台所のすみっちょ...風子

 

 

ピンクのミトン - 2002年07月13日(土)

池袋を久しぶりに会った友達とブ〜ラブラした。

池袋西武のバーゲン熱気にやられまくって、1時間。

そして、買ったばかりの靴が2足、

部屋のすみっちょから、私を見つめている。

・・・・・・・・・・・・・。

(お前はシロガネーゼか!)

(いえいえ、めっそうもありません。千住ネーゼです・・。)

と、私も私で自問自答。


お金もないのに、靴を買ってしまったのは、

私が、物欲の固まりだからではない。

楽しかったのだ。久しぶりに気のおけない友と会って。


彼女は高校以来の親友。

青春って時を一緒に過ごした。

私は彼女を追いかけるようなところがあった。

冬、彼女がピンクのミトンを買うと、

私も同じものを買い、その冬、私と彼女の手は、

双子のピンクのオバQと化したのだった。

また、ある時、彼女はピカピカツルツルのサテンに

チュールレースをふわっとあしらったロマンチック

なクッションを上手に作った。


素敵だったので、私も挑戦してみた。

できあがった作品はヨレヨレのサテンにガギガギと

裁断されたレースが痛々しい女心の”この字”

もないようなしろものに仕上がった。

作ってる時は自分が「死ぬほど家庭科が苦手だ」なんてことは、

忘れていたが、できあがったモノは

「裁縫をするなんて、お前、気でも違ったか!?」

と言いたげなのだった。


その後、私が進学の為上京し、そのままここで就職。

彼女は地元に残った。

2人は、会うこともままならなくなったが、

彼女の旦那さんの転勤で、こうして新幹線の力を

借りずとも、会えるようになったのだ。


あの頃に戻って、ギャーギャー、ワーワー言いながら

買った靴は、きっと履き心地がいいに違いない。

ちんまりと並んでいる靴達を見て、ニンマリと笑う

私であった。


今日はいい日だった。

                 おしまい。


















...




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