三楽の仕事日記
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2010年10月02日(土) 教師にとっての 「学びの共同体」−教師の教育観の形成を中心に−

 愛知教育大学附属名古屋中学校研究発表会での基調提案の中に、ヴィゴッキーの「発達の最近接領域」という言葉が出てきたことから、「附属もいよいよこの路線ですね」と言った方があった。

 ちなみにヴィゴッキーは「一人で到達できる段階」(通常言われる発達段階・現下の発達水準)と「教師や仲間の援助によって到達できる段階」(明日の発達水準)との間の領域(ゾーン)を「発達の最近接領域」と呼び、教育と学びは「発達の最近接領域」において行われるべきであると主張しています。(「教育の方法」佐藤学著、p91)

 その方から10月10日のシンポジウムを楽しみにしていますと声をかけていただいた。以前にも紹介したが、それはこれ↓(愛知文教大学のHPより)。

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  教師にとっての 「学びの共同体」−教師の教育観の形成を中心に−

1.シンポジウム概要
 この度本学教職課程研究センターでは、教育現場や教育行政、教育研究などの立場から広く意見交換をおこない、それぞれの教育活動の一助となることを目的として、教育シンポジウムを開催いたします。
 それにつきまして、従来児童・生徒の学び合いによる新しい学校・授業づくりをめざし、全国的に拡大している「学びの共同体」に注目いたしました。「学びの共同体」が、児童・生徒にとってのことにとどまらず、教師にとってはどのような意味を持つのか、特に、それにかかわる教師の「教育観」の形成にどのような影響があると考えられるかを、パネリスト・参加者のぞれぞれの立場から、実践例を検討することを通じて話し合います。皆様のご参加をお待ちしております。

2.日時:10月10日(日)(於愛文祭) 10:00〜12:00

3.場所:愛知文教大学国際交流会館(定員160名)

4.対象:主に教員や教育行政者といたしますが、一般の皆様も参加していただいてけっこうです。

5.パネリスト
   玉置崇氏(海部教育事務所長、前小牧市立光ヶ丘中学校校長)
   大西貞憲氏(教育コンサルタント)
   西尾友弘氏(小牧市立小牧中学教諭)
   副島孝本学客員教授(前小牧市教育長・本シンポジウム統括コーディネーター)
   (司会:古市将樹本学准教授)

6.参加費用:無料

7.参加方法:メールによる事前予約を行ってください。
  以下の内容を記載した上で、kyousyoku@abu.ac.jp までメールをお送りください。

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 シンポジウムでは、最初に副島先生から「学びの共同体のアウトライン(なぜ提唱されたか、どんな内容のものかなど)」の説明があり、西尾先生の実践発表、それを受けて討議を始めることになっている。

 小牧市教育委員会が「学び合う学び」(参考:小牧市教育委員だより「スーパーティーチャー考」)を提案し、全市的に取組を開始する直前に、僕は県教委に異動となり、実のところ、いわゆる「学びの共同体づくり」に取り組んだ人間ではない。市教委から「学び合う学び」という文書案が出された時には、いの一番に質問をした人間だ。(このことで、ある校長からは反対派と思われてしまい、びっくりした記憶がある)

 今回のシンポジウムでは、特に「教師の『教育観』の形成への影響」を中心に話し合うとのこと。小牧市の「学び合う学び」開始前と現在の教師の変容を率直に話してみたいと思っている。このことを語るには、僕はちょうどよい距離にいる人間なのかなと思う。副島先生や大西さんから、どのように斬り倒されるか、それを楽しみにして登壇したい。皆様、ぜひお越しを。フロアーからの発言も可能のようです! 


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