三楽の仕事日記
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決裁が下りた文書の発送作業。日経に掲載された教員免許更新制の記事で一談議。先日閃いた今後の事業についての構想。2時間働いた後、年休をとる。
今年で連続5年目となる額田中学校への訪問。今回も2つの数学授業を参観しての指導依頼を受けた。例年のように、校内に一歩入った途端に、子どもたちから気持ちのよい挨拶が続く。すれ違う先生方も笑顔で会釈をしていただける。いつ来ても、実に気持ちの良い学校。
1本目の中心授業者(T1)は、初めて教壇にたって6ヶ月目の教師。授業場面は、1年生の方程式利用。2年生の授業ではT2として、T1のK教務主任の数学授業をいつも見ているだけあって、授業の基礎・基本をできていて、安心して見ていられる授業だった。やはり現場で良い授業をいつも見ていることが、なりよりの研修になる。彼には「教師の基礎基本をしっかり身に付けることができる最高の学校に勤めていると言ってもよいからね。頑張ってね」と声かけ。
2本目の中心授業者(T1)はK教務主任。過去4回見せていただいたように、今回もきちんと積み上げがされた授業。その証拠は、子どもたちの発言。「前の時間の○○さんの考えを使うと・・・」「この前のときに分かったことを使えば・・・」「こうすると良かったので・・・」などと、この単元に入ってから身に付けてきた事柄を確実に使っていることがよく分かる。また、「○○さんの考え」といった子どもの発言を聞いただけで、日頃からK先生が子どもの考えを大切にし、その価値付けをしっかりとしていることが伺える。子どもに表現力をつけさせるためには、「教師は復唱型&分からず屋である」ことが大切だと思うが、K先生はまさにそのとおり。絶対に子どもの発言をそのまま復唱する。余分な言葉はけっして付け加えない。(子どもが言ってもいないことを勝手に付け加えて授業を進行する教師がけっこういるのだ)。そして、特に重要な発言は、わざと分からない振りをして、子どもに説明を重ねさせる。時には、他の子どもにもつなげさせて、できるだけ多くの子どもに外化させようとする。1時間の場面で何度も考えさせ、何度も表現させる。思考力や表現力の育成も、要はどれだけそれを使わざるを得ない場面を創り出すかだ。いつ見ても、K先生の授業は戦略的でエネルギッシュだ。今日も多くのことを学ばせてもらった。
授業後は、いつものように先生方と懇談。授業を見ながら作ったプレゼンを使って、僕の感じたことを1時間ほど話す。今回はK先生の授業をもとに「数学教師の言語力」という観点で話してみた。自分自身もまだ整理がついていない点があり、シャープさに欠けたと反省。懇談の中で、「この素晴らしい学校風土を作っているものは何か」という質問をさせていただいた。その答えは僕の予想通り。やはり教育は人なりなのだ。清々しい気持ちで学校を出る。明日へのエネルギーを今日もいただいた。
2007年10月07日(日) ネットディフォーラム2007inよこはま(1日目) 2006年10月07日(土) 引き続き 2005年10月07日(金) 附属名古屋中研究発表会で 2004年10月07日(木) 研修会で講演 2003年10月07日(火) 生徒と1時間
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