るり子の日録【愛が終わる日】
るり子の日録【愛が終わる日】
るり子



 少し淋しい恋ですか?

このエンピツには

ほのぼのとした暖かな恋と同じくらい

心痛む

辛い悲恋も

また

数多く吹きだまっている。






あまたの

恋人達の

互いの許さぬ環境からくる

避けようのない悲しい別離を

私はこの半年の間 このエンピツで

密やかに

見てきました。






そこに自分達の恋を重ね合わせて見る事も

そこから学ぶ事も

多々ありました。





例えば、

私たちに別離があるとしたら

それは互いの心が

相手を愛しいと思わなくなった時だけなのだろう

という発見も

そのひとつです。







私たちに、

許さぬ環境からくる別離というものは

多分ない。





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一緒に住むわけでもなく

子どもを成すわけでもない。

また

有形の財産を共有するわけでもなく、

ましてや戸籍を共有するわけでもない。






私たちにあるのは、

ただただ

好きだという

その感情。






なくすものはそれだけ。

だから、

互いの避けようのない悲しい別離など

最初からないのです。





例えば

彼がどこに転居しようと

彼がどんな職業を得ようと失おうと、

好き

が、消えない限り

私たちに別離はありません。





とても自由で

とても自立した恋心です。

少し淋しい恋ですか?





いいえ ^^






「今日はね、ちょっと頭が重いの。風邪じゃない様な気がするの。」

と、私がお昼に彼に言えば即座に心配してくれて




寝がけの今

「どう? 頭の具合は?少しはよくなったかな?」

と、

また彼の心が私に届く。






ずっと覚えて気にかけてくれている彼の

その心は

少し淋しい恋ですか?

などと私に決して言わせない。^^





BBS

2002年12月27日(金)
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