全てフィクションです 【DRESS】 - 2003年04月23日(水)のろのろと歩いていたので学校へ着くのはいつもより少し遅い時間だった。 登校途中に友達に会い、「どしたのお前?具合悪いのか?」 と言われても曖昧な返事しか出来ない。 友達は少し変な顔をしたがいつもの様に馬鹿な話を僕に聞かせて 一人で大声で笑っていた。 ますます憂鬱は募る。 そのまま友達と二人で教室に入った。 うつむき加減だった僕はすぐに気付かなかった。 目の前を歩いていた友達が急に立ち止まったので僕がその背中にぶつかる。 「いてっ」 おでこを摩りながら「おいお前急に・・・」と言いかけて 予想もつかなかった・・・いや、予想通りに事が進んでいたのを 目の当たりにした。 友達はくるっと振り返り上ずった声で言った。 「お前って・・・ホモだったのか」 教室の黒板には、デカデカと文字が書いてある。 「藤沢はオカマ野郎」 ご丁寧に僕の昨日の服装の絵まで。説明付きで。 ふざけた汚らしい僕の絵が。 -
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