告白は喉の奥
L.ニトロ



地均し


そう多分、こういうの。

好意も痛みも衝撃も。
吸い込んで、吸って吸って吸って吐いて吐いて吐いて。
飲み込んで溜め込んで重く重く沈め込んで。
心と身体の適応力に任せ、血の流れる傷口を掌で押さえる程度で。

じわりじわりと自分を慣らしていく。
激情に。苦痛に。

そうして慣らすことを、そう、あの人の言った通り。
私は意図的に飽和的無感覚をつくる。

当たり前で、フツーになる。
凄く大好きだから辛くて苦しくて、それでも好きだということを。
感情ではなく、状態に。状態を事実へと。

受け入れて笑う。


本当にきっと、来年には忘れてしまうほど。

2005年06月07日(火)
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