今日もガサゴソ
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2002年11月16日(土) ムーミン谷、イーハトーヴ

アニメや物語でよく知られている
ムーミンの作者トーべ・ヤンソンのファンです。

小学生のときにムーミンに出会い、
物語の楽しさと美しいムーミン谷に恋をしました。
大きくなったらこんな物語を創作したい!などと
あどけない夢を抱いたりしていました。

中学生の頃、
「彫刻家の娘」というヤンソンの自伝的な作品集を
見つけ、小躍りして読みました。(講談社文庫・香山彬子訳)
芸術家であるということ、
個人的であることなど、
痛いほど繊細な感性がきらめいていました。
そして、はっきりとわかったのです。
ムーミン谷という場所は
空想の産物などではないのだと。
それはまさに、ヤンソンが少女の頃過ごした場所が舞台なのだと。

物語といえば空想の産物だなどという考えを
私はどこから仕入れてしまったんだろう!

宮沢賢治もまた
岩手県をイーハトーヴと呼んだ物語を書いています。

今、自分の立っている場所が物語の舞台に.....!?

その驚きは、ゆっくり深く胸の中に沈み
日本のチベットなどと呼ばれる
辺境に生まれ育ったことを優しく揺すります。

方言の豊かな表現力。
厳しい自然の中で、困りもせず生きていく知恵。

疲れやすい身体でドタバタと過ごす日常に
タメイキをつきながら
今、暮らしている場所、
この風景を改めて眺めたりします。



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