2009年12月01日(火)  漆喰を 24時間 塗ってみる


内装工事は未完成だけど、29日に引越してきた。

引越しの前日は、徹夜漆喰だった。徹夜で漆喰を塗ったことのある人は、この世に何人くらいいるのだろうか?などと考えながら、黙々と塗る。途中、モチベーションがダダ落ちしながらも、塗る。引越し屋が荷物を運び入れている最中も、塗る。

右手が、なんの拷問かと思うほど痛い。先日漆喰で穴の開いた指の皮膚も常にヒリヒリしているし、コテのぶつかる手の平と中指の皮はむけ、小指と薬指は骨折してるかのように痛くて動かせない。それでも塗り続けたが。

漆喰塗りを半ば呪い始めたところで、気力も体力も尽きて終了。24時間以上塗り続けたことになるが、ちっとも終わらなかった。まだしばらく塗らなければならないが、あれから塗っていない。荷物を片付けることを優先させているのと、手を休ませたいのもあるが、第一の理由は、漆喰塗りを嫌いになりたくないということだ。もう少ししたらまた塗りたくなるだろうから、それまで荷物を片付けようかと。

関係ないが、モチベーションが下がっているときに塗った壁の方が、結果としてキレイだった(下がりすぎているときはダメだが)。私は、慎重になると、漆喰の表面を撫ですぎるので逆に美しくない。マニキュアを塗るときと同じだなぁと思う。どちらも、撫ですぎると変なムラが残る。あとひと撫でしたいところをぐっとこらえる勇気が必要。


私が徹夜漆喰をしている間、相方は何をしていたかというと、徹夜養生だ。私が次に漆喰を塗るところを先回りしてマスキングする作業。おかげで私は漆喰を塗り続けることができた。

相方は未だに漆喰を塗らせてもらっていない。やらせたくないわけではなく、塗るのが遅いので、つい、塗るのはいいから他のことやって!となってしまうのだ。子供部屋をまるまるひと部屋塗っていいということになっているので、落ちつたらゆっくりやるだろう。

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設計士さんに電話で、「荷物が入って生活感出ちゃいましたか?」と言われたので、「今のところよくわからないけど、おしゃれに生活できるんじゃないかと思います」と答えたところ、「してもらわないと困ります!」という返事。

確かにそうだ。「所帯じみないように」ということにどれだけ注意して設計デザインしてもらい、細部までこだわり、また、そのせいでどれだけ関係者に迷惑かけたことか。レストランみたいな家ができてゴールな気分だったが、これからスタートなのである。荷物と生活で雰囲気を台無しにしてはいけない。オッサレに生活します!


つづく。


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