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■失
わからない。
朽ちていく形が損なわれて曖昧に椀の形に仰向けた手の指の間から零れてゆく。 あなたへの気持ちよりも先に、あなたの声を姿を、あなたを忘れていく。
まだ、失くなりきってはいない。
名残る甘さや苦さではなくて、失われていくということそのものに呆然と胸を痛める。 少しずつ楽になっていくのが苦しい。
本当に。本当に本当に、本当に、今が毎秒過去になっていく。 いつか、振り返らなければ触れられないところに、この感情は置き去りになってしまうのだと。
思い馳せ、未来に立ち返って現在という過去を嘆く。
2006年02月15日(水)
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