台所のすみっちょ...風子

 

 

バーゲン気分さね〜、業界のすみっちょ! - 2002年07月23日(火)

バーゲン商戦も一段落。

主婦の皆さん、良いお買い物はできましたか〜。

お気に入りの

あんなブランド!こんなブランド!どんなブランド?

が30%、50%OFF!!

ホクホク顔で家に帰り、鏡の前で

「似合う!似合いすぎる!にゃ〜う!」

等と、一人満足する女達。

悪い物が安かったではなく、良い物が安かった、

と思っているのだから、例え似合ってなくとも、

気分は、誰も許してないのに、もうパリコレのモデル。

日本中、ブヒ〜、とかドッカ〜ンクラス

のにわかモデルだらけってワケだ。

ハアァ〜。

しかーし、油断してはならない。

そこに意外な落とし穴がボッコボッコと掘られまくって

いることを。


私は昔、伝七捕物帖(?)でおなじみ(?)の、

お江戸日本橋、小伝馬町の服地問屋に勤めてた。

・・越後のチリメン問屋みたいだ・・。

扱ってる商材は、ほとんどが婦人服地。

下は安さ勝負!のアパレルから、高級ブランドを掲げる

高飛車なとこまで、いろんなアパレルが生地を買いに来る。

問屋としては、物が売れれば良いわけで、

欲しいと言われりゃ〜、断る事はしねぇ。

また、高級ブランド担当の相手の営業に向かって、

「この生地は、ちと、にいさんのところじゃあ、お安すぎやぁ

しませんかい?」といくらお江戸とはいえ、”一心太助”調に

”ごめんなさい”するワケにもいかない。

なので、うっかりすると、ヨーカドーで売ってる2900円

のブラウスと自分のところは高級だ!と言い張るブランド

の20000円ぐらいのブラウスが、実は同じ生地、

モノは一緒ってな怪奇現象が起こってしまう。

要するに、ヨーカドーびいきの「すてきな奥さん」の読者と、

高級スーパー紀伊国屋に出入りする「家庭画報」の読者が

着てるものは一緒って事になるってことだ。


日本の消費者は牛肉の素性や質には厳しいが、

洋服には甘いな。

もっとも、「まっ、この生地、実は値段が○○○円ですって!

これは、危険だわ〜!」と危機感を持つ人等、

私は見た事もないし、知らないし、これから先、お知り合い

になりたくもない。

でも、まあ、ある意味ではそれは

とっても良いことだ。主婦同士、他人の恰好を見て

羨んだり、さげすんだりする必要がないかもしれない

のだから。さすが、憲法で”平等”が謳われている国だ。

「天は人の上に人をつくらず。人の下に人をつくらず。」

ってか!?・・・・・・・・なんちゃって。


                おしまい。

           















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