マグロ女 - 2002年07月12日(金) 遅い昼食を取ろうと、ハンバーガーショップに入る。 スッゴクお腹が空いたではないか。 レジカウンターに立つと店員が私を見つけて声を出す。 「こちらのカウンターでぇ〜お願いしまぁ〜す。」 チッ、めんどくせ〜な、という音だ。 わかりやすい。 その活きの悪さは、まさに、浜に打ちあげられたマグロ。 ザッブ〜ン。 「え〜っと・・・、ハムチーズクロワッサンとぉ・・ アイスコーヒ・・それと・・」 と空腹でイライラする気持ちをぐっと抑え、迷いながら 注文を始めると、その店員は 「ご注文は以上でよろしいですね!」等と 急いで話を結論に持っていってしまった。 マグロ女はこんな時だけ、活きがいい。 見たところ、恋愛にも勉強にも、男にも中途半端な 宙ぶらりん風の顔をしている。 たぶん、女子大生だろう。 私が慌てて、追加に走る。 「そ、それと、チキンフインガーください。」 (どうして、客である私がアセル必要があるのか。) 「チキンフインガーはぁ〜、3分少々〜お時間をぉ〜 いただきますますがぁ〜」 チッ、これ以上頼むなよ!かったるいから、てな 調子だ。 どうして、こんな労働意欲のない女が働いているんだぁ!? 世の中、働きたくても仕事にあぶれてる人はいっぱい いるのに・・。 私を雇え。 おまけに今日は暑い。暑すぎる。 冷たいおしぼり等、差し出して、 「お暑いですね。ご注文の前にこれ使ってください。」 ぐらい言ってみろ。 バイトなのだから、どんなに売っても、すぐには 時給は上がらないのだろう。 だが、そこは商売。売ってナンボの世界である。 チキンフィンガーがないのなら 「チキンフインガーはただ今3分少々お時間を いただいておりますが、是非召し上がってください! すぐ揚げますから。」とグイグイ押すぐらいの 商魂がなくてどうする。 結局、チキンフィンガーは諦めた。 席に着いて、ハムチーズクロワッサンをほおばると 私の空腹も少しづつ和らいでいき、 もう、あのマグロ女の事はどうでも良くなった。 ごちそうさまでした。 ゲ〜プ おしまい。 ...
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