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カレンダーの22日に赤い丸が付けられていた。 2002年2月22日、2並びのこの日に夫と私は結婚をした。
一般的には「結婚記念日」。 私達家族にとっては「家族記念日」。
夫と私が婚姻の手続きをし、 同時に夫と子供達が養子縁組の手続きをした。
私達が一つの家族として正式に認められた日。
その日、私達は少しばかりおめかしをして 4人でホテルのディナーに出かけた。 挙式もせず、披露宴もせず 新しい門出を自分達で祝った。
それはゴールではなくスタートだった。
血の繋がらない親子関係を心配されもしたし 子供達が難しい年頃に差し掛かるのを危惧されもした。 だけど私達4人にとって、一緒に生活していくことは とても自然なことだったと思う。 そしてそう思ったのは間違ってなかった。 2年しか時間は流れていないが、確かにそう思う。
この先、子供達が大人になるにつれ 様々な問題が押し寄せてくるのだと思う。 だけどそれは同じ年頃の子供が居る家庭ならば 血の繋がった親子でも同じこと。
血の繋がりが無いことをハンディーだと思ってはいない。 むしろ「血の繋がり」という印籠に胡座をかかずに済むのだと思う。
血の繋がりが無いからこそ、そのリスクを理解しているからこそ 夫も私も子供達を観察し、より理解しようと勤めることができる。
子連れで再婚した家族を「ステップファミリー」と呼ぶ。 確かに新しい一歩を踏み出した家族だから、それはそれで良いのだけれど 「自分達はステップファミリーだから」と 言い聞かせなければならない家族というのもなんだか寂しい。
特別視しないで欲しい。 私達はどこにでもいる平凡な家族、 親も子も失敗をする。 ただ失敗した言い訳を「血の繋がり」という言葉に 逃げない覚悟をしているだけだ。
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