written by 田村 MAILHOME
#黙々作業。
2006年02月19日(日)

先日ご紹介したCD収納用ビニールケース「FLASH DISC RANCH」であるが、休みを利用してセコセコとCD詰め替え作業に没頭した。

CDケースをバラし、CDは勿論、背中に入っている裏表紙やオビなども全部取り出す

ビニールケースにすべて収納し、フタをする

という単純作業であるが、何せそれを100回繰り返さなくてはならないので、結構疲れる。黙々と作業していると段々とムキーッとなってくるので、音楽を聞きながら作業することにする。


03.04.28 LOFT _ 03.0622 LIQUID ROOM
シアターブルックのライブ盤。全8曲。ライブでは定番の「DREAD RIDER」「ありったけの愛」なども収録。定番とか言いながら、ライブには行ったことがないのだが、ネットで見る限り定番なのらしい。シアターブルックの熱気が収録された1枚。

と、さらっと紹介してみたのだが、実はシアターブルックの代表曲ともいえる「DREAD RIDER」をまともに聞いたのは、これが初めてだったりする。シアターブルック好き好きとか言いながら、ファンの皆さんすみません。

「DREAD RIDER」を初めて聞いたのは、大学生の時分、友人のカラオケである。彼のカラオケのうまさもあったが、それでも格好良い歌だと思って以来、いつか聞こういつか聞こうと思いながらも、もう6年ぐらい経ってしまった。そんな6年越しの想いがこのライブ盤で成就したのだが、まあこれが当然と言えば当然だが、すんげぇ格好良いんだ。免許は持っていないがバイクに乗りたくなる。仕方ないので4輪で我慢するが、バイク、荒野、道路と、聞いていてこれだけ鮮明に風景が見える歌というのもない。

良い歌は、その風景が見えてくるものだと思っている。その歌の描く空気、人、物、考えなど、世界観に聞き手をどれだけ引きずりこんでくるか。好き嫌いはあるだろうが、良い歌というのは、そういうものだと思っている。

シアターブルックの詞は、とにかくダサい。正直過ぎたり、真っ直ぐ過ぎたりで、オシャレとかクールとかポップとか、およそそういった言葉に程遠い。言った後に「なんちゃって」とおどけなくては居られないような言葉ばかり並んでいる。しかし彼らはおどけない。ひたすら真っ直ぐで、ひたすらアツい。故に、ダサい言葉が真実味を帯びてくる。
シアターブルック、佐藤タイジの描き上げる詞は、大陸を思わせるような雄大さ、男らしさ、父性、子供っぽさ、センチメンタリズム、それらを常に孕んでいる。そこに女性的な視点や弱さはない。骨太な力強さが、常に根底にある。
当たり前のことかもしれないが、佐藤タイジは自分の男としての美学を、歌で現しているのではないだろうか。

更に後押しするのが編曲だ。ロック、ポップ、ファンク、ジャズ、ワールドミュージック、様々なアプローチを試み、それをシアターブルックの味付けをして作り出す。イメージされるのは、身近な生活感に溢れるものから、日本やアジアの国、そして自然であったりする。とにかくスケールが大きい。

そう、スケールが大きいのだ。これだけ大風呂敷を広げられるバンドは、日本では稀有な存在だ。まさしく、唯一無二の存在だといえるのではないだろうか。何かにくじけそうになったとき、前向きになりたいとき、そんなときに聞いてみても良いバンドかもしれない。



で、ライブ盤でカラオケしながら、総作業時間5時間ぐらいでようやく100枚のCDをケースに収納できた。本当に疲れた。別に歌い過ぎて疲れたわけではない。


苦労の集大成がこれである。


左が収納後のCD。右は不要となったプラケース100枚分である。



なるほど、収納効率3倍というのは伊達じゃない。かなりCDの収納スペースがスッキリした。このビニールケース、かなり良い感じである。タワレコまで行って買ってきた甲斐があったというものだ。

ここまでスッキリなると、残りのCDもすべてそうしてしまいたいと思うのが人情。これからも、頑張ってちまちまと作業していきたいと思う。なあに、同じ作業をあと4〜5回繰り返せば良いだけだ。あまり考えたくない。




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