久し振りにCDを購入する。
"夏雲ノイズ"(スキマスイッチ) "フジファブリック"(フジファブリック)
最近少し話題になっているので購入してみる。実はかなり楽しみにしていて、聞いてみると成る程、今風のオサレな音で、ある程度フォーマットもきまっていて、非常に安定感がある。のだが、ではそのフォーマットを突き破る、揺り動かされる何かがあるかというと、少し微妙な感じなのである。日常流す程度ならいいのだが、実は2〜3曲聴いてそれっきり。残念。 スキマスイッチはアフロのインパクトには負けた。あと、くるりかと思った。 後々気付いたのだが、フジの2曲目は、以前ラジオで少し聞いたことがあったことを思い出した。あー残念、残念だ。あの時にイマイチと思っていたのだよなあ。 両方ともいつか聞こう。
"HELL SEE"(Syrup 16g) スキマ・フジと違い、何の期待もせずに、ただジャケットのデザインに惹かれて購入したのだが、これがまた非常に良い。楽曲的に素晴らしいかどうか判断できるまで聞き込んではいないのだが、まだまだ発展の余地のありそうな、可能性を秘めたバンドではないだろうか。楽曲自体は静かで重く、radioheadを思わせるようなメロディーに特徴のあるボーカルが乗っかっているのだが、曲にこめる情念で、これからどの方向にも振り幅を持って進化していけそうなロックの醍醐味ともいえるダイナミズムを十分に持ち合わせていそうな印象を受けた。勿論現段階でも、情念は十分にこもっている。久し振りにロックを聞いたような気がして、十分に楽しんでいるのだが、これが15曲入って1500円というのがまた安い。1曲100円って、売れていないんだろうか。
また、ものすごく個人的な思い入れ、もしかしたら思い込みかもしれないのだが、ボーカルの人の声が、ある瞬間にものすごく吉井和也に似ているような気がして、それを発見したときには年甲斐もなく恋する少女のようにドキドキしたものだ。若干誇張が入ったが、ドキドキしたのは事実である。そういう年頃なのである。以来、あー成る程この声を伸ばしているところが吉井さんに似ているなあとか、ああこの低音部分の歌い方が吉井さんに似ているのだなあとか、本当に似ているのか、はたまた妄想が過ぎて似てないものまで似ているように聞こえてしまっているのか、今ではどちらなのか良く分からない。更に、これからもう少し年をとってもう少し声にドスが効いてくれば、もっと似てくるんじゃないかという、そっちの成長も期待するという最早バンドがどうのこうのという範疇からは外れた、ゆがんだ楽しみ方もしている次第。むしろこっちの方が大きいかもしれない。いや、でも本当にいい曲歌っていますよ。欠点としては、曲名が痛いところか。
先にも述べたのだが、ある程度フォーマットが決まり、安定しているバンドは嫌いではないがあまり関心がなく、反対に未完成部分が多く、未知数な可能性のあるバンドの方が好み。未知数のまま終わってしまうバンドもいるが、とにかく聞いていてそちらのほうが楽しめるのだ。以前アジカンが気になって思わず買ってしまったのだが、こちらはまあ何と言うか、かなり堅実に作られていて確かに格好良いのだが、あまりに整ってしまっていて、個人的にロックバンドに持っていて欲しい泥臭さとか格好悪さがあまりに感じられなかったため、すっかり縁遠くなってしまった。フジもスキマも、どちらかといえばこういった部類に入ってしまいそうである。この辺りは、楽曲の良し悪しではなく、個人の好き嫌いのレベルの話。
"Showbiz"(MUSE) 1999年に出たファースト。大学時代に後輩から借りて、かなり気に入って当時はしばらく聞いていた。久し振りに思い出したついでにそのまま購入してしまったが、やはりなかなかに良いと思う。あの演奏にあのボーカルでお腹一杯だ。
"masterpiece2~The Best of pre-school~"(pre-school) "THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (初回生産限定盤)" (THE YELLOW MONKEY) 開封すらしていない。が、プリスクールは今更ながらハマってしまった。以前に別のアルバムを買っていたのだが、当時はあまり関心を示さずにすぐにしまってしまった。この前久し振りに引っ張り出して聞いてみたら、これがなかなかに良いじゃないか。ということでベスト盤を衝動買い。イエモンのベスト盤は問答無用で購入。楽しみが増えた。本当はミサイルガールスクートのアルバムも一枚欲しかったのだが、CCCDだったので断念。今見返してみると、すべて解散したバンドじゃないか。寂しいものである。
最近テレビっ子が過ぎたため、たまには音楽の話題を書いてみたが、役に立たなさ加減はいつもと変わらずである
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