三楽の仕事日記
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2013年08月07日(水) |
小牧市教職員研修(佐藤正寿先生)に参加 |
今日は終日、インプットの日。勤労センターへ。
午前は、岩手県から来ていただいた佐藤正寿先生の講演。演題は「価値ある出会いと学びが教師を変えるー教師力を高めるためにー」。
「あこがれにあこがれる」とは斎藤孝さんの言葉だが、若い教師があこがれの対象となる教師と出会わせたいという思い、教師の歩み方や教師としての学び方を語っていただける教師に登場していただきたいという思い、この二つの思いを実現していただけるのは佐藤先生しかいない。登壇を市教育委員会に強くお願いして、実現した講座だ。
主な内容は、以下のとおり。 1 価値ある出会いが自分を変えた ・ 出会い ・ 学びを重ねる ・ 自分の核「発問」にこだわる ・ 幅広い学びを求めて 2 「教師力」 このように身に付けよう ・ 教師としてのライフステージを見据える ・ 6つの教師力 ・ 力を身に付けるために (レジュメより)
まさに願ったり叶ったりの講演で、佐藤先生にあこがれた教師が増えたに違いない。佐藤先生のこれまでの学びと歩みを聞きながら、参加者は自分を振り返り、今後の教師人生について深く考えた方も多くいたに違いない。参加者にとっては、まさに価値ある出会いの場だったと確信。
特別参加のPTAの斎藤さんは、次のように言われた。
学びを深めて人間性を磨くことは大切なこと。自分のライフステージを見据えて、未来の自分にターゲットを絞り、今すべきこと、今できることを積み重ねていくことの必要性を、意識することができました。
聴き手の力量が高いこともあるが、他業種の方にも十分に価値ある講演だったわけだ。佐藤先生には改めて感謝したい。
昨日の宮城の皆川寛先生、本日の佐藤正寿先生、明日の長谷川元洋先生と3日間午前講演を一コマは、すべて僕が日ごろお世話になっている方ばかり。力量十分な方との出会いを作った僕は大役を果たした気分。
昼食は岩崎中学校長の石川先生と。学校経営、授業づくりについて情報交換。こうした時間も有意義。
午後は、「算数・数学授業づくり講座」に参加。これまでなかなか参加できなかった講座。ワクワクして参加。
講座の内容は大きく二つ。前半は、指導案をもとに生徒の思考をあらかじめ予想して、実際の授業ビデオを見ること、後半は日ごろの算数・数学指導で困っていることを共有化し、解決に向けて情報交換をすることとのレクチャーあり。
授業ビデオでは、実によく考え話し合っている素晴らしい生徒たちに感心。これだけ4人で意見交換ができれば大したものだ。しかし、その姿は「授業デザイン」から読み取れる展開とは異なっているように思えて、どうしても我慢ができなくなって、この活動をさせる前の教師の指導言について質問。
聞いてみると、なるほど!というもので納得できたが、「授業デザイン」を単に簡略化することが目的と捉えていると思われる、市内あちこちのいわゆる指導づくりの弊害がここにもあるのではないかと思うことになった。
さらに聞きたくなり、グループから全体に戻した時の教師の最初の指導言を具体的に話してほしいとお願いした。そこに教師の集団追究における強い意志が表れるからだ。またそうでなくてはいけないからだ。ところが、これもちょっと残念な返答。子どもの姿から授業を語るのは一番大切なことだと思うが、そればかりに終始し、授業設計や教師の指導言にまで検討が及んでいないのではないか、こんなことを考えさせられる時間となった。
「展開図を使うといいことに気づかせたい」という教師のねらいには大賛成。だからこそ、生徒が黒板に展開図を書いているビデオを見れば、このとき教師はどうこの生徒に関わっていったのか、興味が湧くのは当然。教科ごとの授業づくり講座であるので、このあたりに焦点を当てて協議をすることが、この講座の質をますます高めることではないかとも思った。
最後に少々の苦言。「展開図を使えばいい」レベルで終わってはいけない。それでは塾レベルの授業。なぜ展開図にするとよいのかまでを徹底的に生徒から出させたい。その過程を通して、きっと数学的な見方や考え方を活用するよさを実感するに違いない。こんな授業をしたいと僕の思いも(司会者の許可も得ず(笑))話させてもらった。もちろん講座評価は「大いに満足」。午後もここに参加して本当に良かったと思えた時間。
研修終了を学校へ連絡。1日の学校の様子を聞く。17時30分からの味岡児童館サポーターとしての仕事に就くために移動。
今日の「算数・数学講座」への参加者は3名。結果論としては3名が限界で、実に適切な参加人数。というのは、それぞれが追究したい課題を持ってきたので、一人一人ヒアリングをして、今後の追究のアドバイスをするという流れにしたからだ。
3人とも数学好きだ。実に面白いことを考えてきた。その思いに寄り添って聞いているだけで、あっという間に時間が過ぎてしまう。6,7人いたら、とてもじゃないが対応できない。
一人の生徒は、すべての多面体を作り、そこからドンドン発展的に図形を作っている。そして、自分なりに図形と図形との関連(面積、体積)に考えを広げている。児童館の館長も聞いてもらったが「ついていけない」という感想。その通り。僕もこの追究力にびっくり。
19時までおつきあい。迎えのお母さんに子どもさんのテーマの価値やアドバイスをした内容を伝える。夕刻から、地元の生徒と数学を仲立ちにして話し合う。こんな時間は数学教師として幸せを感じる時間。子どもに感謝したい。
帰宅して、さっそく学校HPへ記事アップ。佐藤正寿先生の講演のこと、数学講座のこと、味岡児童館で出会った子どものことを記事化。
そうそう、図形を追究している子どもの作品が実に素晴らしくて、小牧中学校生徒への刺激をねらって、学校HPにアップした。ぜひご覧いただきたい。
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