妥協ばっかりの女。ある渋谷の風景・・。 - 2002年07月25日(木) もう、数週間前のコト。 ある土曜日の夕方、渋谷にいた。 そんでもって駅前のスクランブル交差点にいた。 「もぉ〜、長いな〜、早く変われよ〜!」 と信号待ちをしてると、後ろからカップルの声が聞こえる。 結構激しく言い合っている様子。 う〜む、面白くなりそうな予感だ。 折り畳んでいた耳をキュ〜ンピッっとダンボ使用で スタンバイ! どうやら、これからどこに行くかでもめていると おばさんはみた! どこでもいいじゃん、そんなの。なんて思ってはいけない。 ・・思ったけど。 それほどなんだか真剣印。 どうやらその2人、目的があって渋谷に来たらしいのだが、 ここにきて、女の方が映画に行きたいとダダをこねている様子。 男は納得しない。もちろんだ。ひるむな! 「だって、今日は○○に行くって言っただろ〜」 「でも映画見たいもん」 「ダメ、今日は止めとこうよ」 「ねえ、妥協してぇ〜おねがぁ〜い!見たい、 見たぁ〜い!・・うっふん!(とは言ってなかったが)」 ここまで甘えられては、いくら硬派なヤツでも、 「もう、僕の可愛い子猫ちゃんはしよーがないな〜、 じゃあ、今日の予定は映画に変更!」と映画行きを 許すと思いきや次の瞬間、その男は意外なセリフを 女に吐いた。 「ったくよ〜!妥協、妥協ってよ〜、おめえは妥協ばっかし の女だな〜!!(激しく怒)」 あららぁ〜、なんて事を言うのか!おばさんはビックリだ。 ”可愛い子猫ちゃん”ではなく、 容姿的に”捨て猫トラ子”だったに違いない。 それにしてもひどい! 「妥協ばかりの女」だなんて、全人格を否定されたも同然だ。 あんまりではないか。 そんなことを言われるくらいなら、 大いに食っては、ウンチばかりしている”消化良好女” とか、女を武器に男を次から次ぎへと飲み込んで 至福をこやす”アオダイショウ女”と形容されるほうが まだマシだ。 わかんないけど。 (反論するんだ!) 私の方がムカつく。 だが、”捨て猫トラ子”はシュンとしてしまったらしく 声が聞こえてくることはない。 シ〜ン・・・。 (おまえはそんなこと言われて悔しくないんか!?) シ〜ン・・・・。 (言われているだけじゃダメだ!言い返せ!) シ〜ン・・・・。 (立て!立ち上がれ!) シ〜ン・・・・。 (立て、立つんだ!ジョー!!!) ザワザワザワ、ガガガガ・・・。 まったく関係のない第三者の私の怒りが頂点 に達した時、信号が変わったのであった。 おしまい。 ...
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