三楽の仕事日記
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2005年06月19日(日) |
大学公開講座二日目(長文) |
今日も愛知教育大学へ、。「確かな学力を育てる算数授業の創造」二日目。
9:00和田裕枝先生の授業から学ぶ。6年前の授業ビデオを元にした志水先生の授業分析+模擬授業。実に濃い内容。次から次へ授業を支えるキーワードが出てくる。僕の連載「授業のツボ」のまさにツボ満載の講義。
自分だけの学びではもったいないので、この日記にメモ掲載。
■ 和田裕枝の授業への思い 子どもをよくしたい。これにつきます。教科の好き嫌いによらず。学ぶことは楽しい。自分で見つけたことはこんなに楽しい。おもしろい。だれでもそういう能力はあることを感じさせたい。 子どもは誰でもプロセスを言える能力がある。だれもがたくさん持っている。それを知らせてやりたい。
■ 和田先生の授業分析(志水先生の講義) ノートに書かせること。それは外化。出来る子と出来ない子をはっきりさせること。 「ヒント言える子いるかな?」という発問。それは、できる子にも考えさせる発問。 だれもが活躍させようとしている教師の行動。 子どもの発言は、主語と述語が消える場合が多い。何が・・・何が・・・としつこく聞く。 和田さんの授業は手を挙げていない人を当てる授業。 手を挙げる子だけ当てるようなたるい授業をするな! 先生が大事なことを何度も言わなくてもいい学級にすべき。教室文化は子どもは鍛えないといけない。そして、ほめなくてはいけない。 1時間の授業の中で、ゆったりする時間を生み出す。それは、できる子たちに思考の時間を与える。 できる子には普通の発言は認めない。そういう子には、学級全体の学びを支えるような発言を求めるべきだ。 学びの共同体=お互いが自分の意見を持つことが大切。だんだん外化させていくことが大切。 授業で初発の感想をなぜ聞くのか。それは、昨日と今日の違いにどう感じているかつかむ。子どもの日常言語をまず引き出しましょう。 「式と答えだけを言うことがえらいんじゃないよ」という文化を育てる。 思っていることを何でも言える教室づくり。 すべての教科で感じたことが言えることがすばらしいとほめまくる。 感じたことが言えることがすばらしい。何でも言ったことはすばらしい。 4月にすべての思いを伝え、育てる。即時指導。例「うなづいてくれてうれしかったよ。いいねえ。」と反応することのよさを誉める。 先生がうれしいという一人称がいい。ほめたいことを列挙してみるとよい。 「昨日習ったことを使って、今日使えることはいい」とほめる。 同じ事を発言させない学級づくり。 だれが、どこが・・・と必ずwhereで聞く。 言葉が出たら、ずれが生じる。それを一致させること。そのためにずれを修正する。 黒板の中に先に進めるヒントがないか、それが前時の復習である。 うなづいたか、かしげたかが見える教師と見えない教師。 いい子からほめる→隣に広がる→長所伸展法である。 手を挙げるだけが出力ではない。出力させたことをほめて、フィードバックする。 「また忘れて・・・、しゃべってばっかりだなあ・・・」は×。いい子までエネルギーが落ちる。 99ほめて1指摘。いいねえ、いいねえ、あとは姿勢が良かったら100点。 1時間で1回は笑えるようにしている。 どんな子でも自分の力でできたというところを作る。これが大切! いっぱい評価の観点を持っていること。例 筆箱を出すだけでもほめる。 ノートを見るのが大好き。自分の思っていること以上のことを書いてくれる喜び。 6年前の授業がスラスラと出てくるすごさ。 和田教室では「同じです」はない。分かったと言ったら、どういうふうに分かったか言ってごらん。いいといったらどういうふうにいいのか言ってごらん。自分の言葉で言わせることが大切。 自分の言葉で言うことが楽しくなる学級。 例えば、理解の遅い子どもには動きで表現させる。その子が分からないと言ったら、説明した子どもの方に説明がたりないんじゃないのと問いかける。 一人一人の活躍の場を必ず与える。優秀の子は最後のまとめの当たりで当たるなあと子どもは分かっている。その期待に応えて発言してくれる。 よくできる教師は、どの子もできる、どの子も分かるという執念がある。
次の講義「確かな学力を育てる教材研究の方法」も内容は濃い。教材研究をするとは、どういうことなのかが明確に示された。 ■講義メモ 教材研究は教科書にまず教えるべき内容を書いてみること。 教科書の情報を素直に読み取ること。書いてみること。 指導案に書き込め。そして実際にやれ! 教科書の発問を大切にする。 5この3つ分 → 5この2つ分 → 5この1つ分 大切なことを何度も繰り返す。すぐに拡張しない。 授業は分かっているところはドンドンやればいい。分からないところは止まればいい。 子どもとずれたら、指導案を捨てればいい。 実際にシミュレーションをする。目の前でやってみる。わずか3分でやれること。 「どうして」は聞かないこと。 子どもの発言が出たときに見えるようにすることが授業。 事前板書をして、デジタルカメラでとって、プリントしておくことをせよ。 ああでもない、こうでもないと頭で考えるだけではだめ。実際に動く。 教科書に「定義」と「性質」に分けて色分けをする。 「定義」は教えること。これはきちんと教えること。4つの3つぶん。4×3、4かける3。 定義ばかりの内容のところで問題解決学習するなんて、おかしいぞ。 定義のところは、説明をいかに分かりやすく短時間で教えるか。これが大切。 4×3 は 4かける3 という何度も言わせる。一度ではダメ。 「定義」ばかりでは授業はあきてしまう。 だから適応場面を作る。 一つの事象をあの手この手でつながりをつけてやる。 授業中に繰り返し学習が足りない。 「どこか」という発問は、空間に浮かんでいる言葉が黒板に落とされる。 4と1で5 → 4となんで6? こういった切り返し、広げる発問。 復唱法=what,where,howで聞く。 ******(ここまで)
お昼には、和田さんと久しぶりにじっくりと話す。共に子どもの力をのばしてやりたい、そのための学校づくりをしたいという思いは強く、楽しく力のわく時間だった。
最終講義は、志水先生の人間観、教育観。最後の最後までサービス精神あふれる講義。いつも以上に大笑いをさせてもらい、そして「なりたい自分、ありたい自分」をより強くイメージさせてもらえた。僕だけではなく、だれもが明日へのエネルギー、自己変革の勇気をもらったに違いない。
入力しまくろうと覚悟を決めてきた二日間、予想をはるかに超えた学びをさせてもらえた。会場を出る人は、皆、満足感いっぱいといった感じ。「来て良かったねえ、明日から・・・」といった会話を聞きながら、帰路についた。
学校マネジメント9月号原稿書き。ほぼ完成。いつものように日報メールへ返信、今週の仕事の手順決めなど。
2004年06月19日(土) おやじの会でベンチづくり 2003年06月19日(木) 健全育成会議発送など
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