三楽の仕事日記
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2006年08月04日(金) 管理職パワーアップ講座

 今年から始まった県主催の管理職パワーアップ講座。今回は県内の全校長が対象。愛日地区は瀬戸に集まっての研修会。
 
 プログラムは大きく三つ。講義「学校運営にかかわる今日的課題とその対応」、小グループに分かれての演習、講話「今、校長に求められるもの」。

 講義では、県民から寄せられる教員への苦情の実態に始まり、非違行為や休職者が増加している憂えべき現状について。

 自分が割り当てられた演習課題は「教員の服務に関する今日的課題」について。校長5人でそれぞれのレポートを元に情報交換。

 講話は瀬戸市教育長の大澤先生による、いわば校長への励ましメッセージ。一度は話を聞いてみたいと思っていた人。予想したとおりエネルギッシュな方だった。

 久しぶりの瀬戸。万博開催もあって駅前は以前の面影がないほど整備されていた。アミュージアムタウン「せと」と銘打っているだけのことはあって、「瀬戸蔵ミュージアム」という瀬戸の歴史が見て分かる大規模な展示もされていた。瀬戸市長のご厚意で今回は無料だったのもありがたかった。

 帰りの電車でなかなか読み切れてなかった「人格障害の時代」(岡田尊司著)を読み終える。

 環境や資源を守れという発想では、片手落ちなのである。人々の心や生きる喜びを守れということが、同時に、重要なのである。

 人々が感じている希望のなさ、正体の見えない怒りは、人間が人間らしさを失いつつあることへの絶望や怒りではないだろうか。

 人間が高い知能を持った獣に退歩してしまうのを食い止めねばならない。人間らしさを取り戻さなければならない。

 そのためには肥大化した自己愛の欲望ではなく、人とのつながりと体験に、喜びと価値を見出せる社会を築き直さなければならない。人格障害という痛みは、われわれの社会に警告しているのだ。


 


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