ディリー?闇鍋アラカルト
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経済や景気について語る時に、「個人消費の伸び」とか「設備投資」という言葉が使われているが、それらの言葉の内実というのも考えてみる必要が有ると思われる。 「個人消費の伸び」が人類にとってそれほど必要なものだろうか?景気の良さの為には必要かも知れないが。消費されるのは何だろう?スーパーやコンビニを覗いて見ると、消費されるものがそこに並んでいる。そこでは買えない物もあるけれど、消費されているものの雛型として見る事も出来る。 沢山の食料品・・・しかし、おいしそうな物は殆どない。そればかり食べてると病気になりそうな物も沢山ある。ジャンクフードが多い。このような物が今よりももっと消費されるようになったら・・・・ 自分で材料を買って料理をするなら、当然加工食品の量は減る。それは食品メーカーの売上げを減らし、その事に関わる労働や経費も減らす事になる。八百屋や魚屋の売上げは上昇するだろうが、全体の売上げは少し下がるだろう。これを余計な労働が減ると見なす事が出来る(余計な労働とは病気を招きやすい生産に必要な労働のつもりで書いている)。 自分で材料を買って料理をするなら、当然食費も減る。ジャンクフードは勿論外食はバランスが良くないので不健康になりやすいが、自分で料理すればバランスも多少はましになるし、添加物の害も減るだろうから、医療費も減るかも知れない。これまたお医者さんの売上げが減る事になる。人々が健康であればあるほど医者の売上げは減る。医者の不景気は歓迎されるべきなのだ。 これを裏から考えてみる。 すると、不健康な商品・医療システムというのは経済的必然性から生じているのではないか?という気がしてくる。 根本的に健康である方法に付いては語る人が少ない。医者がそれについて十分語ったら、患者が減る。3分間診療は経済的必然のように思われる。 仕事で忙しく、自分で料理を作らないようだとコンビニ食になりやすく、コンビニでジャンクフードが売れると、ジャンクフードはジャンクフードを呼ぶ。ますます自分で料理を作るような事はなくなる。このような場合、病気にもなりやすいので、医者の売上げにも貢献する。医療費の為に沢山働く必要が生じる。悪循環だ。 尿素+グリセリン+明礬+水で化粧水を作ってみた人なら分かると思うのだけど、自分の肌質によってそれぞれの分量の割合が変わってくる。もし、それを商品に求めるとしたら、この4つの素材で作る化粧水にしても肌質によって相当な数の商品が必要になるだろうし、それでも自分にぴったり合うものとなるかは分からない。自分で使いながら成分を増減するのとはえらい違いだ。化粧品も現在の販売形態では、不必要なものが相当生産され買わされそして肌のトラブルも招いていると想像される。 食生活・医療・化粧品について消費との関連を書いてみたが、相当不必要な消費とそれに伴う労働があるように思える。不必要というだけでなく不健康の原因にもなっているし・・・ そんな労働を減らす事が出来たなら、却って健康さは増し、少ない収入でもやって行けるはずなので、見かけ上個人消費は伸びず景気は沈滞している事になるだろう。 大体、個人消費が順調に伸びて、豪邸やスーパーカーが当たり前になるような時代が来る事があったら、それは環境に恐ろしい負荷を与えて人類が立ち行かなくなると思うよ。 このような形の無限の発展は有り得ないし有害なんだよね。 持続可能で、人類がより健康である発展の形について考えてみたい。
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