三楽の仕事日記
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2010年11月10日(水) |
ICTを活用したわかりやすく深まる授業提案 |
午前中は県庁へ。条例表彰・教育表彰の方々にご挨拶。教育表彰式に参列。
午後は四日市市立中部中学校へ向かう。21・22年度四日市市教育委員会重点課題研究推進指定校。研究校を核として市全体の学校力(今回の場合はICT活用)を高めていこうと、市教委の皆さんが全面的にバックアップされていることが随所に感じられた半日。
1時間で4つの授業を参観。教科の特性に応じたICT活用がされていて、電子黒板にしろ、実物投影機にしろ、いわゆるわかりやすい授業を実現するための手立てとしてごく自然に使われている様子がうかがえた。
特に美術の授業では、指導案にあるとおり「ICTに頼る授業(ICTは単なる道具)ではなく、厚みのある授業づくり」がなされていた。また男女が「最後の晩餐」の絵に額を寄せ合って話し合っている姿、電子黒板を前に自分の意見を出し合っている姿が印象的で、日頃の学級づくりのよさが十分に伝わってくる授業でもあった。
そのため講演では、「わかりやすく深まる授業」と題して、特にICTを活用して「深まる授業提案」をメインとすることに決めた。
その材料としたのは、18〜15年前に開発した数学発見型ソフトウェア。久しぶりに模擬授業を行った「★★★をそろえよう」では、授業が進むにつれて、先生方の気づきがドンドン広がり、数学的な考え方が思わず表出したつぶやきをたくさん聞くことができた。
愛知教育大学・飯島康之教授が作られた作図ツールGCを使って提案した「どこを測っているの?」や「四角中点」「四角角二等分」の授業にも、実践当時とまったく同じ反応があって、未だこれは色褪せていない、いや、教育の情報化ビジョンに「わかりやすく深まる授業」という提案があった今だからこそ、再度、提案するとよいという手応えを感じた。
講演というより、ICTを活用した深まる授業サンプル集のような1時間になってしまったが、先生方とやりとりをしながら、授業論を語ることができるのは、やはり楽しい。良い機会を与えていただいた。
それにしても「ICT授業の原点はここです」と紹介した桃陵中での授業映像(15年前)の僕は、異様と言っていいほど若かった。ノートコンピュータを介して3人1組になって話し合っている子どもたち、この姿って、いつ見てもいいものだなあ、これが学び合いだよな、と心の中で自画自賛。
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