ディリー?闇鍋アラカルト
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2002年07月26日(金) |
グルジアヨーグルトの効用 |
このグルジアヨーグルトをいろいろ検索してみると、生きて腸まで届くタイプの乳酸菌ではないかも知れないという事が分かった。もっともヨーグルト長寿地帯のヨーグルトの多くは生きた菌が腸まで届くタイプでないような気もする。 そもそもヨーグルトと健康との関連に初めて目をつけたメチニコフがブルガリア菌が生きて腸まで届いて腸内でも増え続け、腸内細菌叢を改善して健康に役立つというような事を言ったらしいが、ブルガリア菌は胃酸によって死滅し、腸まで届かない事が証明されてしまい、メチニコフの説は誤りということになってしまった。そしてヨーグルト健康法も一度は否定されてしまうのである。 今日では生きて腸まで届かなくても、ヨーグルトは腸内細菌叢をある程度改善するという事も分かっている(乳酸菌の死骸が悪玉菌に吸着して体外に排出する・ヨーグルトに含まれている乳糖が既に腸に居るビフィズス菌の餌となる)し、牛乳のように乳糖の問題を引き起こす(おとなになると乳糖を分解出来なくなって下痢をする人が多い)訳じゃないので、「牛乳を飲むくらいだったらヨーグルトを飲んだら?」と僕は勧めたりもする。 家森さんのヨーグルト長寿地帯の記録を読むと、ヨーグルトを沢山飲むだけではなく、生の果物や野菜も沢山食べている。 ヨーグルト長寿地帯の健康の元はヨーグルトとだけイメージしている人が多いように思われるが、果物と野菜も重要であると思われる。 事実、ヨーグルトを食べているのに便秘が治らないという人の検証をあるある大事典でやっていたのだけれど、やはり食物繊維の摂取が足りないという結果が出ていた。当然だ。ヨーグルトを食べさえすれば健康になるのではない。全体のバランスはそれ以上に大切なのだ。 ともあれ、グルジアヨーグルトも健康作りに役立てることが出来る。簡単に室温で作れるし、菌が強く維持が容易という特徴もある。僕自身の考えでは腸内細菌叢の改善にはキムチや糠漬けや腸まで届くタイプの乳酸菌など使えるものはいくらでもあるのでグルジアヨーグルトにこだわる訳じゃないが、いくつかある方法の内でも最も手軽と言えるかも知れない。それに人から人へと伝えられて行く形が気に入っている。 この菌は胃を通過する時に胃酸によって死滅はしても、歯周病対策に歯磨きをする分には胃を通る訳ではないので十分使えるだろうと思っている(「お役立ち情報」の「歯周病を自分でバンバンする方法」を見てね)。また、カンジダや黄色ブドウ球菌対策としても使えるかも知れない。ヨーグルトの上澄みを痒い部分に塗ると効果があるという報告がある。ヨーグルトを作っている人ならいつでも使えるので試す価値はあるだろう。どうせ金はかからない。ダメで元々! うまく行ったら掲示板で報告してね!
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