ゴールデンウィークは天候待ちをして過ぎて行ったようなものだ。前半天気は良かったが、部活やら塾やら子供たちの都合で揃って外出はできなかった。前線が休み中に通過していくはずだったので五月晴れを待っていたが天気はぐずつき、風の強い曇り空の日、やむなく九十九里浜に出かけて海の家で焼き蛤を食べてきた。息子たちは意味もなく走り出したり、海岸の強い風ですぐに吹き飛ばされることが分っている砂山を作ったりして、それなりに楽しんだようだ。子供たちが小さいうちは、地震や戦争で兄弟二人だけになっても、魚屋の店先から魚をかっぱらってでも生き延びるのだという話をして、弟は見張り役で兄が実行するんだと役割分担まで指示しては妻には嫌な顔をされ、当の子供たちには「近所に魚屋なんてないよ、いつの話?」と言われたりしたものだ。生存を願うというような根源的な意味では子育ても終わりに近づいていることを実感する。超高級サザエのつぼ焼き理由もなく走り出す少年