めぐたれ暦。

めぐたれ暦。
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2002年08月26日(月)　　＞＞　Ｈ先輩×③。映画みたいなセリフと、ＴＶドラマみたいなシチュエーション。きっと女の子でなくても、一度は憧れるものかと思うの。そう。ソレが愛おしい相手であるならば。「あのぅ先輩。見せたいモノ、って・・・」「あ、これ。俺のアルバム」「はい？」「見て欲しいんだ、一緒に」・・・見せたいモノがアルバム？その為ダケに、連れてこられたの？？「どう？これが俺。あ、これも」って。ほぼ初対面な人間の幼少時代を目の当たりにさせられたって当の本人にすら然したる思い入れもなければ当然、懐かしめる思い出なんかもナイ訳だし。かと云って「別に普通。」などと云える訳もなく、云える空気でもなく。生半可な相槌を打ちながら帰宅するタイミングを計ってたら何気に彼がやたらと近くにいるのに気がついた。気のせいかと思って放っといたら次の瞬間には、ヤっパりもっと近くにいた。既に、肩はくっついている。サスガに焦り始めためぐりん。視線を外す為に目を逸らした先に、週刊雑誌Ｊの山を見つける。ふと、ナニかがよぎった。あれ？このシチュエーション、どっかで・・・？？思い出そうとしてみてたら、彼の顔があたしの頬に近くなっていた。「Ｈ先輩。ちょっと、近」「髪、染めてるんじゃないよね。日焼けしやすいの？全体的に茶色っぽいけど、表面のが色は明るいし」云いかけた途端、髪に触れられた。「外ではキラキラして見えるんだよね、この髪。ね、結んでみてもいい？」「え？あぁ。はい。」ヤっパり断る理由も探せなかっためぐりん。ブラシと髪を結うツモリなんだろうなバンダナを取り出した彼に、何故だかなすがまま。「ちょっと濡れちゃってるね。寒くない？コート、脱がなくていいの？」「あ。このままで。大丈夫。うん。」髪がポニーテールに結い上げられた首筋に、シルバーのネックレスが通された。「Ｈ先輩？コレ・・・」「お誕生日、おめでとう」「・・・あ。」１１月１１日。あたしの、（当時）１６歳の誕生日。そう云えば、待ち合わせの時間も１１時。・・・だった？（汗。）「ありがとぉございマス。忘れてマシたぁ×××デモ、よくご存知でしたね？」「好きなコの誕生日だもん。当然でしょ？それに、やたら覚え易いし＾＾」「あは☆デモこんな物まで頂いちゃっても、あたし」「受け取ってくれるかな？めぐのお祝いと、俺と出逢った記念に」押し寄せる違和感。拭い去れないデジャヴ（？）。このカンジ、絶対にどっかで・・・・・。「この部屋、外の音があまり聞こえないでしょう？」「？･･･えぇ。そうデスね。」「この家に、普段から誰もいないせいもあるんだよ。俺、兄弟もいないし。家族、バラバラだし」「そう、なんデス、･･･か？」「一緒にいて欲しいんだ。もっとそばにいて欲しいんだ。ずっと好きだった。めぐにも好きになって欲しい。一緒に、いて欲しい」ムードをこれでもかとばかりに押し出す彼とそのムードに失笑を堪えるので精一杯なあたし。既に入り間違えてしまったお互いのスイッチは、もうどうしようもなかった。「あたし、好きになる為の前提で付き合ってくなんて出来ません。」「じゃあ、どうしたらそばにいてくれるの？」「それは・・・」途端、舞い降りた“記憶”。あ。・・・ワカッタ。この流れ、このシチュエーション『ビデ●ガール』で読んだんだ。初めて目の前にしたマニュアル君に足裏ツボ用シューズインソールを敷き詰めたかの如くあちこち突っつかれまくってしまったワライダケ服用疑惑も浮上中めぐりん。こんな空気で、マダ続けるツモリだったりして♪ ↑投票ボタン♪ ◇◆◇ めぐ。
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