2010年02月09日(火)  道徳心 あなたの子供も まだですぜ


受験シーズン真っ只中で忙しい。普通の塾は受験の始まる2月は授業はないが、うちはある。

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入試の英語長文を年間1,000題近く読む。そのほとんどが論説文なので、知識のカケラ(雑学)がどんどん増える。この前特に面白い文があった。

道徳心に関するもので、人間の道徳心は生まれながらのものではなく、環境の中で徐々に育っていくものらしい。で、道徳心がしっかり根付くのが8〜10歳頃で、それを判断するちょっとした問題がある。うろ覚えだが、紹介したい。


Aくんという男の子がいて、そのAくんが2階にいたところ、下から「ご飯ですよ」というお母さんの声。お腹をすかせたAくんは、急いで階段をかけ下りダイニングのドアを開けたところ、ドアの向こう側にグラスが10個載ったトレイがあって、それにドアがぶつかってグラスが10個割れてしまった。

次にBくんの話。Bくんはお母さんの留守中、いつもお母さんに禁止されている冷蔵庫の中のジャムを舐めようと瓶に手を延ばす。しかし、手が滑って瓶を床に落としてしまい、ジャムの瓶を1つ割ってしまった。

さて、AくんとBくん、どちらの方がキツク叱られるべきでしょう。


というのが問題。大人はすぐにBくんと答えるだろうが、まだ道徳心の芽生えていない子供は割れたものの数(グラス10個と瓶1個)に気をとられて、Aくんと答えてしまうらしい。これは面白いと思い、まなティ(4歳)に試してみることにした。

まなティは2つの話を注意深く真剣なまなざしで聞き、私の問いにしばらく考えてから「Bくん」と答えるではないか! 私は「おお!」と思い、「どうしてそう思うの?」と聞いてみたところ。

 ま「お母さんがダメって言ったから」

 私「そうそう、そうだよね!」

 ま「それに、ジャムがもしブルーベリーだったら、床にシミがついて取れないよ!」


そこか! うちのフローリングはほぼ無塗装なので、床に食べ物や飲み物など落とさないようにいつも厳しく言われているので、「床にジャムがベッタリ」を想像して反応したらしい。どうも、10個と1個という数的観念はまだないみたいで、そこは引っかかり所にはならなかったようである。4歳ですでに道徳心が!というのは単なる親ばかだったらしい……。


しかし、こんな簡単な問いに、8歳くらいになるまで正確に答えられないのかと思うと、子供って大人が思ってる以上に見えてる世界が違うんだなぁ、と。悪いことをして叱られても、大人の真剣な言い分は半分もわかってないのかもしれない。というか、4歳時に道徳的なことで叱ってもしかたがないということがわかったことはデカイ。

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全く話は変わるが、こうティは挿し込み男だ。手を狭いところに挿し込むのが好きで、例えば、抱っこしているときの私の腕と自分のお尻の間とかソファとクッションの間によく手を挿し込んでいる。

で、それは寝ているときもそうで、どこに挿し込むかと言えば、枕の下ではなく、なぜか一緒に寝ている私の首の下なのである。私が横向きだろうが仰向けだろうが、スッと手を首の下に入れてくる。こうティの手が痺れてしまうかもしれないのでそっとどけるが、またスッと入ってくる。毎晩まるで1歳児に腕枕されているかのような私である。

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2月7日(日)は結婚記念日だった。あいにく私は仕事だったので、ケーキを買って翌朝小さく祝った。

結婚して6年だ。家族の形は変わったが、私たちの関係は結婚したときと面白いほどに全く変わらず『心の友』である。

相方はポジティブですごく賢い人なので、こんな私を柔軟に調教できている。この前、私に叱られて泣いているまなティに、「そんなんで泣いてたらママとはやっていけなよ」とこっそり言っているのを聞いて、相方の柔軟さを目の当たりにした。

これからもよろしく、相方。私のこの世でただ一人の心の友。


つづく。


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 ・Rちゃんはその後厳しく注意されたみたいで、
  まなティも笑顔で幼稚園に行くようになりました。
  どうにか、強くなって欲しいものですが、
  こればっかりは、難しいですね。

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