...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】叫び声 - 2002年07月19日(金)

「今日は家から出るんじゃない」
そう言って母はあたしを部屋に押し込めた。
出て行こうと思えば出来ただろうが、そんな気力も無かった。
ただ、「男に抱かれた自分は汚い」
その言葉だけがグルグルと回り続けた。

夜、母が仕事に出掛けたあと
今のうちに家を出て行こうと、布団の中で考えていた。
そしていざ布団を出ようとした時。

また、父が入ってきた。

昨日の乱暴なセックスのせいで、まだあそこは痛む。
抵抗しなければ。
抵抗しなければ、いつまでもあたしの苦悩は続く。
こんな男に辱められているお陰で、母にまでなじられる。

あたしは初めて声を上げた。


うああああああああああああああああああああああああああ


こぶしを握り締めて目を見開いたまま叫んだ。
大声に驚いた父がひるんで体を離す。
それでもあたしは、どこまで息が続くのかと思うほど声を上げた。

ドアがバン!とけたたましく音を立てて開き
そこから息を切らして躍り出たのは




弟だった。



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