ディリー?闇鍋アラカルト
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2002年08月03日(土) アメリカの核戦略


 新聞を取っていないので、普段はラジオと拾った(と言うか、ホームのゴミ箱漁り)新聞がニュースソースといういなっちがおととい拾った新聞、7月29日付け朝日新聞に「変わり始めた米核体制」という記事が載っていた。
 その記事にはブッシュ政権国務次官ジョン・ボルトン氏の言葉として「大事なことは、誰も米国を攻撃する計画を立ててはいけない、ということを理解させる事だ」と語っている。
 1999年にブッシュ政権は包括的核実験禁止条約批准を拒否している。
 同じ紙面ではクリントン前政権の国務次官ジョン・ホラム氏が現政権の核戦略では核拡散を促す恐れがあると批判している。
 いなっちは核兵器は危険で無駄なものという認識はあるけれど、核戦略については細かく論評しようとは思わないので、ジョン・ボルトン氏の言葉についてだけ簡単に書く事にする。
 攻撃する計画を立てさせない為に核兵器は有効なのだろうか?イスラエルのパレスチナ侵攻はイスラエルの軍事面での優位を見せ付けるがパレスチナの自爆テロを誘っているように見える。圧倒的軍事力の優位がテロ撲滅に全く役立っているように思えない。イスラエル当局者には軍のパレスチナ侵攻と自爆テロとの関係を統計をとって考察する事を望みたい。軍が積極的であれば有るほどテロは増えるという相関が明確になるのではないか。また、自爆テロもまたイスラエル軍の侵攻を誘っているように見える。暴力は暴力を呼び、強大な権力による抑圧は反感を産む。
 力を判断する能力があるなら、軍事力の強大な国に戦争を仕掛ける国はまずないだろう。しかし、自爆テロは別だ。勝つことが目的でなく、せめて一太刀なりとも敵にダメージを与える事が目的だからだ。自爆テロは一人でも行う事が出来る。米国に反感を持ちそのためには自分の命さえも捧げる人間がどうして核兵器の存在によって米国への攻撃を思いとどまるだろうか。

 もう一度ジョン・ボルトン氏の言葉を検討してみよう。
「大事なことは、誰も米国を攻撃する計画を立ててはいけない、ということを理解させる事だ」
 この言葉をちょいと変えてみる。
「誰も千葉県を攻撃する計画を立ててはいけないということを理解させる事だ」「誰も俺に歯向かおうとする気持ちを持ってはいけない事を分からせてやる」
その為には強大な攻撃力を持っている事を見せつける必要があるというわけだ。 僕にとって、アメリカという国は千葉県や千葉市という地理区分と同じように、地理区分を表しているに過ぎない。尤もそれに伴う政治形態や住民の心理的特性の違いなども承知はしているが・・・
 こんな言葉って、言うのが恥ずかしいような・・・・・・


いなっち |MAILHomePage

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