ディリー?闇鍋アラカルト
DiaryINDEX|past|will
「あなたの夢に付いて教えて下さい」と言葉を掛けられたら、どのように答えるだろう? 大抵の場合、世界が平和でありますように、とか、大きくなったら綺麗なお嫁さんになって幸せになるの、とか、未来の希望について語るのではないかと思っている。 僕にとって「夢」という言葉は大きいだけでなく多様な意味を持ち過ぎてしまった。夢についてロクに考えもしなかった時代から、フロイト的夢の時代を経て、夢のトレーニング。遊びの時代・・・そして今に至る。 きのうの闇鍋では「いや、国境や私有財産こそ文明国の多数の人が取り憑かれている悪夢なのかも知れないよ。」と書いた。 Dreamer・ジョンは国境や私有財産というものがない世界を夢見る。現実にはそれらは「存在」ではなく、取り決めによって存在しているかのように機能しているだけだ。その取り決めを理解しない者にとっては存在していないと同じようなものだ。 渡り鳥は南北朝鮮の壁を有るとは感じない。赤ちゃんや文明と接していない人たちにとっても国境など理解の外だ。 国境が大きな意味があると信じるようになる為には、文明の側からの執拗で強力な働きかけが必要だ。殆どあらゆるおとな・あらゆるマスコミ・あらゆる教育機関が国境というものが確かな存在ででもあるかの如くに語りかける。 しかし、国境は取り決めによって成立し機能しているものに過ぎず、その取り決めも、影響を被る当事者全ての話し合いによって決められた訳ではない。 南北朝鮮の国境は、国家共産ファシズムの夢と民主自由ファシズムの夢に操られた人々たちの衝突の結果の取り決めとも考えられよう。朝鮮半島に住む全ての住民の願いがそうした取り決めを選んだとは言い難いだろう。しかし、そうした取り決めを選ぶ選ばないに関わらず、住民たちもそれ以外の人もその取り決めに巻き込まれて行く。 目覚める事が必要だろう。成員の意思が尊重され、取り決めが全ての成員の意思が反映されて結ばれるようになるとしたら国境の形や意味は変わってしまう事だろう。
|