...ねね

 

 全てフィクションです

【父との秘密】電話 - 2002年07月15日(月)

電話番号、これどうしようかな・・・と悩んでいると
試しに話してみたらいい、と友達は言うのでかけてみる事にした。
この頃は携帯電話なんて便利な物はなかったので、
家の電話か公衆電話からかけなくてはいけない。

何日か後、彼に貰った番号に、近くの公衆電話からかけてみた。

「電話してくれてありがとう」
今日はお酒も入っていないので、この前会った時よりも更に温厚な話し方だった。

ただ、男というのはセックスの為だけに女に優しく出来たり
紳士のようなそぶりを見せたり全く性には興味の無いフリをする。
・・・と、当時のあたしは思っていたので最初から心を開く事は無かった。
だが、簡単にこんなナンパ男になんか懐かないぞと思ってはいたが
彼の話の上手さに引き込まれていった。

しばらく話した後、あたしは彼に聞いた。
「いつ会うの?」
だけど彼は
「会おうって言わないって言ったでしょ。
 大体きみ、僕の事全然信用してないんだから」
・・・まぁそうだけど。
彼は、そのうち会っても大丈夫と思ったら誘ってよ、と言って電話を切った。

不思議な人だなー・・・
でも、電話だけの友達というのもいいかも知れない・・・



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