2009年12月11日(金)  ディズニーで まんまと向こうの 思うツボ


昨日、ディズニーランドに行ってきた。クリスマスのイルミネーションがキレイだった。割り合い暖かく、晴れていたし、そんなに込んでいなかったので、行ってよかった。子供も喜んでいた。


しかし……、ディズニーランドに行くといつも感じる違和感……。居心地の悪さというか、腑に落ちなさのような、消化不良のような、後味の悪さ、いったいこの感情はなんなんだろう?

子供たちが眠る静かな帰りの車中で相方にその気持ちを説明すると、相方も同じように感じていて、「オレはコストコに行ったときと同じ気持ち」と言う。わかる。コストコもそうだし、IKEAもそうだ。

3つに共通するのは、客がみな同じルートに沿って進み、同じものを見て、同じものを買うというところ。一見自由に見えて、客側には一切の自由はなく、提供する側のルールに則って、提供する側に都合の悪いことが起こらないように動きを制限され、提供する側に都合のいいように金を落とすように仕向けられる。

ちょっと大げさに聞こえるかもしれないが、ディズニーランドのアトラクションの出口にしばらくいると、その様子がよくわかる。みな同じように高揚して瞳孔が開いたような顔でアトラクションから出てきて、そこに口を開けて待ち受けているアトラクション関連グッズを売る店に10人中10人がまんまと吸い込まれて、普段だったら絶対買わないようなものを買ってしまう。

アトラクション内は、ベルトコンベヤーに乗せられているかのように乗り物に乗せられ、敷かれたレールのままに暗がりをグルグル振り回され、必要以上の音量を聞かされ、光が当たる方をイヤでも見せられ、思考が停止する。パレードもそう。これはディズニーランドに入った瞬間から始まり、パーク内にいる間中、何度も何度も繰り返される。ディズニーマジック。みな一種のアホになる。

IKEAやコストコは、安いものを買おうというこっちの下心もあるので、少々のマジックにもかかってやるかという気になるが、ディズニーランドの場合、白々しく『自由と創造性』を全面に出していることを考えると、無性に腹が立ってくる。自由? 創造性? いったいドコニ?


そうは言っても、ディズニーマジックの徹底ぶりや、キャストの教育ぶり、園の美しさ、そういうものには本当に脱帽だし、私も高校生くらいまではマジックにどっぷり漬かって、本当に夢を見させてもらっていた。ディズニーランド、大好きだった。

ふと我が子を見ると、本当にキラキラした目でディズニーランドを楽しんでいる。今は子供の夢を壊さないように、毒づきたい気持ちをグッと押さえて、キラキラした子供の横顔を見つめ、気づくと子供と一緒にミッキーに手を振っている。まぁ、それでいいではないかと。


つづく。


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・オーストラリアは、自分の家を自分で建てる人も少なくないですよね。
 実際、自分の住む家を思い通りに手を加えていくのは本当に楽しいです。

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