ってあたしが言ったら。 「いやいや。あんたといいバランスに見える身長がほしいねん。」って。 なんてゆーか。またあたしを泣かせるようなセリフを言ってくれた。
でもなぁ。あたしはちょっと考える。 そりゃ。世間の一般的なカップルは男と女やからさ。 見た目でいい感じのバランスってもんはあるのかもしれん。 男の人の肩かそのちょっと上に。女の人の頭がくる。そんな感じ? そーゆう枠で捕えたら。身長差が5センチもないあたしとそうるは。 もしかしたらいい感じには見えんのかもしれん。
でもさ。あたしは外見だけであんたを好きになったわけじゃないよ。そうる。 例えばあんたの身長が180センチあったらもっと好きになるとか。 そーゆう問題じゃないんよ。あたしはそんなとこを重視してるわけじゃないから。
あたしがそんなようなことを言ったら。そうるは。 「ちゃうちゃう。そんなマジメな問題じゃなくてさ。」って笑って。 「単純に背高くなってみたいだけやで。」って。 「ついでに男と女に間違えられたいだけ。」って言った。
ふーん。まぁそれならおもしろいかも。 そうるは。普通にしてても男と間違えられることがいっぱいあるし(苦笑)。 「おっけー。じゃあやってみよう☆」ってあたしが賛成して。 そうる→「男」、あたし→「女」で、「カップルに見せよう大作戦」が始まった(笑)。
そうるはコスプレ好きな高校時代の友達と連絡をとって。 すぐに衣装を調達してくれた。(←やると決めたら早いのがそうる。)
そうるのは。全身黒。イメージは悪魔。(←あら。) 黒い帽子をかぶって。黒い改造スーツで。パンクに決める。 さらに黒いシークレットブーツで。10センチぐらいの底上げ。 対してあたしは。全身白。イメージは天使。(←おい。) フワフワの白い膝たけスカートに。編み上げの白いブーツ。 レースとか。フリルとか。全体的にめちゃめちゃ甘い感じ。
あたしの部屋で。2人で試しに着てみた時。 あたしはそうるのあまりのかっちょよさに卒倒しそうになった(苦笑)。 あたしは前にも書いたけど。そうるに1番似合うのは黒やと思ってるし。 「ひゃー。似合うなぁ。すげー。」って。 ちょっとぽぉーっとなって見とれてしまった。
そうるはそうるで。あたしに白い衣装を着せて。 「うーん。似合う。やっぱりうち天才!」って笑ってた。 「あんたには絶対こーゆうの似合うと思っててん。」って。 妙に感心したように言ってた。
いやいや。買いかぶってるわ、そうる。 クールなあんたに悪魔キャラはぴったりやけど。 あたしにこんなかわいい天使キャラなんて。こそばゆいし。 あたしはそんなオンナのコオンナのコしてへんし。
あんたがめちゃめちゃ男っぽいからさ。 2人一緒にいればあたしが女っぽく見えるのは当然(苦笑)。 普通の女集団におったら。あたしはそこまで女っぽくないし。 ・・・でも。そうるはあたしの中にあるかわいい部分を見つけてくれて。 そーゆうかわいいものが似合うと思ってくれたんや。 ・・・あぁ。それって。やっぱり幸せかも(照)。
まぁそんなこんなで。そうるはあたしの絶賛を受けてその衣装にして。 あたしも。こそばゆいー無理ーとか言いながらも。 そうるに誉められてまんざらでもなくて(笑)。結局その衣装に決めた。
そしてライブ当日。会場のトイレで2人で着替えた。 黒いそうると。白いあたしで。会場周辺をうろうろしてたら。 なぜか。いろんなファンから声かけられまくり。 「写真とらせてくださーい☆」の連発攻撃。・・・なんてこったい(焦)。 あたしとそうるは。顔を見合わせてにやり。 注目されるのって。悪い気はしない。
「衣装作ったんですかー?」とか聞かれて。 そうるは悪魔やから基本的にしゃべらないつもりらしく。(←成りきってる。) 「うん。2人で作ったんよー。」とかあたしが答える。(←大嘘つき。) 「すごーい☆」「めちゃめちゃ似合ってますねー☆」とか。 あんまり言われたもんで。嘘ついた罪悪感に苛まれたりした(苦笑)。
びっくりしたのは。なんかとりあえず思ってた以上に。 「2人お似合いですねー☆」っていっぱい言われたこと。 写真撮りたいーってのも。普通なら一緒に撮らせてってもんかと思いきや。 「お2人の姿を撮りたいんですー☆」とか言われる方が多かったし。 なんやの。うちらみたいなのが被写体でええんかいな(苦笑)。
でも喜んだ後で。あたしはちょっと考える。 たぶん。あたしたちにそんな声をかけてくれた人たちには。 そうるがめちゃめちゃかっちょいいクールな彼氏に見えて。 あたしがそんな彼氏に甘えるかわいい彼女に見えたんやろうな。 あたしたちが。女同士なんて。分からんかったんやろうな。 そう思ったら。なーんか。沈んでしまった。
ちょっと元気がなくなったあたしを。 「どした?疲れた?」って。そうるが心配してくれて。 2人で近くのコンビ二にジュースを買いに行った。 コンビニまでの道でも。ファンの人たちにいっぱい見られた。 「あの人かっこいー☆」「後で写真撮ってもらおうよー☆」 「隣のコ彼女かなー。」「やー。でもお似合いー☆」 そんな声が後ろからいっぱい聞こえてくる。 そうるは。全然平気そうにしてたけど。 あたしは。なんか素直に喜べなくなってた。
だって。実際のそうるは。身長もそんなに高くないし。 胸もお尻も膨らんでるし。女やのに。 そんなそうると。こんなあたしが。恋人同士って分かったら。 あなたたちはいったいどんな顔をしますかね。 さっきまでと同じように「お似合いー☆」とか言えますかね。
あたしはそんなことをドロドロ考えて。難しい顔をしてた。
そりゃ最初は新鮮やったし嬉しかったけどさ。 偽りのそうると並んで。お似合いとか言われても。 そんなのちっとも嬉しくなんかないやい。 そう思ったら。だんだん涙が出そうになってきた。
そんなあたしの変化に気づいてたんやろうか。そうるは。 いきなり顔を近づけてきて。短いキスをくれた。 あたしたちを見てたファンのコたちが歓声をあげるのが聞こえた。 いつもと違うキス。身長が高い分。首を曲げて。そうるがくれるキス。 でも。その甘さも柔らかさも。いつもと何も変わらなかった。
「見せ付けてやった(笑)☆」って。そうるはあたしの耳もとで言う。 あたしは。そんなそうるの余裕っぷりに。あたしは呆れたけど。 どうにもたまらなくなって。そうるの腕に絡みついた。 「ちょー。そんなんされたら歩けませーん。」って言うそうるに。 「いーや。離れてあげませーん。」って。あたしは笑った。 そうるは笑って。あたしのほっぺたをぷにーっと引っ張る。 「はいはい。分かったから。そーやってちゃんと笑ってなさい。」って。 そう言って。そうるはいったんあたしの腕をほどいて。 今度は手をつないで。歩き出した。
そうる。あの日感じたあんたの優しさ。あたし思い出したよ。
ねぇそうる。あんたはいつだって。 あたしの小さな変化とかも見逃さへんね。 見た目だけで判断されて。お似合いとか言われて。 あたしがちょっとイヤな気分になってたのを。 あんたはやっぱり気づいてくれた。
ねぇそうる。あんたと一緒にいると。あたしは。 気づかれることとか。思いやってもらうことに慣れすぎて。 いつの間にか。あたしばっかり甘えてそうな気がする。 だからあたしも。あんたがあたしにしてくれるのと同じだけ。 あんたの気持ちを考えられるようになりたいんよ。 あんたにも甘えられる場所をちゃんと用意してあげたいんよ。
まだまだそんなキャパがないあたしやけど。 いつか。あんたのことを包み込めるようになりたいんよ。
あんたに包み込まれる幸せを知ってるから。 あんたにも。同じ幸せを届けたいから。
*追加* もう短い日記を心がけるなんて嘘は言いません(涙)。 あたしはどうにも。まとめて要点だけが書けないみたいです。 出来ないもんは出来ないんです。はぁー。ごめんなさい。 打つ方は簡単でも。読む方は大変ですよね。はぁー。 がんばって読みやすくしようと思ってはいるんですけど(涙)。 とりあえず今日はヒマっ子で。いつも以上に長くなりました。(←言い訳。) こんな長い長い日記を。いつも読んでくださって。 ほんまにありがとうございますです。感激です。 |