ディリー?闇鍋アラカルト
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怠惰への讃歌という本をご存知の方は多くないと思われる。 かのバートランド・ラッセルのエッセイで岩波文庫にあったのだけれど、現在では廃刊になっている。 この本を高校時代に読んだ。 ラッセルも仕事の好きな人ではなかったらしい。 僕もそうだ。 そもそも、人類が智恵を絞って機械化を推し進めたのは何の為なのだろうという疑問がある。 今迄10人で作業していたものが、ある機械の発明によって人間の10倍の作業能力が可能になったとしよう。この機械を活用すれば人間の労働は十分の一になるはずなのだけれど、実際には一人の人間に作業をさせてあとの9人の首を切り、人件費が節約できた分少しだけ製品の値段を下げて、他の会社の製品を売れにくくさせる(つまり、自分の会社の製品だけが売れるようにする)というようなことが起こる。 僕は単純に機械は人間の労働を軽減する為に発明されるのだと考える。それなら、首を切らずに労働時間を減らしたって良いはずだ。そうすれば自分の為人類の為に使える時間が出来る。 作業能率を上げる機械を作った人は失業者を増やすために機械を作った訳じゃないと思うのだが・・・・
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