2005年11月21日(月) 泥棒が 教えてくれた 死にたくない
38w3d(臨月―正期産期)
腰が痛い。昨日から何をやるのも億劫なほど腰が痛む。腹の子が下りてきて、骨盤が押し広げられているのだろうか。昨日はショッピングセンターで買出しをしている最中に、すごーく具合が悪くなってきて、脂汗をかきながらベンチに座ってしばらく動けなかった。
もうすぐなんだろうか。早いとこ出てきておくれよ。お腹の突っ張り感も限界だす。毎日の散歩ももう面倒で面倒で、ここんとこ行ってない。本当は出産直前まで歩いた方がいいんだけど、もうイイやって気分。はふぅ。
ところで、土曜に知ったんだけど、金曜日の午後に私たちの住むマンションに泥棒が入ったらしい。しかも全14世帯中3軒も!
泥棒に入られたのは、玄関ドアにドアノブの鍵以外にデッドロックがついていなくて、地下の車庫に車のなかった家みたいだ。うちは幸い車もあったし、ドアにデッドロックもついていたので大丈夫だった。
泥棒は、地下の駐車場から侵入して(たぶんこのときに車の有無をチェック)、セキュリティのドアを壊してマンションの中に入り込み、玄関ドアのノブを何かで破壊して家の中に入ったみたいだ。泥棒に入られた家のドアノブはグニャリと曲がって、ドアノブの周りに黒い傷がついていた。私は一日家にいたし、隣の家にも入られてるというのに、何も聞こえなかった。防音がしっかりしているマンションも考え物だ。
泥棒が入ったことを知ったとき、背筋が凍った。だってうちは、前の家はデッドロックがついてなくてその必要性も感じたことがなかったし(この家にはたまたまついていただけ)、車だって相方が仕事で乗って行っちゃうときもあったから、私が一人で家にいるところに泥棒が入ったかもしれないんだ。ぞっとする。
オーストラリアは泥棒が多いらしい。殺人は日本ほど聞かないけど、泥棒被害に合った人が身の回りにいない人はいないほど。車上荒らしもやたら多いし。私たちはたまたま今まで運がよかっただけなのだ。
ぞっとした私たちは、さっそく不動産屋に了解を得て、鍵をもう1つつけるべく鍵屋を呼んだんだけど、うちについてるデッドロックが最強だからこれ以上つける必要ないよ、と言うのだ。本当かよ。日本だったらすぐにピッキングでやられそうなんだけど。まぁ、こっちの泥棒は力技でドアノブを破壊する手口なので、この鍵で充分なんだろう。
結局、新たな鍵はつけなかったけどやっぱり安心できないので、家に人がいますということを知らせるために、常に玄関に一番近い部屋で音楽を鳴らしておくことにした。出かけるときも。
今回の泥棒騒ぎで心底思ったことは、まだ死にたくないということ。日頃死ぬことなんて考えるチャンスがないから、自分がここまで死にたくないと思ってるなんて気づかなかった。それはたぶんお腹に生命が宿ってるからってのもあるんだろう。死んでたまるか、という気分だ。人間は守るものが大きいほど強くなるんだな。
つづく。
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>>「匿名メールフォーム」へのレス
・予定日が12月2日なんですが、
直感で予定日よりも後になる気がしています。
安産だといいですよね、ホント。
出産に対する恐怖心が妊婦を余計に苦しませると思うんですが、
それだけはイメージトレーニングでなんとかしようと思います。
私も2人目のこと考えますが、
つわりのことを考えると躊躇している自分がいます。
でも兄弟がいた方がいいですよねー、やっぱり。
・うちの相方も、私がつわりのとき、
「気持ち悪いの、こっちに来い!」と念じて、
勝手に気持ち悪くなったりしてましたよ(笑)。
でも不思議と相方が気持ち悪いと言い出すと、
私の方がなんだかスッキリしたりしてました。
人が苦しんでるのは、気持ちいいのかも!
・日記で見ました。
アフタヌーンティーのヤツなんですよねぇ。
いいなぁ、日本は美味しいものがたくさんあって。
日本に帰ったら絶対試してみます!
・シワシワかぁ。それ、見てみたい。
男って男って、子作りに関して楽でいいなぁ。
生まれたら、たーんと世話してもらいますけど。
・日記にはあんまり書いていませんが、今もかなり鬱期なんですよ、私。
でも、今回は原因があって、
それはたぶん、仕事が入らないことだと思います。
自分が社会で使い物にならないような、
相方のお荷物になっているような、イヤーな気持ちで暮らしています。
でも、まあ、もうすぐ出産だし、お腹で子供を育てるのが今の私の仕事、
と毎日自分に言い聞かせてだましだまし暮らしている感じです。
今回は原因がありますが、
鬱って原因がわからないことの方が多いですよね。
ただ漠然と、将来に何も希望が持てない、
生きてても仕方ないような、かと言って死ぬ勇気もない、
というのが鬱の典型的心境のような気がします。
思うに、鬱ってのは、脳の働きによるものなんですよね。
精神的なものじゃなくて、よくわからないんですけど、
ホルモンのバランスとか、そういうもっと物理的なことなんですよね。
言ってみれば、脳の風邪みたいな。
だから、無理に自分の気持ちを高揚させようとするよりも、
いつか脳の調子がよくなると信じて、
おとなしくその時が来るのを待つしかないと思うんです。
だから私は、鬱のときはできるだけ自分を甘やかして、
目の前の小さいシアワセをかみ締めながら生活するようにしています。
例えば、私は喫茶店が好きなので、
喫茶店に行って、一番大きなケーキと一番高いコーヒーを頼んで、
小一時間本を読みふけるとか、
文房具を全部新調するとか、本を一度に10冊買うとか、
そういう一人でできるちっぽけなことです。
鬱期が長引くと、一生このままなのでは、と不安になりますが、
長い人生考えれば、そんな数年もあってもいいかな、と。
ああ、あと、身体と精神って直結してると思うんですよね。
身体がすごく健康なときって鬱にもならないと思うので、
食事のバランスはどうかとか、運動不足じゃないかとか、
睡眠時間は足りてるかとか、疲れすぎてるんじゃないかとか、
生活全般を見直すのも結構効果あると思います。
でもやっぱり一番の薬は、こういう時期もあってもいいかぁ、
と割り切ることなんじゃないかと思います。
取り留めなくなってしまって、スミマセン。
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