三楽の仕事日記
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2011年10月12日(水) |
全クラス担任英語活動と教師の変わる瞬間を見届ける |
副知事による小学校外国語活動視察に随行して、弥富市立弥生小学校へ。
この学校は、平成19・20年度に文部科学省「小学校における英語活動等国際理解活動推進事業」の拠点校としての研究、また海部地方教育事務協議会からも研究委嘱を受けた学校。平成21年11月13日に研究発表会を開催している。発表後2年経っても、ますます地に着いた英語活動がされていることから、副知事訪問となったというわけだ。
発表時の研究主題は、 「Let's enjoy communication! 認め合い、伝え合う弥生っ子の育成」 - 全校で取り組む英語活動の実践を通して - サブタイトルに「全校で取り組む」とあるように、本日も小学校1年生から6年生までのすべての学級で、学級担任(のみ)による英語活動を見せていただけた。 強く印象に残ったことは、全学級担任が、実に楽しそうに、余裕をもって、笑顔で、子どもたちともに英語活動に取り組んでおられたこと。一人くらい英語活動に腰が引けていて、表情が固く苦しんでいると感じられる先生がいてもいいのに、どうしてここまで?発表会以後、教員異動も随分とあったはずなのに?と不思議に思うほど。
この状態を生み出しているのは、年間指導計画に沿って、すべての英語活動の指導内容がパッケージ化されていることにあると分かった。明日、突然、全学級で英語活動をすることになったとしても、担任が困らないように、その1単位時間の指導案を始め、活動に必要な音声テープ、掲示物、ペープサート、カード等がワンセットにされているからだ。この僕でもやれそうな気持ち(笑)にさせてもらえる指導パッケージと、先生方の前向きな姿勢が、この状態を作り出していることがよく分かった。
研究成果が生き続け、それがあちこちの学校に指導パッケージとともに伝播していっていることにも、副知事は感心しきり。随行の義務教育課が、副知事が県下小学校がこの状況だと思い込まないように、さりげなく言葉を足していることに安心しながらの2時間。
事務所へ戻り文書決裁後、年次休暇をとる。午後から蟹江町立蟹江小学校へ。今日は9月28日仕事日記で書いたように、来年のフォーラムでの提案授業日(社会科・有田実践追試&ICT活用)。主発問は有田実践の「バスの運転手はどこを見ているでしょう」の追試で「コンビニの人はどこを見ているでしょう」。
燃え上がる子どもたち!口角泡を飛ばす子どもたち!次から次へ続く、僕の予想を超える内容ある発言の数々。テンションが高すぎて心配になる状態となっても、新たな発問で、すっと静まる教室は、感動的と言ってもいい。さて、ICT活用を入れ込んだこの追試授業を有田先生がご覧になられて、どうコメントされるのか、いやあ、楽しみ、楽しみ。
授業検討会で実に素敵な言葉を聞くことができた。次のような発言だ。
あの模擬授業に参加しました。 あの時、授業者は時折行き詰まり、腕を組んでしまうこともありました。 それに対して、皆さんからもっと子どもを受け入れて、褒めて、褒めて・・・といった助言がありました。 先日、私の学級で今日のこの授業をやってもらったのです。 授業者はあの時の助言通り、 子どもの発言をドンドン受け入れて、褒めて、褒めて・・・、 すると今日の子どもたちと同じように、子どもたちがドンドン発言する授業となったのです。 私は授業を見ながら、 一人の教師が変わる瞬間を見た、と思ったのです。
震えた言葉だ。 確かにあの模擬授業をした教師なのかと思うほどだった。 模擬授業では、子ども役の発言の受けを聞いて、思わず眉をひそめることがあった。 今日の子どもの発言の受けでは、何度か「うまい」と声が出た。 こうまで変わることができるのかと驚きだ。 素直に受け入れる教師の姿勢と 海部地区社会科チームや同学年の先生方の強力なサポートがあってこそだと思う。
午前・午後の学校訪問で強く感じたことがある。 両校長先生のマネジメント力の高さだ。 機会を最大限に生かす、その仕掛けと心配りをするという経営力だ。
先日の囲む会での野口芳宏先生の言葉を思い出す。 「日本の教育を変えるには、まずは校長改革だよ。 校長が変われば、学校は変わる。校長の在り方次第で学校は決まる。 と言われた野口先生。この両先生の話をしたら、きっと喜んでいただけるに違いない。
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