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■ 辛さのからくり
私達は 一昨日の夜、
心のすれ違いのようなものを
また
そう
また
性懲りもなく繰り返しました。
そのような訳で
三日間、内省の日録を綴り続けています。
彼の辛さは
自己嫌悪と 私の愚かさに起因していました。
私の辛さは
己の狭量さと すべてを拒絶する彼の姿勢にありました。
彼の辛さの最たるものは、
私は
残酷にも、そのとおりだと答えました。
そして彼は
大きな声を出す自分は嫌なのだと
もうこれ以上、
大きな声を出すような事態になることは避けたいのだと
本当に辛そうに語りました。
それは
好きだとか嫌いだとか
そういう以前の問題なのだとも言いました。
一人にさせてくれ
とも言っていました。
私の存在が、彼の中の自己嫌悪を引き出すのです。
私は
結果として彼の不可侵エリアの内側に立ち入ってしまいました。
つまり、彼に一人になる時間を与えなかったのです。
実際
私も また彼も
この日を心待ちにしていました。
少なくとも前日までは
楽しい時間を過ごせる予感に
心躍る思いでいたのは、
私も彼も一緒です。
私は 彼と食事の後に食べる
オレンジを二つ
バックに忍ばせていました。
わくわくする私の心は、
白い蛇柄模様で縁取られた
黒いバリーのトートバックに入った
色鮮やかな
オレンジに象徴されているはずでした。
でも、
この日一緒に食べようと持参していた
このオレンジの存在を
・・・・・・私の心を・・・・・・
未だ彼に伝えてはいません。
私の存在が
彼を辛い記憶に誘い
結果彼に
感情のデススパイラルのような物に
巻き込んでしまう気がして
今日一日
私は己の存在を彼の周りから消していました。
世の中は、時に
混沌の中から生まれる希望の如く善良で
また
泥田から出づる麗しき蓮華のごとき偽悪的な
そんな
すばらしくクレバーな人がいるものです。
クレイジーなほどに
私を短時間で読み込んでいるその人に
幾つかの言葉を受け
それゆえに
私は鮮やかなオレンジの如く再び生き返った
様な気がします。
********************************************************************* 小さなフォト日録 今日は 【 万能の紙 】
BBS
2003年05月23日(金)
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