...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】コンドーム - 2002年07月18日(木)


次の日、学校から帰って家に寄ると、母がすごい剣幕で怒鳴った。

「ゴミ箱に入っていたこのゴミ、どういうことなの!」

ゴミがどうした。
いい加減に返事をして自分の部屋に行こうとすると、母が遮る。

「これは、どういう、ことなの。説明しなさい」

あたしの前に立ちはだかって、手に持った物を見せられた。
コンドームの袋?
「なにそれ」とあたしが言うと、その袋を叩き付けて母が搾り出すように言う。

あんたの部屋のゴミ箱に入ってたの。
どういう事?ここに男を連れ込んでるの?
この部屋で一体なにをしてるの。
中学生の癖に、こんな事して汚らわしい!!

母はあたしを売女を見るような目で罵った。


あたしが・・・汚らしい・・・?

だって、だって、誰のせいなの?
あたしのせいなの?
そのコンドームを使ったのは、明らかに父以外考えられない。
あたしは父以外には、妊娠の恐怖に震えた時にただ一度、
どうでもいい男に抱かれただけだ。
それまではずっと、父に、父だけに犯され続けたというのに。
あたしが誘ったんじゃない。あたしが望んだんじゃない。
それなのにあたしが汚らわしい・・・だって?

呆然と立ちすくむあたしに、母はさらに口汚く罵った。
なんと答えていいのか分からなかった。
母に怒鳴られた事で頭の中が真っ白になって
あたしはただ、立ち尽くした。



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