たそがれまで
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2003年08月15日(金) ひとりごと





人の悪口を子供達の前では言わない。
ずっとそうしてきた。
これからもきっとそうするだろう。

でも、吐き出したくなる時がある。
今夜のように。






独り言です。
どうぞ読み飛ばしてやって下さい。



こんや用事があって元姑に電話をした。
息子が海水パンツを忘れてきたようで、送ってもらおうと思って。

もちろんそれが本題だったのだけど、
昨日の日記に書いた、現夫との面会をやんわりとお願いしてみた。

最終的な判断は舅でしか下せない家なので、
今夜のところは答えを貰えなかったのだけど
おそらく「NO」という返事だろう。
そしてそれをきっかけに、今までの関係を白紙に戻すという
ところにまで及ぶかもしれない。



なぜ逢わなくちゃいけないのかと問われた。
なぜ逢わせたいのかと問われた。
まさかそんなことを聞かれるとは思わなかった。


私としては、娘がそれを望んでいること、
言葉にはしないけれどおそらく息子も同意だということ、
それに・・・・
血の繋がりのない親子の関係を必要以上に心配している二人が
夫を見れば安心してくれると思っていることを告げた。

姑の返事は、
夫と私の再婚を100%喜べないという言葉だった。

それを聞いた私は頭に血が上った。
私は怒った時は、口数が減る。
それでも口を開いた時は、相手をとことん追いつめる。
辛辣な言葉で相手を傷つける。それが分かっているから口を噤む。
それを指摘され、言いたいことがあればはっきり言えという言葉に
今まで押さえていたものがあふれ出した。



じゃあ、あなたの息子は親として子供達に何をしてあげたのかと。
親としての義務を果たすどころか、自分の遊びの為に多額の借金を残して
何度も何度も蒸発しては舞い戻って来ただけじゃないかと。
あげくの果てには私の養母が亡父から残された
数千万のお金も使ってしまったじゃないかと。
それを止められなかった私にも落ち度があると、
慰謝料も養育費も要求しなかった。いや正確には出来なかった。
要求したところで払える能力などあるはずもないし、
もし能力のある人ならば、遊びで借金などするはずもない。


だけど私は子供たちの前で、元夫の悪口を一言も言わずに過ごしてきた。
捨てられたことも、(いや厳密に言えば離婚届けを突き付けたのは私だから
捨てたのは私なのだろうけれど、借金を覆い被せて逃げたのだ。
家族を捨てたのと同じだと思っている。)何度も裏切られたことも
何一つ告げていない。



これは子供たちの為であると同時に、元夫の為だ。
いつか子供たちと再会する時のため、元父親の先入観を植え付けたくなかった。
そして、他人の悪口を言っている母の顔など、子供は見たくないからだ。
まして自分が好きだと思っている人の悪口など、絶対に母親からは聞きたくない。

友人がご主人だった人の落ち度で離婚をした。
友人もそのご両親も、子供たちに父親の悪口を毎日聞かせ続けた。
その子は私の前で父親のことを「あのくそオヤジ」と呼んだ時の顔が
子供なのに歪んで見えた。笑うと可愛いその子の顔が、憎しみの塊に見えたのだ。



先日姑と話した時は、現在の元夫の状況を聞いた。
商売を始めて3年が経ち、ようやく軌道に乗ってきたらしい。
同棲している女性はいるが、子を持つ父親として再婚に躊躇しているらしいということ。
それを聞いて「はぁ〜ん?」と思った。冗談じゃない。
父親の義務を一つでも果たしてないくせに、こんな時だけ父親ぶるなと。
だけど、心の底から幸せになって欲しいと思う。立ち直って欲しいと思う。
いつか子供たちと再会する時に、惨めな父親とは面会させたくないし、
惨めな父親のままだったら、再会させる気にもならない。






売り言葉に買い言葉では無いけれど、
これだけよくしてくれる夫に、夫の両親に、
感謝の一言でも言ってほしいのだとも伝えた。
これを夫に話すと叱られるだろう。
夫はそんなものを望んではいない。
自分は父親だから当たり前のことをしているだけだと。


姑は言った。
どんなにバカな息子でも、我が子が可愛い。
だからおそらく答えは「NO」であろうと。



そこで受話器を置いた。
これからの関係がどうなるかわからない。
だけど向こうが孫と逢うことを拒否しない限り
夫と私はベストではなくとも、マイナス要因の少ない道を選ぶ。
それは子供たちと祖父母を面会させ続ける道だ。

子供たちの意に反して、引き裂くようなことはしたくない。
大人が気持ちを抑えればすむことなら、どんなに苦しくともその道を選びたい。









支離滅裂の独り言です。
読んで下さってありがとう。

自分でも分かっている。
「私はこうしてきた」とか「こうしてあげているのに」とか
自分がしてきたばかりを書き連ねている。
こういう状況になったのは、元夫のせいではあるが
自分が至らなかったことも原因なのだ。
今更姑に思いのたけをぶつけるのなら、もっともっと前に
元夫に言うべきことがたくさんあった筈なのだ。
自分がそれを飲み込んできたくせに、今更口にすべきことじゃない。

自分がしたことの自責の念が、多分コレを書かせた。
悪口を言う人の顔は歪んでいる。
今、私は鏡を見るのが怖い。








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